例えばこんな日々9 〜ふたりはふうふ(前編)〜


ある日ラムが郵便受けをのぞいてみると、一枚の往復ハガキが。見てみると【友引高校2年4組同窓会のお知らせ】と書いてあった。

「わぁっ!同窓会!皆どうしてるのかなぁ、懐かしいっちゃ〜。ダーリンもきっと喜ぶっちゃ。…でもきっと、おとなしくしてるわけ、ないっちゃねぇ…」

昔の事を思い出して、くすくす笑いながら部屋に入ったラム、早速【参加】の文字に大きく丸を付けて、住所とふたりの名前を書いた。
買い物に出たついでにポストに投函して、その夜あたるにその事を報告した。

「同窓会!?そっか〜クラスの女子たちはどうしとるのかなぁ、さぞかし色っぽくなったんだろうなぁ…うひょひょ…今から楽しみじゃ」

「…そう言うと思ったっちゃ。そういうところはちっとも変わって無いんだから」

「しのぶや面堂、メガネたちには前に会ったが…竜ちゃんは、どんな風になったかなぁ」(*1)

「きっとまだ、浜茶屋の事でおじさんともめてるんじゃないのけ?それよりダーリン、同窓会、何着てくっちゃ?どーせだから新しいスーツでも作ったら?ウチも洋服欲しいし」

「やはりここはひとつ、キリッとしたやつを一着…」

「スーツがキリッとしてたって、顔が緩みっぱなしだったら、あんまり意味無いっちゃ」

そして次の休みに、ふたりは新しい服を買いに行った。


数週間後の休日、2年4組の同窓会は、かつて彼らが通っていた友引高校のその教室で開催された。
ラムは髪をアップ・スタイルにして、シルク地のタイトなドレスで現れた。もちろん、あたると腕を組んで。
彼女が登場すると、一斉にどよめきたつ男性陣。

「こらっ、もう腕離さんかっ。皆が見とるだろーが」

「今更、何恥ずかしがってるっちゃ」

「やぁラムさん、お元気そうで何よりです。その後いかがですか?」(*2)

面堂が爽やかな笑顔を振り撒いて、早速ふたりに近付いてきた。

「相変わらずだっちゃ、ウチもダーリンも」

「そうですか、それは何より…おい諸星、まさかとは思うが、いまだラムさんを泣かすような事はしとらんだろうな?」

「まだそんな事を言っとるのか…お前に心配されるいわれは無いわっ」

「今日の幹事は終太郎だけあって、お料理とか豪勢だっちゃね〜」

「しかし会場がセコイな、面堂。何もこの教室で開かんでも、もっと豪華絢爛な場所を用意出来ただろーが」

「思い出を語り合うなら、ここが一番だろう。そのために僕は、母校にいくらかの寄付もしているのだからな」

「相変わらず金持ち風を吹かすのが好きなやつじゃ…嫌味なやっちゃなぁ…」

そこへ興味津々に近付いてきて3人の周囲を取り巻く、他の元生徒たち。するとラムの手元の“ある物”を目ざとく見つけたパーマが、素っ頓狂な声を上げた。

「あれっ!?ラムちゃん、もしかしてっ!?おい、あたる〜、そういう事ならそういう事だって連絡くらい寄越せよっ!」

「あ、もしかして、これの事け?」

嬉しそうな笑顔で左手を皆の前に立ててみせるラム。

「これ、ダーリンからもらったっちゃ♪」(*3)

“ええええええーーーーーーーっっっ!!??”

教室内、いや校舎全体を揺るがすほどの“驚きの声”が一斉に上がった。

「ま、ま、まさ、か…あ、あた、あた、あたる、がぁぁぁーーーっっ!?」

中でも一番の狼狽ぶりを見せたのは、他ならぬメガネであった。

「だっちゃ♪ほら、ダーリンとお揃いだっちゃ♪」

当のあたるは、先からズボンのポケットに左手を突っ込んだままだったが、ラムが彼の腕を掴んでそこから引っ張り出した。

「ラムやめんかっ!んなもん、わざわざ人に見せるもんじゃ無かろーがっ!」

「照れる事無いっちゃ。ウチら夫婦なんだから」

「おい、あたる〜〜…俺の目が、輪をかけてド近眼になったのか!?違う、そうじゃない、これは缶ジュースのプルタブのリングだ、もしくはお針子さんの指貫(ゆびぬき)だ、と…俺に、俺にだけは、そう言ってくれぇぇぇぇーーーっ!!」

