Unreliable〜アテにならないもの〜


「今日は久しぶりの、デートだっちゃ♪何着て行こうかな〜」

たまの休み、時々外でデートをするラムとあたるは、デートコースを決めるでもなく、街をブラブラ歩いていた。
ラムがふと脇を見ると、「占い」の小さな看板が目に入った。

「ダーリン、ウチとダーリンの事、占ってもらうっちゃ」

嫌がるあたるの腕を引っ張って、小さな建物の中へ入るラム。狭いスペースのそこは、香の匂いが立ち込め、薄暗い照明の中に絹のような艶のクロスで覆った小さいテーブル。そこに顔半分を布で覆った“占い師”が座っていた。

「いらっしゃいませ、さ、どうぞお座りになって」

澄んだ声色と、黒目がちな大き目の瞳。どうやら“占い師”は女性らしかった。

「ウチとダーリンの相性、見てもらいたいっちゃ」

「それよりお姉さま〜住所と電話番号をひとつ…」

占い師の手を取り擦り寄るあたるの手の甲をつねって、席に戻らせるラム。

「それではおふたりの生年月日を」

「ウチは…」 ラムは母星の暦の生年月日を告げた。

占い師の目がきょとんとする。

(なんじゃその生年月日は…)内心そう思いつつも、笑顔を浮かべて地球の西暦で教えて欲しい、と言う占い師。

「そんなのわからないっちゃ」

「オレは19○○年の4月13日」

占い師は半ばしどろもどろになりつつも、体裁を繕って、紙に何か書き出している。

「では手相を拝見…」

ふたり揃って手を差し出す。するとまたしても、占い師の目の表情が変わった。

(なんじゃこの手相は…女のはまったく読めんし男の方も…)
「おほほほほ…ちょっと変わった手相ですね…そうですね、男性の方は…」

(うーむ、困った…)占い師は困っていた。

「そうだ、名前をこちらに書いていただけます?」 と、紙とペンを差し出す。

ふたりの名前を見て、またしても困る占い師。どうにか目で笑って、困っている事を悟られないようにしてはいたが、いかんせん、このふたりのデータでは結果が読めない。

(えーい、こうなりゃもう…)

「相性としては悪くは無いんですが、近い将来別れる、という暗示が出ております」

それを聞いて眉を吊り上げるラム。

「何でそういう結果になるっちゃ!?占いなら愛嬌で相性バッチリ、とか言うもんだっちゃ!もう帰ろ、ダーリン!」

「あの、お代を」

渋々財布からお金を取り出すラム。怒っていたので、テーブルに叩きつけるようにして鑑定料を置くと、あたるの腕を引っ張って、そこからさっさと出て行った。

(あんなに読めん相手は初めてじゃ…前に相性バッチリ、結婚出来ると言ったカップルがすぐに別れて、文句言いに来た事あったしな…まぁ仕方あるまい…)

つまり占いなんてものは一種の賭けみたいなもんである。

「なーんでウチとダーリンが別れる事になるっちゃ!あのインチキ占い師っ!」

それに対して冷ややかに応えるあたる。

「だからやめとけって言ったのに、お前が勝手に入ったんだろうが。それに所詮、占いなんてなぁ…」

するとラム、あたるの言葉をさえぎって、彼を睨み付けて言った。

「…それともダーリン、ウチとホントに別れるつもりけ!?」

ラムの一気に飛躍した発言に、答えに窮するあたる。

「…だから占いなんて、賭けみたいなもんだろーがっ。無駄な買い物しただけじゃっ」

「ふんっ…ウチはあんな結果、絶対に信じないっちゃ」

ラムは面白く無い気分のまま、その日のデートを早々に切り上げた。


「ウチとダーリンが別れるなんて、有り得ないっちゃ…そうだ…」

UFOでぶつくさ文句を言いつつ、何を思い付いたのか、小さなカップに“簡易タイムマシン”を取り付けるラム。

「10年後くらいなら、きっとウチとダーリンは結婚してるはずだっちゃ」

未来を確かめるべく、ビキニスタイルから少し変装して、カップに飛び込むラム。タイムトンネルを抜け出ると、そこは確かに友引町だった。

「昔とあんまり変わって無いっちゃね…」

住宅街を歩いてみる。少しばかり変わった所もあるが、見慣れた家並みだ。そして辺りをキョロキョロと見回していると、数十メートル先の通りを、小さな子供の手を引いた女性が横切って行くのが見えた。

