うめぼし


「はい、ダーリン、あーん」

「…何じゃ、これは…」

「これがわからないのけ?夜食に作ってみたっちゃ」

「夜食?この真っ黒な…ボールみたいなものがか?」

「だっちゃ。ウチ、一生懸命握ってみたっちゃ、おにぎり」

「これが…おにぎり?またずいぶんと、でっかいな…まぁ、ラムが作ったにしては…」

ハンドボールの球よりひと回りは大きく、全体海苔で真っ黒なそれ。

(ラムが作ったにしちゃ、まぁ、まともな出来だな…はっ!しかしっ)

「聞くが、これは我が家にあった材料“のみ”で、作ったもんか?」

「だっちゃ」

「重ねて聞くが、ほんっとうにっ!ラムが持って来た材料は…米粒ひとつたりとも、入っとらんのだろーな?」

「ダーリンもしつこいっちゃねぇ。台所にあったものだけしか使ってないっちゃ」

「それならいいが…」

しかしあたるは少し疑うように、真っ黒でまん丸なおにぎりをくるくる回してあらためた。

「うーむ…大きさはともかく、普通のおにぎりみたいだな」

そして、パクリと一口頬張った。

「ん…やはり普通のおにぎりじゃ…思ったより塩気も薄いし。で、中の具は何なんだ?」

「梅干だっちゃ」

「ぶっ!」

「…何だっちゃ、その“ぶっ”っていうのは」

「まさかお前、作りながら梅干食わなかった…みたいだな。酔ってないところを見ると」

「ホントはちょっと摘んでみたかったけど…ウチ、酔っ払うと、その時の事とか忘れちゃうから…今夜の事とか…きゃっ♪」

頬に両手を当てて赤くなっているラムを尻目に、黙々とおにぎりを食すあたる。具の梅干も食べると、口からゴミ入れに向けて“ぷっ”と種を吐き出した。

いそいそと押入れから布団を出して敷き始めるラム。

「何じゃ、でっかいと思ったら…梅干が3つも入っとるではないか。こんなにいらんぞ、第一しょっぱ過ぎるわ」

あたるは梅干をひとつ残した。そしてそれは捨てずに、机の上に置いた。

「残しとくのけ?」

「後で食うのだ。もったいないだろーが」

そして、天井灯を消し…それぞれ着衣を脱ぐと、ふたりは布団の中に潜り込んだ。


先のおにぎりの具だった梅干の成分が口内に残った状態だったので、ラムが酔っ払ってはマズい、と思ったあたる、キスをするのはやめて、すぐさま前戯になだれ込んだ。

「あはんっ…くすぐったいっちゃ…ダーリン」

最初はいつものように可愛らしく反応する。やがてラムのふたつの膨らみの頂、桃紅色の乳先に、舌を触れさせた。

「ちゃっ!」

いつもより鋭敏な反応。あっという間に立ち上がるラムの乳房の頂。

これは一体どういう事だ?と、ラムに関する知識を引き出そうと少しの間だけ動きが止まるあたる。そして“原因”はこれしかなかろう、というところに行き当たった。

自分の推測が正しければ、恐らくは…あたるはそんな事を思いながら、机上に置いておいた梅干を口に含んだ。歯で潰さないよう唇に挟んでくわえ下を向くと、口内に溢れる唾液を飲み込む事も出来ないので、梅干伝いにそれが一滴、ラムの肌…乳房の頂に、ポトリと滴下した。

「ちゃあぁっ!」

ラムが腰をひねり、のどを剥き出しにした。そして布団に手を着いて腰を浮かせ、胸を突き出した。あたるの唾液が落ちたその乳先が…先より更に硬く尖ったように見えるその部分が、小刻みに震えている。

もう一方の乳房の頂にも、あたるは同じように唾液を落としてみた。

“ポトッ…”