その場に膝を着いて崩れるメガネを見て、きょとんとするラム。そしてあたるは。

「相変わらず進歩が無い、っちゅーか…お前もいい加減、他の女に目ぇ向けたらどうだ?メガネ」

メガネは何も言い返さず、むせび泣いていた。ただし他の連中は「昔とちっとも変わって無いな」と呟いたり、同様の事を心の中で思っていたのは、言うまでも無い事であるが。


ラムが他の元クラスメートたちと昔話に華を咲かせている間、あたるは女性たちに「いや〜きれいになったねぇ」とか「今度お茶しよーよ」などと、あちこち動き回って声をかけまくっていた。
そんな様子にラムは、昔ほどイライラ、ムカムカしていないようで、どちらかというと「どーせこうなると思ってたっちゃ」と苦笑いしながら、懐かしい時間を過ごしていた。

「ラム、オレちょっとトイレ…」

あたるがラムの二の腕を肘で軽く突付きながら、そう言った。

「あ、それじゃあ、ウチも…」

ふたりは並んで教室から出て行った。他の連中…特に男性たちの数人は、興味津々な顔付きになって、こそっとふたりの後を着いて出て行った。

ふたりが廊下の角を曲がったところで、一斉に動き出す男性陣。今日は休日なので、校舎内には他に誰もいない。
校内の角、角で、一旦止まっては、ふたりの動向を野次馬根性で見守る男性陣。ふたりは1階下の、廊下の一番端にあるトイレに行き着くと、辺りを見回して、中へ入って行った。

「何でふたりして同じ所に入ってくんだっ!?」
「知るか、そんな事っ」
「気付かれたら…アウトだからな…」
「音立てるなよ、そーっとな、そーっと」

そして男性陣、息を殺し足音を立てないよう気を付けながら、ふたりが入って行った場所に近付いた。中から声がする。

「今日はクラス会なんだから…あんまり長いと変に思われるっちゃ。それに…洋服に臭いが付いたり、乱れたりしてたら…」

「このままトンズラすりゃ、いいだろーが」

「でもぉ…皆に悪いっちゃ」

どうやら出入り口のドア付近で、ふたりは話しているようだった。

「もうっ…ダーリンの、せっかち…あんっ…」

元生徒のひとりがこそっと言う。

「な、中で、何やってんだ…せっかちだとか、何とか…それに…」
「うっ…ラ、ラムちゃんの、声が…中の様子を、み、見たい…」

そしてトイレ出入り口のドア越しに、彼らの耳に入ってくるのは…。

「んもうっ…あ、あ…だめだっちゃ、ダーリン…新しいドレス…そんなに乱暴に…引っ張ったら…あ、あんっ…」

「オレもう、辛抱たまらんっ…」

「…やっぱり皆に悪いからっ…戻るっちゃ、ダーリン…」

「何を今更、ここまできて…」

「だっ…だけど…あ、んっ…」

「こういうのがまた…妙に興奮して…いいのだ…お前もだろ?ラム」

「そうだけど…今日は、話が…違うっ、ちゃ…ちゃっ…だめぇ、ダーリンの…エッチ…やっぱり、今は…ここまで…ね?」

「しかし…」

「夜になったら…今の分の埋め合わせ、するから…だから、ね?ほんのしばらくの、辛抱だっちゃ…ダーリン」

「だけどなぁ、ラム〜…」

「あんまりわがまま言うと…今夜はお預け、だっちゃよダーリン。それでもいいのけ?」

「…むぅっ…しょうがないな…それじゃ…」

「うふっ…ダーリンよくガマン出来たっちゃ♪それじゃあ、今夜、ね…」

「キスくらいなら、いいだろ?」

「キスだけだっちゃよ?それ以上は今は無しだっちゃ。大丈夫け?」

「…何を言っとるか。お前こそ大丈夫か?」

「今夜はダーリン、どんな風にウチを…可愛がってくれるのけ?」

「それは…今夜のお楽しみじゃ…ラム…」

「ダーリン…ん、んっ…」

“ギィ〜〜…どどどどっ!”

