マッド・ラボラトリー〜ラム・嗜虐の実験室〜


博士「“鬼星”から地球を征服しにやってきたはずが、あのラムとかいう鬼族の女は地球人と夫婦になったというではないか」

助手「はぁ、情報ではそうなってます…諸星あたる、友引高校の2年生だそうです」

博士「その鬼族の女、地球人の男と正常な性交渉はできるのかね。感情面でも地球人と類似しているか同等なのかね?」

助手「はぁ、今鬼族のサンプルとして、地球で捕獲できるのは、ラムという成体の雌とテンという幼児の雄だけでして、現在データを収集中です」

博士「捕獲と分析は任せるよ。あとはその生態を存分に調べてみたいものだ…エイリアンの雌と地球人の男が交配し子孫を残すことも可能かどうかをね」

助手「新種の人間が生まれるかもしれませんね…」

博士「うむ…もし地球人よりも優れた遺伝子があるのならば、ぜひそれを地球人のために役立てたいものだよ…ふっふっふっふ…」


ラムが捕らえられたのは、至極簡単な方法であった。苦手のニンニクの臭いで失神させられたのだ。

虎縞ビキニにブーツのいでたちのラムは、鬼族に興味津々の博士と助手の研究所の奥まった一室に閉じ込められた。

電撃のことも既に調査済みだった。密閉された部屋は、壁を電気を通さないゴム質で覆われていた。防音処置も施されているようで、外からの音は何ひとつ聞こえてこない。しかも電気は禁物と考えられたためか、室内の照明は、数百本のロウソクとランタンなど、火を灯すものばかりを集めていた。炎を照明に使っているということは、どこかから換気はされているようだった。

ラムは失神している間に、薄手の手ぬぐいで猿ぐつわをかまされ、両手首も手ぬぐいか柔らか目のロープで縛られてしまっていた。

電撃を出そうとしたが、どうしたわけか自身の周囲にパリパリ軽く静電気程度の音をたてるだけで、いつものような強烈な電撃が出ない。どうしたものか、と思っていると、そこへふたりの男がやってきた。

博士「やあ、鬼族のラム君、はじめまして。私が当研究所の主任だ。なぜ君が得意の放電が出来なくなっているかというとだね…君、説明してさしあげたまえ」

助手「はぁ。ラムさん、あなたの体における放電メカニズムですが。頭部に骨の一部が変形したと思われる“角”が2極付いております。それが(中略)…というわけで、“角”を介して集約された空気中の電気質が、一気に放出されて、あの強烈な落雷攻撃も出来る、といった次第です。 それならば“角”がその役割を成さなかったらどうなるか。そこなんですね。そこで、ラムさんの“角”に絶縁体を取り付けさせていただきました。それが付いている限りは、あなたは放電出来ない…とまぁ、こういった次第です」

博士「さて、この実験室にお越し頂いた理由だが。私は地球人類の未来の為に、優秀かつ強い遺伝子を求めているのだ。そのためには地球人以外の人間に近しい種の遺伝子と、地球人との交配も、ひとつの有力な可能性として考えている。そのためのご協力を願いたいと思ってだね、あまり丁寧な招待でなかったのは申し訳ないが、我々のところにおいでいただいたという訳なのだよ」

ラムは2人の話を聞いてはいたが、その眼は鋭く、2人を見据えていた。両手の自由もきかず、電撃も使えない。足首には金属の輪がはめられており、それは磁石らしく、強力に引き付け合って離れそうもなかった。出口らしい出口も無い。ドアはひとつあるが、2人の背後にある。窓も無い。換気口も見当たらない。まったくの八方塞だった。


(To be continued...)

   (DDさんが書かれた続き)

   ようやっと書いた続き→マッド・ラボラトリー〜ラム・嗜虐の実験室その2〜
   ※この場を借りて先にお詫びします。DDさんのと、内容が少し似ているかもしれません。どうもスイマセン。
あとがき


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