月の輝く晩に(前編)

▼満月の夜の出来事 ▼ラムの猜疑心 ▼あたるの災い ▼強襲のレイ ▼弁天の愛撫 ▼狙われたラム


■満月の夜の出来事■

静寂に満ちた夜。満月が冷たい光を放つ夜。深夜を過ぎて街は静まり返っていた。

終電も終わり、車の通りもほとんどなく、時たま犬の遠吠えがどこからか聞こえてくるだけだった。

諸星家も家中の電灯は全て消え、両親も、あたるも、押し入れのラムもテンも、静かな寝息をたてて安らかな眠りの中にいた。

真っ暗な押し入れの中、テンを抱いて眠るラム。すると、すーっと押し入れのふすまが微かな音をたてて開かれた。

あたるの部屋も暗いとはいえ、満月の光が射し込んでいる。その光が完全な闇の押し入れ内に、ふすまを開いた人影の隙間からラムに降り注いだ。

眠っているラムに腕が伸びる。ラムの前にテンがまず犠牲となった。頭を鷲づかみされ、寝ぼけ半分のテンを毛布でくるみ、部屋の隅に放り投げたのだ。

あっという間の出来事だった。そして手早く余計なコブを始末すると、その腕は未だ眠りの中のラムの肩に伸びた。

肩をガシッ!と掴まれ、勢いよく引き起こされたラムは、半ば眠そうな目をしながらも、突如襲い掛かってきた人影の腕を反射的に掴んだ。

「ちゃっ!」

その腕はラムを軽々と押し入れから引きずり出すと、あたるの机側の窓に向けて、これまた放り投げたのだ。

仰向けにひっくり返ったラムは、頭を打った痛みではっきり目が覚めた。人影が迫ってくる。くるりと起き上がりながらすかさず充電するラム。

青白い光をほとばしらせながら、正体不明の相手を前に身構えるラム。が、しかし。

放電するより早く、相手はラムに飛び掛かった。首根っこを抑えつけ、ラムのビキニの上を乱暴に剥ぎ取った。

そして次に、下もあっという間に脱がしてしまった。虎ジマブーツを履いた足をバタつかせるラム。

「くっ…な、何を…」

首を締め付けてくる片腕を、女の両手で掴み必死に抗うラム。呼吸が苦しい為に顔をしかめ、喘ぐ。

するとラムの股間の割れ目に指と思われるものが侵入してきた。まだあたるにも触れさせた事が無い大事な部分だ。

「いっ!」

ラムは足を上下に振り、必死に抵抗した。だが首を押さえつける腕の力は一向に緩む事もなく、もう片方の手にラムは手を伸ばし、自分の大事な秘裂を襲う手をどけようとしたが無駄な事だった。

「んんん…やっ…やめっ…ああっ」

このままでは貞操も、命も危うい。身体と命の危機から逃れるため、ラムは一瞬呼吸を止めて神経を電撃に集中させた。

「…こ、このーーーっ!」

ババババババーーーッッ!!

青白い光が屋根を突き抜け空に駆け抜けると、ラムの首から腕が離れた。

息と鼓動を整え、身を起こしたラムがそこに見たものは…。


■ラムの猜疑心■

翌朝、額に包帯をひと巻きしたラムが学校に現われた。当然の事ながら、男子生徒のほとんどが周囲に寄ってきた。彼女のケガの原因について、興味半分もあったのかもしれないが、心配そうな言葉を口にしてきた。

「ラムさん!どうしたんですか、その白い包帯は…」

ラムは不機嫌そうな、どちらかというと仏頂面で、ふてくされている様子だった。

「ああ…そんな痛々しい姿を見ているには忍びない…出来る事ならこの僕が!ラムさんに成り代わって、貴女に降りかかる災厄の全てを引き受けたいくらいです…」

面堂は目を潤ませながら、ラムの机に片手を付いて、彼女の顔をじっと見詰めた。しかしラムはまったく相手にしていなかった。面堂とは反対の方を向きながら、独り言をぶつぶつ言っていた。