「どわっ!」  「ちゃっ!」

ふたりが驚いたのも無理は無い。ふたりのやり取りに聞き耳を立てていた男性陣、出入り口のドアに固まって押し寄せた結果、彼等の体の重みでそれが開いて、数人の男性たちが折り重なって倒れ込んできたからだった。

顔を赤らめて、しばし固まるあたるとラム。

「いやぁ〜ご両人、昔と違って随分とまた…」
「そうそう、こっちが興奮…いや、当てられっぱなしで…」
「しかし同窓会に来て、それは無いだろーよ、それはっ」
「そうだぞ、あたるっ!少しは周りのことも考えろっ!」

そんなこんなで一旦教室に戻ったふたりだったが。ふたりの会話を聞いていた男性陣、教室内でも容赦無くあたるに集中砲火を浴びせまくった。

「ラムちゃんとふたりして教室出てったと思ったら…アレだもんなぁ」
「ちっとは時間と場所をわきまえろ、ってゆーんだよっ!」
「俺たちがいなかったら確実に…」
「…だよな…やっとそこまでの仲になったとは言え…」
「そうだよなぁ、昔のあたるからは想像出来ないよなぁ…さっきのアレは…」
「あれ?お前ら知らなかったのか?高校時代から既に…って話」
「そうなのか!?おい、あたる〜…真偽のほどは、どーなんだ?え?」

その頃、教室内の面堂は、甲斐甲斐しくホスト役を務めていた。

「しかし…面堂はどうしたんだ?妙におとなしいじゃないか。昔みたいに刀振り回さんのか?」
「どういう心境の変化なんだかなぁ。あれだけラムちゃんに執心してて、あたるとは因縁の仲だとばっか、思ってたのにな」
「やっぱ皆、大人になった、という事なんかねぇ。ちっと寂しい気もするけどな」