「ん、はぁっ…!」

まるで摘んで引き上げたかのように、もう一方もたちまちに尖った。

「だ、だめぇ…ん…じ、じんじん…痺れて…あ、あ、あんっ!」

いつもより何倍も鋭敏な反応を示すラムに気を良くしたあたる、彼女の上半身を隈なく愛撫してみた。

梅干とあたるの唾液が混ざり合った液体が、ラムのカラダをなぞり、光る軌跡を残していく。飲み込めない唾液を、ラムの乳房とその頂に垂れ流す。するとラムは両腕を頭上に放り投げ、脇を無防備にして、身悶えた。

(胸だけでこれだけ反応するんなら、こっちに垂らしたら…どうなるんじゃ)

くわえた梅干でへそを撫でて下腹部をなぞり、やがてラムの秘裂へと、たどり着いた。
梅干の愛撫で、とろけそうな表情を浮かべているラム。あたるは彼女の内ももに手を添えて、そっと左右に広げた。たちまち放たれる、ラムの女性器から溢れ出る、極上のフェロモン。それがあたるの鼻腔を通って、全身へと巡る。

目眩を覚えつつ、割り開いたラムの肉花弁の狭間から顔をのぞかせている肉珠付近に、先と同じように唾液を落としてみた。

“ポタッ…ポタポタ…”

「…あ…あ、あ…あ…んっ」

ラムの肉珠が、あっという間に赤くなった。包皮を押しのける勢いで膨らみ、男性器と同じように勃起した。

そのカラダの反応を見る限りでは、もう声にすらならないらしい。ラムはのどの奥から搾り出すような、か細い声をわずかだけ漏らすと、後はあたるに鮮紅色の秘裂を曝し、カクカクカク…と腰を小さく大きく、振ってみせた。

ラムの“つぼみ”が、とめどなく蜜を溢れさせている。それを見れば、ラムが何を欲しているかは、一目瞭然だった。

しかしあたるはラムが求めている行為を後回しにした。
ラムはあたるの焦らしに耐えられないのか、全身を左右によじり、鮮紅色の花びらを自らの指で広げ、しきりにあたるのモノをねだった。

「ウ、ウチのここが…じんじん、熱くて…あ、あ…!…は、早くぅ…ダーリンのが…」

あたるが触れてもいないのに、ラムの花びらや、その内側にあるつぼみがひくひくと震えて、つぼみからは気泡と微弱な電気を含んだ蜜が“こぽっ…”と噴き出した。

ラムの、M字に大きく開かれた太ももの内側に、梅干成分の混ざった唾液を落とすあたる。
それが彼女の秘裂に向かって、ツツツ…と流れていく。流れ落ちた先の、赤い粘膜部分にそれがたどり着くと。

「あ、あ…い、いい…っちゃ…っ!」

ラムは両ももを左右にカクカク揺らしながら、つま先まで力ませてみせた。

「ダーリンの…い、意地悪…」

そして、今にも泣きそうな声で、あたるにねだり続ける。その時、“こぷっ…”という音を立てて、ねっとりした蜜がラムのつぼみから、再び溢れ出た。それはゆっくり流れ落ちて、シーツを汚した。

その蜜から放出されたラムのフェロモンが…あたるを強く惹きつける。

ラムの蜜の匂いに引き寄せられたあたる、雌蕊(めしべ)のように飛び出した彼女の赤い肉珠の先端を、口にくわえた梅干で極軽く“チロリ”とかすめてみた。

「ちゃあぁぁっ!あぁっ!あ、あ、あ!…あ、う、んっ…!ダァリンッッ!」

あたるを呼ぶとともに…ラムは軽く達してしまった。

それからも少しの間、口にくわえた梅干で、ラムのカラダを愛撫しつづけるあたる。その度にラムは、可愛らしくカラダをよじったり、頭を小さく大きく左右に振ったり、震える声で応えたりし続けた。

「ダ、ダーリンの…う、梅干が…じ、じんじん、して…あ、ん…ん…」

そして、甘えた声で、あたるにねだる。

「ダーリン…もっと、たくさんっ…色んな、とこ…じんじん、してぇ…ウチの、ぜ、全部ぅ…ダーリンの、梅干で…もっと、じんじん…して、欲しいっちゃぁ…」

ラムが自ら持ち上げた片足の、やわらかな内ももをくすぐっているうちに、やがて梅干は元の形が崩れて、やわらかな梅肉の中から堅い種が飛び出した。残った実を口内で潰して飲み込むあたる。梅肉が口に残らないよう、何度も確かめつつ、つばを飲み込む。