「…もう…ダーリンたら、一体何のつもりだっちゃ…ウチにあんな事するなんて…たっぷりワケを聞いてやらなくちゃ…」

「ラムさん!もしかしてその包帯の原因は、諸星なんですか!?おのれ諸星!事もあろうか女性、しかもラムさんに手を挙げるとはぁぁぁぁ!」

あたるは教室にいなかった。息も荒々しく、面堂は姿のないあたるを求め、日本刀片手に教室を飛び出して行った。

「あたるが!あたるがラムさんに手を挙げただとぉぉぉーーー!あたるのやつぅぅぅ〜〜生きて再びラムさんの前に姿を現わす事があれば…その時こそはぁぁ…」

メガネの眼鏡の奥の目が燃えているようだった。拳を握り締め、唇が噛み切れるほど力むと、パーマ、カクガリ、チビの3人と共にこれまた教室を後にした。

今の面堂とメガネたちの憤慨ぶりで、クラスメートの間にも「あたるがラムに手を挙げた」という言葉が飛び交いだした。

しかし当のラムは、周囲の喧騒をよそに、相変わらずふてくされてブチブチ独り言を言っているのみだった。

ホームルームの本鈴が校舎に鳴り響いた。鳴り終わると同時に諸星あたるが教室に滑り込んできた。一斉に衆目があたるに注がれる。

「セーフセーフ」

温泉が教壇にまだいない事を確認すると、何食わぬ顔をしてあたるは自分の席へついた。教室中の目が、あたるの動きに合わせて移動する。しかし当のあたるは、今日の教室のいつもと違う雰囲気に気が付いていないようだった。もちろんラムの包帯にも気付いていない様子だ。

「あたるが…」
「修羅場になるぞ…」
「ラムちゃんどうするんだ…」
「あたるがなぁ…」

教室中、ひそひそ音量の囁きが飛び交う。それでもあたるは気付かない。そっぽを向いていたラムが上目遣いにあたるの方をチラリと見た。明らかに疑いと怒りの表情だ。

「ダーリン…」

「おっ…」
「ついに…」
「とうとう…」

ラムがガタリと席を立つ。担任はまだ来ない。

「ちょっと話があるっちゃ」

「何だよ、朝っぱらから」

「いいから来るっちゃ!」

あたるの耳をぐいっと引っ張り、ラムはあたるを席から無理矢理立たせた。

「いでででで!何するんだよラム!」

「何する、はこっちのセリフだっちゃ!いいから!」

ラムはあたるの耳を掴み、あたるは横ばいのようなおかしな歩き方をしながら、一緒に教室から出ていってしまった。

クラスメート達は教室の戸口から廊下を一斉に覗き見る。誰も通らない廊下を、耳を引き摺られたままのあたると、引っ張るラムが歩いて行く。二人が廊下の角を曲がって見えなくなると、それと入れ替わりに廊下の反対側から温泉マークがやって来て教室のドアを勢いよく開けた。

「お前ら何やってるんだ!早く席に着けよ!」

事の顛末を見たかった生徒達だったが、いつもの事だろう、という気持ちもあって、その場にいた全員はおとなしくそれぞれの席に着いた。

ラムはあたるを連れて、校舎の外れの一角に立ち止まった。

「早く離せって!いてーな、ラム!」

ようやくあたるの耳から指を離すと、ラムはあたるの方へ向き直った。険しい表情をしている。

痛む耳をさすりながら、あたるも不機嫌な表情になってラムを見返した。

「ダーリン、夕べの事は、一体どういう事だっちゃ!?」

「夕べ?オレが何か?」

「しらばっくれるんじゃないっちゃ!これ!憶えてないのけ?」

ラムは頭に巻いた包帯を指差してあたるに迫った。

「…包帯?何だよ、頭でも打ったのか?」

「ひどいっちゃ!ウチにあんな事しといて、謝りもしないなんて!」

「だーかーらー!何の事だと聞いとろーが!」

あたるがとぼけてシラをきっているのか本当に憶えていないのか、ラムは少々困惑した面持ちになった。そして少し間をおくと、夕べの事を話し出した。

「本当に憶えてないの?ダーリン、夕べウチに…襲い掛かったっちゃ…」

「オ、オレが!?ラムに!?」

あんまりにも突拍子のないラムの言葉に、あたるは面食らった。

「ウチを押し入れから放り投げて…ダーリン…ウチに…」

「オレが何でそんな事するんだよ!お前夢でも見たんじゃないのか?」

「じゃあ、この頭の傷は何だっちゃ?」

「大方寝ぼけてどこかに頭ぶつけたんじゃないのか?…それとも〜…それ、ワザとじゃないのか?」

あたるは半ば開き直っていた。自分がそんな事をするわけが無い事に確信をもっていたし、自身はそんな事はこれっぽちも憶えていなかったからだ。大方ラムのいたずらか企みだろうと、かいかぶっていたのだ。