女性の中にしのぶの姿は見られたが、竜之介は来ていなかった。

「しのぶ、久しぶりだっちゃね。因幡クンも元気け?…あれ?しのぶ、もしかして…」

「元気よ。あの人今日も仕事だけど、途中まで送ってもらったの。皆に会うのも久しぶりだし、予定日まだ先だから、思い切って来てみたのよ」

「そうだったのけ〜。どっちか、もうわかってるっちゃ?」

「産まれるまでのお楽しみにしておこう、ってあの人と決めてるから、どっちかわからないのよ」

「ふ〜ん。でもしのぶ、顔色もいいし元気そうだっちゃね。ね、ちょっとだけ触ってみてもいいっちゃ?」

「いいわよ、どうぞ」

「何だか…不思議な感じだっちゃねぇ…あ、ちょっと動いたっちゃ」

「ところで…ラムの方はどうなのよ?そういう予定とかは無いの?うんと昔は…かなり積極的だったのにね…うふふっ」

「今のところは別に、予定も何も無いっちゃよ。しのぶ、もうすぐママになるんだっちゃねぇ…ふたりの子なら、どっちに似てもきっと可愛いっちゃ」

「あたる君を落ち着かせたいんなら…そろそろ、がいいんじゃない?案外、人が変わったりしてね…うふふふっ」

「…そうだっちゃねぇ…テンちゃんと遊ぶのすごく上手かったから、案外そうかもしれないっちゃ…」

幸せそうに微笑むしのぶを見て、何と無くうらやましい気分になるラムだった。


同窓会の二次会へは、男性陣のほとんどが流れていったが、女性たちの半分ほどは帰って行った。そしてあたるとラム、しのぶも、それぞれ帰路に着いた。

そしてその夜。

「ねぇ、ダーリン。そろそろ…パパになりたくないけ?」

「何じゃ、出し抜けに。もしかして、しのぶを見てそう思ったのか?」

「それもあるけど…ダーリンも少しは落ち着くかなぁ、と思って。だからそろそろどうだっちゃ?赤ちゃん」

「この歳で親父になるっちゅーのは…まぁ、ちょっと早いか、あるいは普通かもしれんが…しかし…」

「もしかして嫌なのけ?ウチとダーリンの赤ちゃん、欲しくないっちゃ?」

「…いずれは、まぁ…そうなるだろうとは思っとるが…お前、いつも薬で避妊しとるじゃないか。それに…」

「危険日以外はほとんど使ってないっちゃよ。何だかはっきりしないっちゃねぇ、ダーリンは。欲しいのけ?欲しくないのけ?どっち?」

「うーむ、その、何だ…つまり…アレだ、アレ」

「んもうっ、本当にはっきりしないっちゃね、ダーリンはっ!もういいっちゃ、聞いてみたウチがバカみたいだっちゃ」

あたるはしばしうなって、考え込んでいる風だった。どうやらラムに言うべき適当な言葉に、思い当たらないらしい。

「ん〜〜〜……つまり、だな…長い事一緒におるだろう、実家にいた時から。ふたりっきりの生活は、まだそんなに長くはないが…とにかく、一緒だった時間が、長いだろ?」

「一緒の時間が長いのとダーリンがはっきりしないのと、どう関係あるっちゃ?」

「もし子供が産まれたら…ラムがそっちにかかりっきりになって…子供中心の生活になるのではなかろーかと…」

「それは仕方無いっちゃよ。それに子供がいた方が、きっと楽しいっちゃよ、ダーリンも」

「…オレが言いたいのはそーゆー事じゃなくて…」

次第に声が小さくなるあたる。そしてボソボソとした小声で、次のような事を言った。

「…つまり、ラムがオレの事をだな…かまってくれなくなるんじゃ、なかろーかと…だから、もうちっと、ふたりだけがいいかなぁ、と思ったのだが…」

それを聞いたラム、思わず“ぷっ”と、吹き出してしまった。

「何、子供みたいな事言ってるっちゃ。大丈夫…子供が出来ても、産まれた後も、ウチにとってはダーリンが一番大事だっちゃ。そんな事もわからないのけ?ずっと一緒にいて」

「うん…わからんかった…」

「今更心配する事じゃ無いのに…」

「でももうしばらくだけ、ふたりっきり、っちゅーのは…ダメか?」

「ホントに煮え切らないっちゃねぇ、ダーリンは。あ、そうだ。赤ちゃんの前に大事な事、忘れてたっちゃ」

「大事な事、って何だ?」

「ウチとダーリンの結婚式だっちゃ♪」

「そんな余裕、今は無いだろ?」

「ウチがしっかりヘソクリして、資金貯めてたっちゃ。それくらい出来なくて主婦は務まらないっちゃ!」

「しっかりしとるというか、現実的というか…しかし、オレにとって“今この時”一番大事な現実、っちゅーと…」

「…やっぱりそっちの方け…エッチな事ばっかり考えてるんだから、ダーリンは。ホントに子供っぽいし心配性だし意地っ張りだし…でもそんなところも、全部大好きだっちゃ♪ダーリンッ♪」


「まだちょっと早い気もするけど…昼の分の埋め合わせもあるから…もう電気消すっちゃよ?ダーリン」

天井の電気を消して、枕元の小さな照明だけ点灯させておく。ぼんやり淡くて若干暗めの光りを投げかける、ナイト・ランプを。
ごそごそとした衣ずれの音が静かに響く。それぞれに部屋着を脱いで、下着だけになったラムのブラジャーの肩紐に手をかけるあたる。両肩の紐を親指と人差し指で摘んで、外側に向けてずらしていく。その間、ぼんやりした灯りに包まれて、少しうつむき加減になり、じっとしているラム。

やはり昔に比べると、ラムのカラダつきは、確実に大人の女性らしくなっていた。学生の頃より更にふくよかさが増し、腰や足首のくびれがより一層強調された。特にカラダにぴったりした衣服を着ていると、裸でも無いのに裸体に見えてくるほどだ。だからあたるは時々、ラムに次のような事を言っていた。

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「カラダのラインがくっきり出るような服だと、特にラムの場合は目立つんじゃ…たまには虎縞ドレス以外の普通の服も着なさいっ。ただし、肌の色に近く無くて、カラダにぴったりしとらんやつな」(*4)

そして昼間ひとりでいる時の心得も、口が酸っぱくなるほど言って聞かせていた。新聞や保険の勧誘が来ても絶対にドアを開けるな、お前は警戒心が足りんからなぁ…等々。(*5)

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ラムのブラジャーの肩紐をずらして腕に垂らすと、次は背中に腕を回して、ブラの留め具を外す。ラムが両腕を少し上げて脇腹を無防備にすると、乳房を覆っていたブラが彼女の胸に引っかかりつつ、下に落ちていく。そして最後にあたるがラムの腕から肩紐を抜いて外されたブラは、布団の脇に放られた。