あまり濃すぎると、そのうちラムが酔ってしまうのではないか、という懸念からだった。ラムの酔い方は、決して良い方ではない。放電しまくり、まったく会話が成り立たなくなったり、怒ったり、暴れたり、泣いたり、挙句の果ては寝てしまうのだから。

しかし今日初めて知った事だが、梅干の実を直接食べない限りは、大丈夫らしい。そしてあたるは、口内の梅干の味をかなり薄めてから、ラムの花びらを…ペチョリ、とひと舐めしてみた。

「ちゃあぁぁっ!し、染みてきちゃ…う…」

かなり薄まったはずなのに、この反応。試しに舌先から一滴、垂らしてみた。

「あ、うんっ…じ、じんじん…し、痺れて…あ、あ!だめぇ…」

そう言いつつ、ラムはあたるの唾液を受けやすくするように、鮮紅色の肉の花びらを、再び左右に広げてみせた。

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白い肌、白い指先とは対照的に鮮やかな色を放つ、ラムの肉花弁。それは女体の要所要所に配置されている、鮮やかな“赤い色”のひとつだ。

ついキスをしたくなる、桃紅色の唇。思わず吸い付きたくなる、乳房の上の頂。そして、男の妄想と性欲を掻き立ててやまない、複雑かつ卑猥な形をした…女性器。

女体の“赤い色”のそのどれもが、男の本能を刺激する。そしてラムの“赤い色”の部分はあたるにとって、“ラムを酔わせる梅干”以上に、彼自身を興奮させ、酔わせるのだ…。

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あたるは、彼女の恥骨あたりから、ラムにとっての“媚薬”を滴らせる。それが溝に沿ってゆっくり流れ落ちる。

「んっ、あっ、あ、あ、あ…!し、染みて…じんじん…ダーリンに…いっぱい…い、いっぱい…な、舐められて、る…みたい…だっちゃぁ…あ、あぁん…」

はぁはぁと、熱い息遣いで、花びらを広げたまま、ラムが続けて言う。

「き…気持ち、いい、っちゃぁ…す、すご、く…」

うっとりとろけそうな表情のラム。そしてあたるはラムの腕を掴んでカラダを押さえつつ、既にギチギチになっていた肉茎を彼女のつぼみにあてがうと、“ぐちゅっ…”という淫音を響かせ、一気にラムを貫いた。

いつもより多いラムの蜜の量。それにはあたるの、梅干成分入り唾液も混ざっている。その混合蜜があたるの肉茎に絡まったままラムの蜜管内に押し込まれ、彼女のナカに染み渡った。

そのためなのか。今夜のラムの悶えはすこぶる激しく、自らも腰をひねって彼の肉茎を存分にしごき、つぼみや蜜管のほど良い収縮を繰り返してラムのナカのあたるを悦ばせた。

そしてラムの蜜管を肉茎で押し広げつつ、あたるの腰がイチ往復する毎に、ラムのカラダが布団の上でのたうち、跳ね回った。その度に、たわわな乳房が縦横無尽にたぷたぷと踊る。髪の毛が頭の動きに合わせて乱れ飛ぶ。そして、小さく大きく、悲鳴にも似た声を上げ続ける。

「ちゃあぁぁーっ!あ、熱いっ…っちゃ…ナカ、が…あ、熱…い…ん、あ、ああっ!」

いつもより粘っこいふたりの交合音が、部屋中に響く。

柔軟なラムの両ももを持ち上げて、彼女の秘裂を更に広げるあたる。
陰毛が互いに絡み合い、蜜をまとわりつかせ、往復する毎にねっとりとした糸を幾筋も引いて、ふたりの激しいまぐわいが、しばし続いた。