すると、ラムは大きく見開いた瞳に涙を浮かべた。それはすぐに頬を伝って流れ落ちた。

「ダーリンのバカ!ウチが何でウソなんかつくの?あんな事するダーリン…そんな事言うダーリンなんて、嫌いだっちゃ!」

そしてラムは踵を返すと、地面を軽く蹴って上空へ飛び去っていってしまった。

あたるはポカンとした表情で、飛び去ったラムの姿を目で追った。ラムの言っていたのはどういう事だ?オレが何をしたんだ?あいつがウソを言ってたんじゃないとすると、オレはあいつに何かしたのか?しかし何も憶えていないぞ?

あたるは記憶に無い自分の行動を、少し疑い始めていた。からかっているにしてはラムの様子もいつもと違っていた。

地面に視線を落とし、その場に立ち尽くすあたる。するとあたるに予期しない衝撃が襲った。


■あたるの災い■

突然背後から突き飛ばされ、地面に突っ伏してしまったあたる。間髪入れず身体に重たいものが圧し掛かった。

「うわーーっ!な、何だ?」

地面の砂を顔面に擦り付けられ、口にも砂が入った。うめきながら顔を上げるあたる。と、その視界に一閃の光が飛び込んできた。

鋭く光る日本刀の切っ先。それがあたるの鼻先に突き付けられていた。血の気が引くあたる。

「諸星…」

「め、面堂…」

「今までラムさんの気持ちを考え、僕は今の立場に甘んじてきた。だが、今日という今日は…お前という男を見損なったぞ…諸星」

「だ、だから…何の事だか…オレには…」

「あたる〜っ!いつまでとぼけてるんだぁぁぁ〜〜っ!?」

頭上から声がした。メガネの声だった。どうやら自分を押さえつけているのは、親衛隊の4人らしかった。

「本来ならば、僕はこいつらと手を組む気などさらさら無いのだが…今日はワケが違う。ラムさんに災いをもたらす疫病神を葬り去る為だ…そして、キサマに引導を渡すのは、この僕だ…覚悟はいいか、諸星」