改めて見てみると、本当に見事なバストだ…と、あたるは思った。まだ少しうつむいたままのラムが、二の腕で胸を挟んで寄せる。すると普通に見ても見事なバストの谷間が強調され、乳頭が更に前方に押し出された。

いつもは後ろでゆったりまとめ編みした髪型のラムも、夜だけは髪をほどいて、昔のヘア・スタイルにしている。その髪型と顔付きには若干昔の面影と、愛らしい雰囲気が感じられたが、成熟しつつあるカラダとの微妙なバランスが、あたるの“男”の部分をぞくぞくさせ、脳内の興奮物質の量も一気に増えた。

「昼間の埋め合わせも…だろ?ラム、ちょっと立ってくれるか?」

「うん、いいけど…どうするっちゃ?」

布団から立ち上がると、あたるはラムの肩を掴んで部屋の壁に、ゆっくりと押し当てた。

「こういう事け…で、これから、どんな風に…ウチを可愛がってくれるのけ?ダーリン」

まずは舌を突き出し合って、互いの舌を絡め取った。ねちねち…ねちょねちょ…執拗に絡ませ合ってねぶり続けながら、あたるの手が、まだパンティーを身に着けたままのラムの股間に伸びる。
すぐさまスルリと内側へ潜り込むと、ラムの割れ目に指を挿し入れた。入り込んだすぐの場所に、ラムの陰核がある。一旦奥まで指を押し込むと、膣口近くは既にぬめった汁で濡れていた。それを指先にすくい取ると、溝に伸ばすようにして、元来た道筋を戻る。そしてラムの陰核付近に、愛液を塗り付ける。

「あ、ん…んっ…!」

舌の交合を続けながら、陰核への攻めを受けて、ラムの息遣いが一気に荒くなった。あたるの舌を絡め取るラムの舌の動きも先より激しくなった。
あたるの背を撫で回していたラムの片手が、下着をはいたままの彼の股間に伸びる。そして彼女もまた、スルリとその内側へと手を滑り込ませた。

「あ、あ…ダー、リンッ…あんっ…は、早く…」

あたるの両手がラムのパンティーを一気に引き抜き、彼女の足元に落とした。ラムもあたるのトランクスを下げると、自分の脱がされたパンティーの上に、パサリと落とした。

肩幅に開かれた、ラムの両足。濡れた陰唇の奥で蠢くあたるの指先。ラムは両腕を壁に貼り付けて、はぁはぁ、と喘ぎ続ける。自分から爪先立ちになって、全身を上下にゆっくり揺すり、腰を振って、あたるに催促している。
まるで“タプン、タプン”という音が聞こえてきそうに、たっぷり上下に揺れる、ラムの乳房。そしてあたるは、彼女の秘所をかき回し続け、ひだの奥にある“入り口”を突付く。そこから溢れている、ぬるぬるの陰汁をすくい取っては、ラムの敏感な陰核に幾度もなすり付ける。やがて充血して膨らむ、ラムの陰核。

「ダー、リンッ…あ、あんまりっ…ああっ…じ、焦らさない、でぇ…あ、あ、あぁあ!」

ピクンッ!尖ったラムの乳頭が、あたるの眼前に突き出された。ラムの秘所をかき回しながら、チロリ、とそれを舐め上げてやる。

「ひ、あっ!」

ラムの全身が壁にもたれかかったまま仰け反り、弾けた。

“パチンッ…チリッ、パチッ、チリリッ…”

ラムの乳先から、極細の、静電気のような微弱な放電が起きた。それは彼女の乳先からだけではなく、女体の乳房にいくつか点在する乳腺からも出てきていた。髪の毛より細い放電の、幾筋もの小さな光は、飛び出してはすぐに散って、またすぐに放出された。

やがて、立位のままラムに挿入したあたる。彼女のカラダを抱きかかえ、壁で背中をこすって痛がらせないようにすると、ラムを下方から激しく突き上げた。爪先立ちだったラムのカラダが、ふわりと宙に浮く。あたるは更に強くラムのカラダを抱き締め、彼女が浮上するのを押さえて、腰を振った。

ラムのカラダを抱いて固定し、彼女のナカへと追い込みをかけるあたる。ラムの局所からの微弱な放電が、あたるのイチモツに絡んで、それがラムの入り口から奥に挿入されている彼の芯の先端へと伝わる。

