KISS OF LIFE (夜明け前 II)

ACT.1 | ACT.2 | ACT.3


<<ACT.1>>

every day, every night, wanna kiss, want your lips
くちづけからはじめよう
やわらかな真実を重ねたい今すぐに
(平井堅「KISS OF LIFE」)


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「聞け、ラム!口づけなどとゆ〜ものは、男女がお互いに求め合って初めて交わされるべきものではないか!」

「だってダーリン、全然求めてくれないっちゃ!」

これは例の“塗ると唇が引き寄せ合う口紅”を、ラムがあたるに塗ろうとしてバレてしまった時のやり取りである。

あたるは「邪道だっ!」と言いつつ、捨てる真似だけして、しっかりそれを隠し持っていた。
ラムの「せっかく作ったのに〜っ!」という言葉に対してあたるは「くだらん!」とひと言。そしてラムは怒って外へ飛んで行ってしまった。

その後の騒動は…ご存知の通り。その日、あたるは2年4組の竜之介を始めとする女生徒たちに迫り、ラムはあたるを追いかけ、面堂はラムを追いかけ、といった、“三角関係”ならぬ、多人数による始点も終点も無い追いかけっこに終始する1日となったのであった。

そしてこすっても落ちないその口紅を着けたまま帰宅したあたるは、ラムから離れて自室で過ごす事にした。が、ラムは、というと。やたら自分を拒否するあたるに対し、ほとんどケンカ腰ともいえる態度で、キスを迫った。

あたるがそっぽを向いたり、部屋中を逃げ回ったりしても、軽々と飛んで彼の前に回り込もうとする。そうされればされるほど、ますますあたるは逃げ回り、時々ラムがあたるの肩を掴んで押し倒すような格好で迫っても、徹底してあたるは拒み続けた。

「何でそんなにウチとキスするの、嫌がるっちゃ!」

「だからそんな小道具でするキスなんぞ、邪道だと言っただろーがっ!」

「ダーリンがちっとも求めてくれないから、いけないっちゃ!ウチはどーしても、ダーリンとキスしたいっちゃーっ!」

「オレは嫌だと言っとろーがっ!とにかく、くだらんっ!こんな方法でするなんぞ、くだらん以外の何者でもないわーっ!」

ぜーぜーと息を吐(つ)きながら、部屋の隅っこにこそこそと逃げるあたる。ラムもいい加減こんな状態に疲れたのか、逃げたあたるを追いかけるのをやめた。そして彼と距離を置いたまま、腕を組んで床に正座したラムは、あたるを睨み付けて、こんな事を言った。

「小道具使うのが嫌だったら…そうじゃなかったら、いいのけ?」

それを聞いたあたるの顔が心なし、少々赤くなった。が、相変わらずの剣幕で、ラムに言い放った。

「小道具を使おうが使うまいが、オレは嫌だっ、と言っておるんじゃっ!」

「…そんなにウチとキスするのが、嫌なのけ?他の女は良くて、どーしてウチだとそんなに嫌がるっちゃ!」

あたるはいつラムの電撃が出るのか、とドキドキしながら胸を押さえていた。が、ラムの問いかけに対して先に言った以上の答えが出てこない。というか、言うべき言葉に思い当たらなくなってしまった。

「ダーリンのバカッ!そんなにウチとするのが嫌だったら好きにすればいいっちゃ!もしダーリンからしてきたがっても、絶対してやらないっちゃ!」

「だ…だ〜〜れがっ!お前となんかしたがるかっ!!」

あたるは半ばヤケのように怒鳴った。するとラムは立ち上がって窓の方へ行き、それを開けながら、あたるを“キッ!”と睨み付けた。が、ラムは電撃を放つわけでもなく、それ以上怒鳴りもせずに、開けた窓から夜空に飛び去って行ってしまった。

あたるは今のやり取りで、ラムが電撃も出さずに行ってしまった事に少々拍子抜けして、へなへなと力なく体勢を崩して、床にごろりと転がった。そして小声でひと言。

「…ラムの、アホ…」

そして翌日になって、ラムはクラスメートたちに口紅を落とすものを手渡して、昨日の騒ぎは一旦終息したかのように、思えた。ラムもあたるも口紅をきれいに落とし、顔に口紅を塗られて困っていたテンもようやくほっとしていた。

そしてその日の夜、あたるの部屋にて。ラムはまだプリプリ怒っていたし、あたるも気まずい雰囲気のまま、黙って夜の時間を過ごしていた。

「口紅が落ちたんだから、もうダーリンも他の女子に無理矢理キス出来ないっちゃ!ダーリンをまともに相手するのはウチだけなのにっ」

「…ふんっ…口紅があろーが無かろーが、んな事このオレには、まったく関係無いわっ!」

「ふ〜ん、ダーリンがどんなに頑張ったって、そんなの無理だっちゃ。…そういえば〜口紅落とすちょっと前に、うっかり終太郎に近付いたら、もうちょっとで〜…」

「なっ…何〜っ!?」

「終太郎なら喜んで、ウチとしたがるっちゃ。ダーリンもその方が〜…いいんじゃないのけ?」

ラムが言っている事が本当かどうかわからないが、彼女は“ふふ〜ん”というような、わざとらしい笑みで、あたるにそう言った。そうなってくると、もう“売り言葉に買い言葉”である。あたるも腕を組んで、ラムに強気な態度で言い返してきた。