「あの人に聞いてみるっちゃ」

上空に浮かび、その女性の背後に静かに降り立つラム。そして。

「ちょっとお尋ねします、っちゃ」

「えっ?」 突然声をかけられて振り向いたその女性…それは。

「もしかして…しのぶ…け?」

「えっと…失礼だけど…あなたとどこかでお会いした事あったかしら?」

すると通りの向こうからやって来た別の女性が、声をかけてきた。

「あら〜諸星さ〜ん、お買い物?」

それを聞いて“ギョッ”とする、ラム。(も、諸星って…ま、まさか…)

「こけるちゃんたら、ホント、あたるさんに良く似てきたわね〜」

「おほほほ…嫌だわ、お恥ずかしい…変な所ばっかりパパに似てしまって…」

「ところでしのぶさん」

「あ、ちょっとごめんなさい、この女の子があたしに用があるみたいで…あら?いないわ…」

ラムは空に飛び上がって、今見て聞いた状況を頭の中で整理しようとしていた。

「今のがしのぶで、あの子のパパが“あたるさん”で…それで…」

愕然としつつも怒りが込み上げてくるラム。

「ダーリンのバカーーーーッッ!!」

上空で思いっきり、怒りの電撃を撒き散らすと、がっくり肩を落として、タイムトンネルの出口に戻って行った。

UFOに戻って来たラムは呆然とした面持ちのまま、簡易タイムマシンをブラの間にしまうと、深い溜息をついて、ふらふらとあたるの部屋へ入っていった。
膝を抱えてぼーっとしたままのラム。するとコーヒーのカップを手にしたあたるが、部屋に入ってきた。

「どうしたんだ?」 と言いつつ、カップを机に置いて、漫画を読み出すあたる。

すると、あたるに背中を向けたまま、ラムがぼそっと言った。

「…やっぱりダーリン、ウチと別れるつもりだっちゃ…」

「何言ってんだ?」 怪訝そうにラムの背中を見やるあたる。

「だって…ウチ、見ちゃったんだもん!10年後の未来…」

「何やってんだよ…アホが」

するとラムが、虎縞ブラの間から簡易タイムマシンを取り出して言った。

「だったら!ダーリンも一緒に確かめに行くっちゃ!」

「何でオレが!?そんなもん…別に見たくも…」

「いいからっ!」

そしてあたるの机上のコーヒーカップにタイムマシンをくっつけると、嫌がるあたるの背中を押して、ふたりはカップの中へと吸い込まれていった。


「設定は、10年後にしておいたから…」

いつもチェリーがテントを張っていた空き地は10年後も変わらず、だった。そこに積んであった土管から出て来たあたるとラム。

「何じゃ、まだチェリーは生きとるのか」 テントを見て呟くあたる。

「ほら、こっちだっちゃ、ダーリン」

ラムに強引に腕を引っ張られて通りにでるふたり。「どこかで見た事のある子供達じゃのう」と、相変わらずの様子で煮えかけの鍋の様子を見に、テントから出てきたチェリーは、静かにふたりの後姿を見送った。

「何でオレまで付き合わされんといかんのだ…」

「ダーリンの問題でもあるんだから!ちゃんと自分の目で確かめるっちゃ!」

住宅街をしばらく歩くと、見覚えのある女性が向こうからやって来るではないか。

「あれはもしかして…しのぶ、か?」 と、あたる。

「そうみたいだっちゃ…」

複雑な面持ちのラム。しかしまだ本当の事は言えない。

彼女から隠れるように、塀の陰に身を潜めるふたり。こっそり見ると、買い物袋を手に、ひとりで歩いている。
指を噛み締めて、しのぶを見つめるラム。するとしのぶに向かって声をかけてきた者がいるらしく、彼女は脇道に顔を向けて、笑顔で挨拶をしている。