やがてあたるとラムのつま先から背筋を、電気のような感覚が走り、後頭部に軽い衝撃を覚えると、まるで頭の中でフラッシュが焚かれたような、まばゆい光りが溢れた。

そしてわずかの間だが、ふたりの意識はほぼ同時に吹き飛んだ。


そして翌晩も、あたるは梅干を用意して、ラムを布団に横たわらせた。一粒を口にくわえ、もう一粒を指に摘んで。

くわえた梅干で、ラムの片方の乳頭を下から撫で上げる。まるで摘んで引き上げたかのようにぷっくり飛び出す、ラムの乳房の頂。そこを口の梅干で、更に撫でたり弾いたり、軽く潰したりするあたる。

乳房の頂点が、痛々しいほど尖っているものの、唾液をぽたぽたと滴らせると、ラムは背中を反らして、更に自ら胸を突き出した。

片手に持った梅干で、ラムの白い柔肌をそっとなぞるあたる。首筋から胸の谷間を撫でて、もう片方の乳房の頂を、軽く弾いてやる。するとこちらも摘んで引き上げたように、たちまちピンッ!と飛び出した。

はぁはぁ、と息を荒げて、掛け布団を脇にどけるラム。横たわるその姿は、じっとり汗ばんで、頬を紅潮させていた。

そしてむっくり起き上がると、もどかしそうにあたるの肉茎をきゅっと掴んで、さおの部分から先端にかけて、ペロペロと舐め出した。あたるのそれを、狂おしいほどに愛撫するラム。先走りの汁が肉茎を握るラムの手のひらを濡らし、彼女の唾液が更にあたるのそれを濡らす。

「ラ、ラムぅ…」

うめいた瞬間、あたるの口から、梅干がぽとりと落ちた。

ラムと繋がって、そのナカに注ぎ込みたい…。

その思いがラムを貫く。貫いて彼女の蜜管で数回しごくと、たちまち噴き出す熱き流れ。そして彼女と繋がったまま、転がっていた梅干を手に取り、それでラムの尖ったふたつの頂を、何回も弾いた。

そうすると、ラムの蜜管の入り口が更に蜜を溢れさせ、幾度か収縮し、蜜管自体もほど良く締まって、あたるの肉茎を軽く絞った。

「…あぁっ…あ、あっ…だ、だめぇ…ん…んふっ…!」

面白いようにプリプリと転がるラムのふたつの頂点。その周囲の乳輪を、梅干でくるくるとなぞり、根元から先端に向けて、撫で上げ弾くあたる。するとそれに合わせて蜜を分泌させ、蜜管を更に引き締める、ラム。

あたるは大きく広げられたラムの中心と接合しながら、そんな行為を繰り返した。やがて再び、あたるの腰が、ラムの両ももの間で前後運動を始めた。

肉と粘膜と蜜、それぞれがこすれる、淫猥でねっとりした音が、ふたりの接合部からリズミカルに響く。

あたるの動きがラムを揺さぶる。彼女の全身、たっぷりした肉付きのいい部分を、存分に揺さぶる。

今、あたるの目の前にいるのは、昼間の無邪気な笑顔のラムではない。あたるとのセックスにその身を委ね、時には積極的に淫猥な行為で彼を悦ばせる、“女”のラムだ。

あたるはどちらのラムも…好きでたまらない。

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“ウチのカラダはダーリンのものだっちゃ”

と以前言われてから久しいが、ラムがどういうつもりでそんな大胆な言葉を口にしたのか、あたるは今でも、その言葉を頭の中で繰り返しながら、考える。

もしかしてレイにもそんな事を言っていたんじゃないか?もしかしたら…あまり考えたく無いが、地球人よりはるかに早熟っぽい鬼族の事、既にふたりはある程度のところまで進んでいたんじゃないか?
しかし、自分との初めての時のラムは、確かに“処女”だったし、レイの事はあんなに嫌っているではないか…。

しかし、あれほど嫌っているのには、貪欲な食欲で愛想を尽かした以外の、理由もあるのではないだろうか…?