そして微弱放電は、あたるの芯を通じてラムの膣壁をピリピリと走り、ずっと奥の子宮口へと流れていった。もちろん、あたる自身の先端が奥まで達すると、そこからもラムの子宮口に、微弱な電気が伝わった。
その度に、えもいわれぬ刺激で全身を震わせ仰け反らせるラム。電気が奥に流れ込む度に、ビクビクッ!とカラダを弾けさせ、小さな悲鳴を何度も上げた。

「ちゃあぁぁっ!で、電気がっ…ウチの、ナ、ナカの…ずっと、奥に…入って…きてる、っちゃ…ああぁっ!」

そしてスパートをかけるあたる。微妙な電気刺激とあたるの突き上げで、我も忘れて彼の腕の中で声を上げ続けるラム。あたるにもたれかかり、腰に腕を回して、一体となる。そして…間も無くふたりは共に果てた。


“ピンポーン♪ピンポーン♪”

“ドンドンッ!ドンドンッ!”

壁際での行為が終わった直後だった。チャイムが鳴って、ドアを叩く音がする。一体誰だ?と怪訝に思いつつも、営みの最中なので居留守を決め込む事にしたあたるとラム。ところが、数十分経っても、チャイムは鳴り続け、ドアを叩く音も止む気配は無かった。

いい加減イラついたあたる、手近にあった寝巻きを急いで着ると、玄関に向かってずんずんと歩いていった。時計は午後9時を回った頃。決して遅いとは言えない時間だが、せっかくのところに水を差されて、とにかくムカついたあたる、ドアの外に向かって怒鳴りつけた。

「さっきから何十分、ドアを叩いとるんじゃっ!いい加減しつっこいぞ!一体誰じゃっ!」

「お、やっぱりいたいた〜おーい、あたる〜、遊びに来てやったから、ここ開けてくれ〜」

どうやら今日の同窓会で会ったクラスメートのようだ。渋々ドアを開けるあたる。外には数人の男性陣が。

「うわっ…お前ら、酒くせーぞ。酔っ払ってる上に、こんな時間に人んちに押しかけて来るとは…非常識じゃっ!」

その中にはベロンベロンに酔っ払ったメガネもいた。パーマやカクガリ、チビはさほど酔っておらず、まともに話せそうなのはこの3人くらいなものだった。

「ラ〜ムひゃ〜ん…いたら出てきてくらさ〜い…俺からも〜愛のこもった指輪を〜ぜ〜ひ、受け取ってくらさ〜い…ヒック…おえっ…」

「何だよ、メガネは…すっかりベロベロだな。こいつ、大丈夫なんだろーな?家までちゃんと帰れるのか?」

「今日の指輪が相当ショックだったみたいでな…二次会はずーーっと、こんな調子。それよりあたる、お前…」

パーマはあたるのパジャマのズボンを数回無言で指差して、何かを合図した。あたるが何だ?と思いながら、パジャマの下を見てみると。
裏表、前後がまったく逆になっている上に、中に下着を着けていなかったせいで、アレの形がうっすらと浮き出していたのだ。しかもラムとの営み直後。

「うわっ!」

焦ったあたるは慌てて中に入りドアを閉めた。そしてドアの内側から外に向かって。

「いいからお前らは帰れっ!頼むから帰ってくれっ!」

「…だ、そうだ。ま、こんな時間じゃ野暮ってもんだろ。こんな大勢で押しかけちゃ…ラムちゃんにも迷惑だろーしな」

パーマがさらりとそう言うと、メガネを背負ったカクガリ、そしてチビを先頭に、他の連中もぞろぞろと後ろを着いて、帰って行った。

「…ったく、何を考えとるんじゃ、何をっ」

「…ダーリン、皆帰ったっちゃ?」

「ああ、今追い返したとこだ」

「ちょっと邪魔が入ったけど…ダーリン、さっきの、つ・づ・き♪」

「まだ時間はたっぷりあるしな…」

「さっきので昼の分はおしまいだっちゃ。それじゃあ今度は?」

「それじゃ、ま、いつも通りと言う事で…」

そしてふたりの夜は、まだまだ続くのであった…。

--- 後編につづく ---

(*1)〜(*5)・・・「あとがき」に補足(蛇足)有り。


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