例えばこんな日々4 〜幕間そして一旦終劇〜


ようやく戻って来たラム。あたるからの思いも寄らない贈り物に、彼に抱き着きしばらく泣き続ける。

涙で濡れた顔をあたるの胸に埋め、あたるはラムの背中を優しく撫でさすっていた。

涙でくしゃくしゃになった顔を上げる。昔よりいくらか高い位置になったあたるの顔。それを下から見上げるラム。

肩口から首に腕を回し、あたるの後頭部を掴んで引き寄せる。あたるもラムの背中に回した腕の片方を腰にずらして、しっかりと抱き寄せる。

そのまま唇を組み重ね、深い深いくちづけを交わす。離れていた数日間の空白を埋めるかのように。

ラムの手指があたるの髪の毛をくしゃくしゃに乱し、あたるはラムの衣服が引きちぎれるほど強く抱き締め、激しいキスがしばし続いた。

あたるのあまりの力強さに、ラムはキッチンのテーブルに押し倒され、ふたりは絡み合ったまま、ずるずると床になだれ込んだ。

ヒンヤリとした床の上で、ラムの唇を、舌を、肌を、強く求めるあたる。

あたるの腰に片足を擦り付けて、むしゃぶりつくように彼を求めるラム。

「んっ…んんっ…んはぁ…ああっ、ダーリンッ…」

キスと愛撫の合間合間に、言葉を漏らすラム。ふたりの息遣いがどんどん、どんどん、荒くなってゆく。

あたるの片手がラムの腰から臀部に滑り、衣服の中へと潜り込む。

ラムがもどかしそうにあたるのシャツのボタンを外し、顎や首に唇を這わせる。

そしてラムの衣服があたるの手で、引き剥がすように脱がされる。その時ラムがあたるに言った。

「…待って、ダーリン…床の上じゃ…ウチ、体が痛いっちゃ…」

荒い息遣いのまま、あたるが起き上がる。半分脱がされかかったラムの白い肌、そしてまろやかな形の乳房が露になっている。

ふたりとも全裸になり、寝室の布団に横たわると、再びキスから始まった。

互いの味も匂いも、全て味わい尽くしたはずなのに、幾度交わっても飽く事無く、むしろ知り尽くした感触とは別のものを捜し求めるように抱き合う。

ラムの髪が解けて広がる。あたるの背に回した腕に力が入る。手指が大きな弧を描いて背中を泳ぎ、生肌を撫で回す。時々“きゅっ”と指を食い込ませる。

あたるの、ラムへの愛撫はいつに無く激しかった。まるで飢えた獣のように、彼女の肌に唇を這わせ、舌を滑らせる。肩や二の腕を掴む手に思わず力が入る。

乳房を舐め回し、乳頭を突付いて転がす。ラムの悶えが一層激しくなり、声のトーンが高くなる。

「あぁっ…あぁっ…ダァ…リン…ッ」

ラムの腰を掴むあたるの手が、尻へ、股へ…そして陰毛繁る恥丘へ到達した。秘溝に指を挿し入れると、既にそこはぬめぬめねっとりとした愛液で潤っていた。

骨太の指で、くちくちと掻き回す。いやらしいほどにラムの淫汁がそこから溢れ出し、あたるの手指が更に滑りやすくなった。

「ああっ…!ダーリンッ…ダーリンッ…!あはぁっ…あっ、あっ、だめぇ…っ!ウチ、ウチ…!」

「ラムッ…」

くちゅくちゅと執拗にラムの秘溝を掻き回す。肉珠がぷっくりと膨らむ。肉の花びらや陰毛にラムの淫汁が絡みつき、鈍い水音を立てる。

ラムが自分の手指を噛み締める。快楽に悦ぶ顔と泣きそうに歪む顔、1オクターブ高くなる吐息交じりの甘い声と泣きそうな声、それらが入り乱れ交錯する。そんなラムの姿が、あたるの欲情を更に掻き立てた。