あたるは夜こうしている以外の時間、時たまそんな事を考えていた。
そして今夜はどういうわけか、ふとした瞬間に、ラムの言葉とレイの名前が、頭の中を数回よぎった。が、(…そんな事など、どーでもよかろーが…)の言葉で妙な思いを片付け、再びラムとの行為に没頭した。

汗を飛ばしながら、ラムのナカで己をしごく。

本能のみがカラダを突き動かし他の事を考えずに済む、ラムとのこの時間が、あたるは好きだ。

自分の愛撫ひとつで可愛らしく、また艶かしく、カラダの動きと声で反応するラムが、あたるは好きだ。

もちろん昼間の、気が強くガサツでかんしゃく持ち、あたるが他の女に声をかける度に怒ってばかりのラム、何気ない事で無邪気に笑ったり、自分にベッタリ甘えてきたりするラム、ころころと様変わりし色んな表情を見せてくれるラム…。

そのどれもが、あたるは、好きだ。

もちろん、常に100%、全てが好き、というわけでは無いし、イラついたりムカついたりする事も多い。思ってもいない事を、売り言葉に買い言葉で言い放ってしまう事もしばしばだ。

それでもやはり…あたるは、ラムが、好きだ。

“ラムに縛られるのは嫌だが、他の男に取られるのはもっと嫌だ”というのも、“好きな人を好きでいるために、その人から自由でいたい”というのも、ウソ偽り無い本音だ。

それを他のやつらは“身勝手だ、笑止千万だ”と言っては、あたるをなじる。しかしあたるにしてみれば、そんな事こそ、本当に“余計なお世話”だ。

そしてこれは誰にも言わない事だが、“自分には自分のやり方があるし、こういうやり方でしか自分は彼女を愛せないのだから、いい加減放っておいてくれ”とも、時々思ったりしている。

しかし…あたるの思いとは裏腹に、“こういうやり方しか出来ないのに、周囲が放っておいてくれない”日常の出来事は、この後何年、何十年経っても収まる事は一向に無いのだが…それはまた、別の物語。

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あたるが早腰でラムを揺さぶる。ラムがあたるの胸の下で揺すられながらうめいている。うめいているラムの肌のあちこちから、微弱なスパークが飛び出して、あたるに絡み付く。まるで生き物のようにあたるの肌の上を走り抜けると、パチパチ、パシッ!と音を立てて、空中で消失する。ワームのように短いスパークも、いくつも発生し、あたるをくすぐる。

繋がった陰部にもスパークが走り、あたるの肉茎に絡んで、ラムのナカにそれが送り込まれる。

ラムに対するあたるの抱き方が、鬼族の超能力のひとつである“放電”を、愛の営みの手助けに変えた。
あたるの電撃慣れしてしまった強靭な肉体と、電撃ごときに屈しない精神力と、人知れず続けてきた秘密の行為、もろもろによって。

怒りや愛情の表現で放たれる電撃はどれもこれも、あたるにとって大差無かったが、ある時秘密裏に続けた“誰にも言えない”行為によって、微弱放電のコツを掴んだラム。

それが…毎晩のように“女”の部分を刺激され続けているうちに、ラムの“放電の愛撫”は、バリエーションを増した。接合しながら、あたるやラム自身の、別の感じる部分に刺激を与えられるようになったのだ。

互いの“ツボ”を熟知していなければ出来ない“技”であり、まさに“かゆいところに手が届く”ラムの愛撫は、他の女には真似の出来ないものだ。
他の女に大いに興味はあるものの…やはり自分が満足出来る女は、ラムしかいない。

“かゆいところに手が届く”ラムの微弱放電によって、あたるはラムに酔いしれた。ラムも、ちょっとした偶然とあたるの思い付きによる“梅干の愛撫”で、散々感じさせられ、酔いしれていた。


が…何日もすると、ラムは“梅干慣れ”してしまったのか、最初の時より反応が鈍くなってきた。

「もしかして…梅干に慣れてしまったのか?」

「わからないけど…最初より、感じにくくなってきたっちゃ」

「それじゃあ食ってみても、酔わなくなってるかもしれんな。ラムは結構…悪酔いするからなぁ」

「それじゃあ、ダーリンから、口移しで…あーん」

「…しかし、ホントに大丈夫、だろうか…」

一抹の不安を抱きながら、種を取り除いた梅肉を口に含んだあたる、自分の下に横たわるラムに唇を重ねながら、口内の梅肉を、彼女に与えた。梅肉をほぼ全部移したところで、ラムがのどを鳴らしそれを飲み込んだ。もちろんあたるの唾液と一緒に。