「わーーっ!ちょ、ちょっと待てーーっ!こんなところで殺人犯す気か面堂ーーっ!お前正気かー?だからラムにワケを聞けーっ!オレは本当に何も知らーーん!」

日本刀の光が振り上げられた。あたるは反射的に目を固くつぶり歯を食いしばった。もう、これまでなのか?そう思った。

「その一太刀、待てい!」

その声はサクラだった。白い校医服に腕組みをして面堂の背後から怒鳴った。

「一体何があったというのじゃ?」

「諸星が事もあろうに、ラムさんに怪我をさせたんです!このままコイツを放置するわけにはいきません!」

「うむ、まあ私に免じてこの場はその刀を納めろ、面堂」

面堂は渋々刀を鞘に納めた。そしてメガネ達4人も同じく、納得いかない様子で立ち上がった。

「サクラ先生!こいつを、あたるを何でかばうんですか〜?」

「まあ話を聞け。こやつは救いようがないほどのアホだが!女人に手を挙げるとは…私には思えんのじゃ」

「そりゃ…そうかもしれないけど…なぁ」 妙に納得した様子でパーマが相づちをうった。

「サクラすゎ〜ん!そこまでオレの事を信じてくれてたんですね〜!」

あたるはすかさずサクラに飛びついた。

「調子に乗るでない!」

サクラの一撃があたるを跳ね飛ばす。

「私の感じたところでは、どうやら諸星は誰かに操られておったようじゃ。これも反応しておるし」

サクラが持っている破魔串がザワザワと揺れていた。

「相変わらずこやつは災厄に見舞われやすいのぉ…困ったもんじゃ…」


■強襲のレイ■

その頃ラムはUFOに戻っていた。いつものビキニ姿になり、プリプリ怒っていた。

「ダーリンも、たまには素直に謝ってくれたっていいのに…いつだって言い訳やウソばっかり…もうっ!しばらく口きいてやらないから!」

そのUFOに突然、来客があった。操縦室のモニターに、表にいる者が映った。それはレイだった。いつもの虎牛の姿で腰に飛行装置を付け浮かんでいた。

「レイッ!何でこんなとこに!」

ラムは扉を開くつもりなど無かったが、レイはその巨体でドアを破って中に侵入してきた。

「ちゃっ!レイ、出てくっちゃ!お前に用なんか無いっちゃよ!」

UFO内に入ってきたレイは人間の姿になると、ラムにつかつかと近付いた。そしておもむろにラムを抱き締めた。

「離せっ!レイッ!あっち行けーー!」

ラムは抵抗したが男の力を振りほどけるほどの腕力は無い。電撃を浴びせるが、気絶させられるほどの大きなダメージにはならなかった。

「ラムッ!」

レイはラムに強引にキスをした。口腔内に舌が入ってきた。

「むふぅっ!」

そしてレイはラムを床に押し倒した。ブラとパンティーを脱がすと、いきなり秘所に手指を挿し込んできたのだ。

「やぁっ!やめるっちゃー!レイッ!」

ラムはレイの顔をバシバシと叩き、抵抗した。今までのレイはこんな事はした事が無かった。いつもラムの前で意地汚い食欲を見せるだけだった。ラムはその貪欲な食欲にうんざりしてレイを振ったのだが、今になってこんな事をするなんて…レイもやっぱり普通の男だったのけ?抗いながらラムはそう思っていた。

「レイッ…やめるっちゃ!お前こんな事して…ただじゃ済まない…ランちゃんに対して悪いって思わないのけ?…やぁっ!」

レイは「ラム」と名前を連呼しながら息を荒くして自らもスーツを脱いだ。スーツの下は何も身に付けておらず、つまりすぐに股間のモノが露出した。

ラムはレイの男根を初めて見た。別れたのはまだお互いに今より若い時だったから、もちろん肉体関係などもった事は無かった。

レイのそれはすでに勃起しており、ラムはレイの食欲以外の欲の姿におののいた。懸命に後ずさりして逃げようとした。が、しっかりと押さえつけられ直にレイの唇がラムの首から下を愛撫し出した。

「やっ、やめっ…レイッ…ああっ、ダーリン!」

ヌルヌルとぬめる舌先がラムをねぶる。それに対しすでに見切りをつけた元恋人に貞操を奪われてはなるものか、とラムの抵抗は続いた。

「んっんっ…離せっ…」

レイの口が次第にラムの秘所に近付く。舌がヘソを舐め、下腹部をなぞり、少し盛り上がり陰毛茂る場所まで下りてきた。

レイの頭をどかそうとするが、レイは腕でラムの太股をガッシリと掴み強引に開いた。パックリと溝が割られ、赤い肉がレイの目に晒された。

舌先が溝を突つく。なぞる。クリトリスを愛撫する。レイにセックスの経験があるとは到底思えなかったが、それでもそのテクニックは、ラムが意外に思うほど手慣れたものだった。