ラムの声が、表情が、官能の悦び全てをあたるに向けてほとばしらせている。あたるの手で軽くイクと、ラムは小さくカラダを震わせた。

そしてラムのたっぷり濡れそぼった秘溝に、屹立した自分のモノをぐいぐいと挿し入れるあたる。彼女の入り口が彼のモノをねぶるように迎え入れる。

ぐにぐにと挿入してゆく。ラムの肉管があたるのモノを包み、ほどよく締め付けてくる。

あたるがラムの股を持ち上げ、開脚させる。肩にラムの足を引っ掛け、彼女の深部まで自身を入れる。

ぐいぐいと激しく送り込む。ラムが前後に激しく揺れる、揺さぶられる。胸がたぷたぷと弾ける。粘膜と肉と粘液それぞれがぶつかり擦れ合う音が静かに響く。

ラムは奥まで激しく突かれて、顎を突き出し上半身を小さく反らせる。シーツをぎゅっ、と掴む。

咽喉の奥に篭らせた声で唸るラム。

「んっ、んっ、んっ…んあっ!」

時々口をぱくぱくさせて、声を弾き出す。

あたるの突きはラムの最深部まで届いていた。あたるを受け入れるカラダが、頭の芯が、ほどなく痺れて、とにかく頂点へ達したいとだけ欲するラム。

全速力で駆け抜けるように、あたるの突きは激しさを増す。ラムのカラダが揺れる頻度も増す。ラムの足に力が入る。爪先まできゅっ、と引き締める。あたるのモノをラムの肉管が包んでしごき、時々締め付けた。

先ほどから、軽く放電現象を起こしているラム。スパークがチリチリと飛び散り、それがあたるのカラダにも伝わっている。

昔からラムとの交わりでは放電が付き物だったので、特に気にするでも無く、あたるはラムを突き続けた。

パリパリパリ、パパパッ…パチッ…バチッ…バチバチバチッ…!!

「んっ、んっ、んっ、んっ…んあっ!あはぁっ…!」

やがて、ラムの連続したうめきが深い溜息に変わり、彼女の深部にあたるの精子がばら撒かれた。

汗だくのふたり。息を整えつつ、ふたたび唇を重ねる。軽いキスを終えると掛け布団をすっぽりかぶり、少しの間、猫の子のようにじゃれ合った。

そして快い疲労を感じつつ、そのまま眠りに入っていった。

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翌朝はいつも通りの朝だった。玄関外まで送り出したラムが、あたるの耳元で囁く。

「ゆうべのダーリン…すごく、激しかったっちゃ…」

くすりと笑って、頬に軽くキスをする。

「…お前なぁ、人が見てたらどうするんだよ、朝っぱらから恥ずかしい事を…」

「見てたら?聞いてたら?どっち?」  「…どっちも…」

周りの様子を窺い、軽く咳払いするあたる。そんな彼をニコニコしながら見つめるラム。

「じゃあ、いってらっしゃーい、だっちゃ」

ラムがあたるを見送り部屋に入ろうとすると、お隣さんが出て来た。

「おはようございます。まぁ、いっつも仲がよろしい事…羨ましいわ〜」

「いえ、そんな事無いです、っちゃ…」

「そういえば、うち漏電しちゃって電気止まってるのよね…どうしたのかしらねぇ」

意味深な言い方にドキッ、とするラム。

「えっ?そ、そうですか…ウチのところは…」

「…そりゃ、お宅は大丈夫よねぇ?」

どうもラムはこのお隣さんが苦手だ。何故かというと、ランにどことなく似ているからだ。

(本当に、ランちゃんに似たお隣さんだっちゃ…これからもっと気を付けないと…)

そうしてごく普通の1日が始まる。ふたりはこれからも、ケンカしたり仲直りしたりしながら、長い年月の日々を、“例えば”こんな形で過ごしてゆくのだろう。

--- E N D ---
あとがき


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