「きっとさっきと同じだっちゃ…」

が、しのぶの前に現れたのは、何とラムだった。

「あれ?ウチだっちゃ…」

少しだけ立ち話をして別れたしのぶとラム。ラムとあたるは、10年後のラムの後を追う事にした。

低空飛行する10年後のラムは、虎縞のチャイナドレスに、パンプスという服装。長い髪は後ろでゆったりと編んでいた。
そしてたどり着いたのは、小さなアパートだった。

「ダーリン、ただいま〜」 機嫌良くドアを開けるラム。

それを見ていたラム、あたるの腕を引っ張って、こそこそとアパートのドアとは反対方向の、窓のある場所へと移動した。

「…あれ?ダーリン…?」

窓の下に身を潜めて覗き見れば、カーテンの間からは笑顔のラムと、大人になったあたるが見えた。

「あれは、オレではないか…こんなとこに住んでんのか」

そのままそーっと覗いていると…まだ明るい時間だというのに、10年後のあたるとラムはキッチンで抱き合い、深いキスをしばらく続けた。

「ちゃっ…どういう事だっちゃ…」

顔を赤らめつつも、そのまま食い入るように見つめるラム。そしてあたるもラムの隣で、未来の自分達をじーっと見つめつつ、隣のラムをちらりと見やった。

「何じゃ…明るいうちから…しかし…」

「…何だか見てる方が恥ずかしくなってきたっちゃ…」

「ラム、お前の言っとったのとは、大分様子が違うじゃないか」

「おかしいっちゃねぇ…でも、ウチとダーリン、あんなに…上手くいってるっちゃ♪」

しばらく見ていると、室内のあたる、ラムの首筋に食らい付いた。それに対してラムが何か言っているのが、小さく聞こえてきた。

「いくらお休みだからって…だめだっちゃ、まだ明るいのに…ダーリンたら…」

そう言いつつも、あたるの愛撫を受け入れているラム。あたるがラムのドレスのスリットから手を潜り込ませると、彼女の下着を少し下ろして、ぽってりした臀部を揉み込んでいる。

「だめだったら…もうっ、ダーリンったら…」

顔を赤らめながら、あたるの行為に身を任せ出すラム。やがて、ラムのパンティを脱がして、あたるは自身のイチモツをズボンの前から取り出した。
ラムをキッチンのテーブルに腹ばいにさせると、ドレスの裾を腰までたくし上げる。すっかり屹立したそれは、ラムの臀部の狭間へと、埋もれていった。

「ああっ!ダーリンッ…!!」

テーブルに上半身を預けた姿勢のまま、あたるを受け入れるラム。明るい時間の卑猥な光景に、ただただ固唾を飲んで、窓の外から見守るあたるとラム。

「未来のダーリンったら、昼間っから大胆だっちゃ…」

ラムがごくり、とのどを鳴らす。あたるもほぼ同時に、口内にたまった唾液を飲み込み、のどを鳴らした。

室内のあたるの腰が前後に動くと、テーブルにしがみついたラムが頭を上げて、あたるの送り込みに激しい息遣いで応えている。
しばしの前後運動の後、ほぼ同時に果てたふたり。そして、ラムの背中に覆い被さり、彼女の髪の匂いを吸い込んでいる様子のあたる。それからしばらくの間、ふたりは衣服を身に着けたまま、キッチンでの情事に耽り続けた。