「ひっ!ああっ!」

レイが唇を使ってクリトリスをくわえ込んだ。ちゅぱちゅぱ…と吸い付きしゃぶり出す。それに対しラムの身体は反応せざるをえなかった。

「あっあっあっあっ!あんっ!」

その刺激に伴いラムの蕾から、不本意にも愛液が溢れてきた。

「やっ…やめてっ…あっあっ…あーっ!」

顔をしかめてラムはそれでも言葉で抗った。心であたるに助けを求めていた。

レイの中指が蕾に挿入された。親指がクリトリスをキュッと押さえ、モミモミと揉み解す。

「ひぁっ!だめぇっ!そこは…あふんっ!あっああーっ!」

ラムの声は次第に荒い息遣いを交えてきていた。レイの指先の愛撫に胸を反らしてしまった。乳房が揺れる。腰を捻る。

ラムの腕は相変わらずレイの身体を引き離す動きをしていたが、その腕の力が抜けてきた。それでも尚抵抗を表わす為か、レイの頭髪をギュッと握りしめた。

「…あああ…だめぇ…レイ…」

首を持ち上げ顔を自分の股間に向けるラム。レイの顔が股間に隠れている。そこからはクチュクチュという卑らしい音が聞こえてくる。

レイはラムの愛液を味わっていた。まるで食欲を満たすかのように。ラムの身体からどんどん力が抜けていく。

レイがラムの股間から顔を上げた。そして顔をラムの顔の真上に持ってきた。レイの男根がラムの秘所間近に来た。そしてラムの溝にレイのそれの頭が当たった。

「だっ、だめっ…やめて…それだけは…レイッ…」

レイの亀頭がラムの濡れた部分を擦る。先端がクリトリスを弾く。

「ああっ!…そこだけは…それだけは…!お、お願い…だっちゃ…」

レイは男根を挿入する前に、ラムの肉溝をそれで嬲り出した。そして食べ物を口に含むように、ラムの乳房にかぶりついた。歯は立てずに肉まんでも頬張るように、口腔内でそれを揉み解した。飴玉をしゃぶるように乳首を転がした。

「あっあっあっ!…ウチは…ウチは…お前なんかに…ああっ!」

レイのモノは既に固くなっていた。そしてその先端が今まさに、ラムの蕾内に挿入されようとしていた。


■弁天の愛撫■

「レイッ!おめー何やってんだ!」

その声は…弁天だった。

「弁天っ!」

弁天は鎖を振り回してレイににじり寄った。その鎖を素早くレイの身体に巻きつけ鞭をさばくように軽々と引き上げた。レイは鎖に絡めとられてラムから引き離された。

「ラム、大丈夫か?おいレイッ!もうラムはお前のモンじゃないんだぜ!?ちっとは立場わきまえろよ!」

「ラム…」

レイはそれでもラムに近付こうと立ち上がった。

「いい加減にしろっ!これくれてやるからとっとと失せろ!」

弁天はUFOの冷蔵庫から適当な食料(しかし激辛)を持ち出してきてレイに投げつけた。どう見てもレイの口には合いそうも無い物だったが、それを腕に抱え、レイは出口に向かっていった。