そしてあたるが顔を上げると、ラムが言った。

「やっぱり何だか…カラダが…熱くなってきたっちゃ…熱いっちゃぁ…ヒクッ…」

「…やはり酔ってしまったか…」

「ダーリン、ウチ、カラダがものすごーく…熱いっちゃ…アソコも、じんじんして…ダーリン、どうにかするっちゃ…どーにかするっちゃーっ!」

そして、ひと通り終わったところで。

「前みたいな無茶苦茶な酔い方はしなくなったようだが…」

隣を見れば、頬を赤くして、すーすーと寝息を立てているラムの姿。

「う、ん…ダーリン、梅干は…もう、いいっちゃ…」

「何じゃ、寝言か…そう言えば、たまに気になっておったが…レイとは…どうだったんだろうか…」

何故か行為の最中に浮かんでしまった、ラムの元婚約者の名前。

「婚約してたとゆー事は…いずれは…結婚する間柄…だったわけだしな…オレと会う前だから、中学生くらいで婚約してた、っちゅー事になるんだろうか…そのくらいの歳なら、何も知らん、という事も無かろーし…ランちゃんとデートする機会が増えたとはいえ、明らかにランちゃんとラムに対する…態度が違うしな…レイもあれで案外、ラムに対しては…食欲以外のもん…を感じてたよーな節も…。いや、もう過去の事だし、確かにラムは…オレが初めての“男”だったわけだし…それでいいでは無いか…しかし…うーーむ…」

上半身を起こし腕を組んで、ひとりごちる、あたる。妙な考えに没頭していたので、他の事には一切気付かずにいた。

「…さっきからひとりで何ぶつぶつ言ってるっちゃ、ダーリン」

「どわっ!…あーびっくりした。何じゃ、寝てるとばかり…。はっ!まさか今の…聞こえてた…のか?」

ラムも、目の高さをあたるに合わせるようにして、カラダを起こした。何も身に着けていない胸元に、思わず目がいってしまうあたる。

「レイとウチの事なら、何にも心配するような事、無いっちゃよ。本当に」

あたるはラムの言葉を聞きながら、彼女の顔と胸の間を視線を行ったり来たりさせて、どうにも落ち着かない。

「ウチのバージンは…ダーリンにあげたんだもん…それだけじゃ、不満だっちゃ?」

「いや、別に、オレは何も、心配とかは…しとらんぞ。レイとどこまで…あ、いや、何でも無いからなっ」

「だからレイとは何も無いっちゃ。あんな性格だから…キスした事だって無いっちゃ」

「…本当か?」

「ウソ言ってどーするっちゃ。…あ、そう言えば…一度だけ、食べられそうになった事ならあったっちゃ」

「ぬわにぃ〜〜〜っっ!?た、食べられそうになったって…お前…」

「お腹が空きすぎて虎牛になったレイは、見境が無くなるっちゃ。手近にあるものなら何でも口に入れるっちゃ」

「そ、それで?」

「ウチがまだ小さい時、見境が無くなったレイの口に入りかかった事ならあったっちゃ」

「何だよ、そういう事か…しかしそんな事があって、よく婚約したな」

「婚約してから、実はそうだった、って聞いたっちゃ。それにしてもダーリン、さっきから何だか落ち着き無いっちゃね。どうしたのけ?」

「オレも何だか、腹が空いてきたな…と。もう酔いは覚めたのか?」

「ぐっすり眠ったら、スッキリしたっちゃ♪ウチの放電で…お腹いっぱいにしてあげるっちゃ、ダーリン♪」

「そんじゃま、遠慮無く…」

ラムの“赤い色”の部分が、あたるを酔わせる。そして互いの、肌の薄い箇所にも、梅干に似た“赤い印”がまた、付けられていく。

--- E N D ---

あとがき


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