外にいたあたるとラム、いくら未来の自分達とはいえ、あまりの恥ずかしさにアパートの玄関前に回り込んだ。

「ダーリンったら、昼間っから…エッチだっちゃ…」

それに対して顔を赤らめ咳払いをするあたる。

と、隣の部屋のドアがガチャリと開いた。出て来たのは女性だった。何やらぶつくさ言っている。

「まったくもう、お隣の諸星さんとこったら!いくら夫婦だからってこーんな明るいうちから何やってるんだかっ!」

そう言い捨てると、側にいたふたりには目もくれずに、室内に向かって怒った様子で声をかけた。

「あなた!何やってんのよっ!早く出かけるわよっ!!」

「まぁまぁ、そんなに急がなくても…」

「あなたがそんな調子だから、うちが漏電やら停電になってばかりいるじゃないの!もうちょっとビシッと言ってやったらどうなのっ!?」

「まぁまぁ、お隣さんはまだ若いんだし…」

そんなチグハグなやり取りをしつつ、そのふたりは出かけて行った。

「ウチら、いっつもあんな調子みたいだっちゃ…」

「ラム…いい加減、気が済んだか?オレもう帰るぞ…」

「だっちゃね…」


「ウチが最初に見たのは、別の未来だったみたい、だっちゃ」

未来が何パターンか存在している事に、ラムは安堵した様子だった。

「それにしてもダーリンったら、明るい時間から…エッチ過ぎるっちゃ」

元の時間のあたるの部屋に戻ってくると、早速ラムはあたるにそう言った。

「それにしても…」  「何だっちゃ?ダーリン」

「いや…ああいうドレス姿っちゅーのも、何というか…なかなか…」

「今のビキニとどっちがいいっちゃ?」

あたるに擦り寄りながら、甘えた声で質問するラム。

「うーーーむ…」  「悩むほどの事け?」

「悩まいでかっ!というより、もう…辛抱たまらんっ…」

「だからビキニとドレスとどっちがいいっちゃ?」

あたるがさっさと衣服を脱ぎ捨て、下着一枚になると、ラムに軽くキスをしながら、言った。

「どっちでも、同じじゃ…結局こうなるからな」

先の未来の光景を思い出しつつ、ビキニを脱いだラムは、あたるの机に腹ばいになり、尻を突き出した。

「さっきの見てたら…ウチ、もう…」

「オレも、もう、限界じゃっ…」

こちらの時間は中空に月が昇り、外はすっかり静まり返っている。
互いの濡れた部位を接触させると、ラムは背中を反らした。あたるがラムの乳房を、背後から伸ばしてきた手でそっと包み込む。

「あっ、ダーリン…」  「ラム…」

未来のふたりのように、ラムの首筋に食らい付くあたる。ちゅばちゅばと吸い付きながら、ラムの乳房をこねまわし、頂点を指先で転がす。

「ああっ、いいっ…ダーリン、ウチ…」

ぬぬぬぬ…と入ってくるあたるのモノを、臀部を震わせながら、受け入れるラム。

「ウチの奥まで…ダーリンので、一杯だっちゃ…」

あたるの生殖器によってラムの産道が埋め尽くされる。未来のふたりに十分過ぎるほどの刺激を受けたふたりの陰部は、いつも以上に膨らみ、濡れて、敏感になっていた。
あたるがちょっとでも腰を動かすと、ラムの膣口からはぷしゅぷしゅと愛液が噴き出し、彼女の内股をぬるぬるの汁が幾筋も流れ落ちてゆく。

「ああっ…ダーリン、すごいっちゃっ!…ウチ、すごく…感じるっちゃ…ああぁっ!」

あたるに抱きすくめられ、ラムの臀部とあたるの股間がぴったり密着する。そしてあたるが腰を動かす。ラムのナカの敏感な部分を、あたるのイチモツが擦り上げ、かすめる。

「ラムッ…う、う…うお、お…んんっ!」

「ああぁぁっ!そこっ!そこだっちゃ〜…!」

ぴぴゅ…ぷしゅしゅしゅ…いつも以上にラムの膣口からは、大量の粘液が噴き出してくる。

「奥まで届いてるっ…ダーリンのがっ…ウチの奥まで…」

ぬっ、ぬっ、ぬっ、ぬっ…!

頭の中が真っ白になりそうなほど気持ちの良いラムの産道を、往復するあたるのイチモツ。奥を突いては来た道を戻り、そうやって自身をしごく。
時々ラムの肉管の弱点をかすめると、途端に粘液が溢れ出す。そしてあたるの股間もラムの愛液を受けて、たっぷり濡れる。

「腰が…ウチの腰が、がくがくして…もっとだっちゃ、ダーリン…!」

ラムの腰だけではなく、全身が細かく震え出してきた。揉みしだいていた両の乳房の頂点がピンッと立ち上がり、両の太ももががくがくがく…と小刻みな振動を繰り返す。

「イ、イ…ウチ、もうっ…もうちょっとでっ!…イッ…」

ラムの全身の振動に合わせて、あたるの腰の動きも早まる。火が付いたように一気にピッチを上げるあたる。

「はっ、はっ、はっ、はっ、はっ…」

「イ、イッ!…ちゃあぁぁぁーーーっ!!ダーーリーーーンッッ!!!」

夜の静寂に、ラムの声が木霊した。

「ちゃあああぁぁぁーーーっ!!」

いつもとは違うオーガズムに、ラムは全身の震えが止まらない。机に両手を着いて背を仰け反らせ、股間を繋げたまま、あたるにもたれかかる格好になるラム。
陶酔の心地から覚めやらぬふたり。あたるはラムの背にカラダの前面をぴったりくっつけつつ、胸を弄び、股間の陰核に指を差し入れる。