「忘れもんだぜ!」

弁天がレイのスーツと飛行ベルトも放ると、レイはそれを身に付け食べ物を抱え、どこともなく去って行った。

「何なんだ、アイツは…」

「弁天、助かったっちゃ…ありがとだっちゃ」

「でも何でアイツが…なぁラム、レイって食いモンに意地汚いのは知ってたけどよ、あんな事したの…初めてか?」

「だっちゃ…」

「ふーーん…やっぱりアイツも男だったって事だな」

「やめるっちゃ!そんな事言うの。もうレイとウチは関係無いんだから!」

弁天は少々興味津々の顔つきで、ビキニを身に着けるラムを見ながら話しを続けた。

「で、どうだったんだ?レイのテクニックは?」

「弁天!何て事を!ウチにはダーリンだけだっちゃ!」

「だけどよぉ…感じてたんだろ?入れられちまったのか?」

ラムは顔を真っ赤にして怒り出した。いくら親友だからといっても、弁天の質問はあんまりだった。

「いい加減にするっちゃ!いくら弁天だって…それ以上何か言ったら、ウチ許さないっちゃよ!」

弁天はクスリと笑った。そして淫靡な笑みを浮かべると、立っているラムの股ぐらにいきなり手を突っ込んできた。

「弁天っ!何するっちゃ!」

「おめーほら、ここ…こんなに湿ってるじゃねーか…」

「やめるっちゃ!…どうしたっちゃ、弁天!?」

「お前、まだ…処女だったよな?諸星とも、やってないんだろ?本当の女の悦びも知らないなんて…こーんなイイ体してんのに…もったいないぜ」

「やめるっちゃ!今日の弁天、おかしいっちゃ!」

弁天はラムの耳を軽く噛んだ。右手がビキニの内側のラムの乳房を撫でる。パンティーの中に左手を挿し込む。指をおぞおぞと蠢かせ、女が感じる部分を弄り出した。

「弁天っ!何するっちゃ!やめっ…そんな事、やめてっ!」

「なーに、女同士じゃねーか…はらむ心配は無いんだし…あたいとゆっくり楽しもうじゃないか」

「ああっ!弁天!」

ラムは弁天にも抵抗した。弁天の指遣いは男のレイより繊細で巧みだった。弁天も同じ女だったから、ラムが感じそうな部分は大体見当がついていた。

「ああっ!やっ…はぁっ!…べ、弁天…何て事を…」

直に弁天は自身の身に付けたものを脱ぎ捨て、ラムのビキニも強引に剥ぎ取った。またさっきと同じ格好にさせられてしまったラム。

「いやぁっ!いくら弁天でも…冗談きつ過ぎるっ…んふっ…!」

ラムを下にして上にのしかかる弁天。足同士を絡みつかせ、ラムにキスをする。舌が無遠慮に、ラムの口腔内の奥まで舐め回してくる。

「んんっ!…」

苦しみもがくラム。必死で抵抗してみるも、しかし腕力では弁天が上だった。

弁天が胸を使って、ラムの胸を愛撫する。ラムの乳首に自分の乳先をこすり合わせ、彼女を優しく嬲る。プリプリと小気味良く弾ける小さな性感帯は、次第にツンと尖り、互いのカラダに更なる快感を与える道具となっていった。

弁天の指が優しく肉ひだをかき分けラムの蕾をかき回した。レイの余韻がよみがえり、ラムの秘所からは更に愛液が溢れ出してきた。

「ううっ…うぁっ…ああっ…べ、弁天…やめるっちゃ…弁天…」

「ラム…お前ってやっぱ可愛いな…あたいの指でこんなに濡れちまって…」

繊細かつ巧みな指遣いの弁天。あっという間にラムの秘裂はしとどに濡れそぼり、クリトリスが再び赤く肥大した。

「ウチら…友達なのに…あっ…ずっと…そう思ってたのに…やぁっ…ああっあっあっ…」

「そうだな…お前はあたいの…可愛い友達だぜ…ラム」

「んんっ…んああっ!…で、でも…あぁぁっ…おかしい…っちゃ…弁天…お、お前…ほんとの…」

「何だ?ラム…」

「弁…天…の持ってる…あの鎖…ああっ!…」

「ほら、ラム…お前の中にこれ…入れてやるぜ…」

どうやら先ほどレイに食料を与えた時に持ってきたらしい、長くて太目の野菜…それを弁天は意地悪そうな笑みを浮かべてラムにチラつかせた。

「何するつもりだっちゃ…!?」

弁天があらかじめそれを口に含み、たっぷりの唾液で濡らす。そして押さえ込んだラムの秘裂に押し付ける。固く閉じた蕾が無理やり開かれようとしていた。

「ああーーーっっ!」

「お前の処女は…あたいがもらうよ…ラム」

「ま、待つっちゃ…ああっあっあっ!…じゃあ…あああっ!その前…にっ…くぅっ…聞くっちゃ…あふっ!」

「何だ?」

「ああぁっ…その…鎖…それ、お前の…恋人の形見…だったっちゃね…確か…ひあっ!あっあっあんっ!」

「ああ、そうだ…あたいの…思い出の…男の形見だ…」

「お、お前…弁天じゃぁ…無いっちゃ!誰っ!?」

「…ちっ…バレちまったか…引っかけやがって!」

「誰だっちゃーーっ!?」

弁天が油断した隙にラムは電撃を放った。痺れた弁天はその場にバッタリ倒れてしまった。

「はぁっ、はぁっ…お前誰だっちゃ!?」

弁天の姿をした奴の肩を掴んでラムは思いっきり揺すった。そいつは薄目を開いて言った。

「ラム…じゃねーか…あたい、どうしたんだ?」

「弁天!?やっぱり弁天なのけ?一体どういう事だっちゃ?」

「…何かよくわかんねーんだけど…気が付いたら、こうなってた…」

弁天は電気ショックが抜けるのを待って落ち着きを取り戻すと、ラムにワケを話し始めた。

「地球近くまで来たついでに、あたいは諸星ん所に行こうと思ってたんだ。もちろんラムに会いにだけどな。で、その途中でレイを見かけてよ、それから…」

その続きはこうだった。

レイを見かけた弁天は、彼の背中に妙なものがくっついているのに気が付いた。小さな生き物のようだったそうだ。一旦はあたる宅に行き掛けた弁天だったが、妙にさっきのものが気になり、恐らくレイが飛んで行く方向から、ラムのUFOに見当をつけてやってきたのだ。

そしてラムがレイにレイプされている場面に出くわした。レイを追い出した弁天だったが、レイが去った直後からの記憶がプッツリ途切れてしまったのだという。

「変なんだよなぁ…レイが出てってから何やってたのか憶えちゃいないし…なぁ、あたい何やってたんだ?お前、電撃かましたよな」

「えっ!?べ、別に〜何も〜無かったっちゃよ…ほんとに…」

さっきまでの弁天が本当の弁天でなかった事に、ラムはホッとした。しかし、弁天の話しからすると、どうやらレイも何者かに操られていたのかもしれない。そいつは一体?

「ねぇ、弁天。レイの背中にくっついてたモノって…憶えてるけ?」

「それがちっちゃくてよ…でもありゃ確かに生き物だったぜ、手足が付いてて…それから…体中真っ黒だったな」

ラムはそんなものに心当たりが無かった。ましてやレイや弁天に取り憑いて操る生き物、しかもラムに対してあんな行為に及ぶものなど想像もつかなかった。

「じゃあもしかして…夕べのダーリンも?」

「どうした?諸星と何かあったのか?」

「うん、弁天が見たっていうモノ…その正体を突き止めるっちゃ」

ラムと弁天はUFOを後にして、とりあえず諸星家へと向かった。


■狙われたラム■

あたるは家に帰って、部屋でゴロリと横になっていた。そこへラムと弁天が現われた。

「ラム…弁天様…!」

「ダーリン…ダーリンは夕べの事、憶えて無いって言ってたっちゃよね?ホントけ?」

「ああ」

「その前後の事って、何か憶えてる?」

「いや、何も」

「ごめんちゃ、ダーリン…ダーリンの言ってた事、信じてあげられなくって…」

「え?いや、何、別に…それよりお前…頭のそこ、大丈夫か?」

「嬉しいっ!心配してくれてたの?」

「うわっ!そんなんじゃないって!」

いきなり飛びつくラムにひっくり返るあたる。

「ところで弁天様、今日はどんなご用でこちらへ?」

「ラムに会いに来ただけだけどな。まぁ、ついでに亭主の顔も見ておこうと思ってさ」

その言葉が終わらないうちに、あたるは弁天の手を取り頬に当てた。

「僕に会いにだなんてぇ〜やっぱり弁天様〜僕の事が忘れられずに〜」

「ダーリン!」

ラムがあたるの頬を思いっきりつねり、弁天の肘鉄が脳天を直撃した。

「そんな事より!ダーリンは何か、おかしな生き物とか、見なかったけ?」

「痛〜…何を見たって?」

「うーんとね…小さくって黒くって…そんなもの」

「知らんぞ、そんなもん」

「やっぱり手がかり無いっちゃね…どうする?弁天」

「こういう事に詳しいのっていったら、やっぱおユキじゃねーのか?」

「じゃあ、おユキちゃんのとこへ行くっちゃ!」

そしてラムは次元を移動する為の小型装置を部屋の押し入れのふすまに取り付けた。おユキの星へ行くためだ。

間も無くふすまの隙間から冷風が吹き出す。ふすまを開くとそこには一面雪と氷の世界が広がっていた。

「じゃあ、オレも一緒に…」

「ダーリンはお留守番だっちゃ!」

「そういう事だ。おめーが来ると話しがややこしくなりそうなんでな」

しかしあたるは真っ先にふすまの奥に飛び込んだ。

「もー!戻るっちゃ!」

「やだー!おユキちゃんに会うんだー!」

「…もう…しょうがないっちゃね…」

「まったくガキだな…お前の亭主もさ」

ラムは溜息をつき、弁天はクスクスと笑っていた。


… 「後編」につづく >>

あとがき


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