「あはぁっ!!」

一度絶頂を迎えたとはいえ、あたるの行為によって、更に激しくカラダが反応するラム。びくびくっ!と下腹部や臀部が痙攣のように小刻みに振動する。
乳先の震えが収まらないラム。互いにほぼ同時に達した後も、ラムはまだあたるのモノをくわえ込んだまま、とろけそうな表情になる。

「ラム…」

恍惚とした表情のラムは、ようやくあたるとの接合を外した。抜きつつも声を漏らすラム。

「ああぁっ!!」

ぷしゅしゅしゅしゅ…!ぽたぽたぽたぽた…

今まであたるの陰茎で塞がれていたラムの陰部から、大量の潮と白濁汁が混ざり合ったものが、勢い良く噴き出した。

「ウチ…カラダが融けそうだっちゃ…」

ラムはそう呟いてあたるに抱き付き、ディープなキスで唾液を交換する。あたるはそのままラムを机の上に押し倒し、片方のももを持ち上げると、充血してぽってりと膨らんだ陰唇に口を押し当てる。

ぴちょぴちょ…ねちょねちょ…

「あっ、あっ!だめだっちゃ〜!また…ウチッ…イッちゃう…!」

顔に腕を当てて、あたるが陰部をすする音だけを聞きながら、ラムは腰を仰け反らせて軽くイッてしまった。

「はぁっ、はぁっ…今日のダーリン…激し過ぎるっちゃ…」

やがて布団に入ったふたりだったが、その中でも興奮冷めやらぬのか、再び交わった。それは数時間にも及んだ。

「今夜は何回やっても…すごくいいっちゃ…」

「ああ…」

「きっと10年経ったら、もっと気持ちいいかもしれないっちゃね…だから明るいうちから…」

「というか…もう、外が明るくなってきてるんだが…」

気が付けば、カーテンを通して、薄っすらと白い光りが部屋に入ってきていた。

「きっと未来も、こんな調子だっちゃ。外が明るくなっても、まだやってるっちゃ」

「これで少しは気が済んだか?」

「何が?」

「占いの、結果の事だよ」

「うん…絶対、有り得ないっちゃ。こーんなに、気持ちいいんだもん…他の女とじゃ、こうはいかないっちゃ」

「…それはいいとして…だから占いなんかアテにするもんじゃないのだ、あんなもん」

汗や体液で布団がじっとり湿り、性交の匂いがその中に篭っている。今日はそれでもまだ足りないのか、べたべたになったカラダを密着させては、飽く事なく互いを味わうあたるとラム。

「ねぇ、ダーリンは眠くならないのけ?」  「ラムは?」

「ちょっと疲れたけど、全然…」  「じゃあ、もう少しだけ…」

「今日も学校なんだから…あと1回ね、ダーリン…」

その後どうしたかというと。家人にこういう姿は絶対に見せられないので、ラムがUFOまであたるを連れて行ってシャワーを浴び、部屋には強力消臭剤を撒いておいた。
そしてふたりは寝不足のまま学校へ。足元も覚束無いまま教室に入ると、あたるはもちろん、ラムまで机に突っ伏して眠ってしまった。

「ダーリンたら…だめだっちゃ…もう…エッチなんだから…」

夢の中でも続きをしているのか、寝言でラムが呟く。その隣の席のあたるは、何人もの女性の名前を連呼しつつ、たまーに意味深な寝言を呟いていた。

「うーーーん…ドレスもなかなか…いいだろ、なぁ…ちょっとだけだって…」

お互いに10年後の未来を夢で見ているのだろうか。そして、これから先待ち受けているはずの、いくつかの運命の分岐点を上手く通り抜けさえ出来れば、占いなどアテにする必要など、少しも無いのだ。
結局その日は学校で爆睡して1日を終えた、あたるとラムだった。

--- E N D ---

あとがき


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