「ああ、そうじゃっ!そんなに面堂が良かったら、好きにしたらいいだろーがっ!…キスだろーが、何だろーがっ!!」

「そうけっ!それじゃあウチも、ウチの好きにさせてもらうっちゃ!!おやすみっ、ダーリンッ!!」

そしてまたしても、ラムは暗い夜空へ飛んで行った。恐らくはいつも通りUFOに行ったんだろう…と、あたるは思っていたが、先の痴話ゲンカでついうっかり、心にも無い事を言ってしまった手前、次第に心配になってきた。

「…まさかあのまま、面堂んとこに、行くんじゃないだろうな?…ラムの…バカが…」

まんじりともせず、床に就いたあたる。そして翌日テンから聞いた話では、ラムはUFOで寝ていたという。それを聞いて、あたるはほっと胸を撫でおろしていた。

それから…しばらくの時を経て。両親が旅行に行き、ラムとふたりきりで過ごす事になった、あの夜。あたるにとっては予想だにしていなかった“耐電スーツ”を着せられての“添い寝”のみの、あの夜。
それからまたいくらかの時間を経て、あたるはラムの放電に耐えながら、彼女を抱くようになったわけだが…。

そんなある晩、あたるの部屋の座敷テーブルで宿題をしながら、ラムがあたるにこんな事を言ってきた。

「そういえば〜。ダーリンはウチとあんなにキスするの嫌がってたのに、どういう心境の変化だっちゃ?」

「何じゃ、今になって…そんな前の話を。心境の変化も何も…」

「エッチするのは良くて、キスは嫌だった、って言うのけ?ダーリンの考えてる事は、ウチにはちっともわからないっちゃ」

「何だよ、そういうのは…いかんのか?それとも…嫌、なのか?もしかして…」

「…そうじゃないけど…」

「…けど、何だ?」

するとラム、あたるから顔を逸らし頬を赤く染めて、恥ずかしそうにこう言った。

「…ウチ、ね…ダーリンと、エッチしたの…思い出しただけで…それに、ダーリン…いつも、すっごく…」

それを聞いていたあたる、一瞬ドキリ、とし、目の前の宿題の事も瞬時にどこかへ吹っ飛んでしまった。

「な、何じゃ…やぶからぼうに…。オレが、一体…何だと言うんじゃ…?」

「だから〜…んも〜、これ以上、恥ずかしくって…言えないっちゃ…ちゃっ♪」

「そ、そうか…そういう事なら、そろそろ〜…」

ラムと肩を並べて宿題をしていたあたるは、その言葉ですっかりその気になり、彼女にずいっ、と息がかかるほど近寄った。が、あたるに迫られたラム、その夜は体を寄せてきたあたるの口元に片手の指先を軽く当てて、「ちょっと待つっちゃ」と言って、あたるを制した。

「何でじゃ〜…オレも思い出したら〜…」

「だからダーリンは即物的過ぎるんだっちゃ。少しはムードとか、考えて欲しいっちゃ」

「だったらどないせぇ、っちゅーんじゃ〜」

「まずは先に宿題片付けてから…だっちゃ」

「ラム、お前なぁ〜先にその気にさせておいて、“ちょっと待つっちゃ〜”は、無かろーが…ったく」

それから宿題の残りに着手したふたりだったが…自分に教えてくれるラムの髪が鼻先をくすぐるたびに、あたるは宿題の内容を考えるどころではなかった。そしてそわそわした気持ちを抱えながらも、ラムの手助けでどうにか宿題を終える事が出来たあたる。

「はぁ〜ようやっと終わった…という事で、ラムッ!」

「んも〜、だからダーリンはムードも何も無いんだっちゃ。それよりダーリン。前にあれだけキスを嫌がってたワケ、ウチ知りたいっちゃ」

「何でそんな…どーでもいいような事を、今更…。オレは、別に…嫌も、何も…」

「もしかしてホントは嫌じゃなかったのけ?でも、ちっともウチの事、求めてくれなかったくせにっ」

「だ、だから〜…小道具使う、なんちゅーのは、邪道だ、と言ったではないか…」

「つまり〜…ダーリンは、小道具無しでウチとキスしたかった…っていう事け?」

「だから、さっきから、何べんも言うておるだろうが…何を今更…という事じゃ…」

その言葉を聞いたラムは、“ぽっ”と頬を赤くして恥ずかしそうな笑みを浮かべた。そして立ち上がると、手を後ろに組んでもじもじしながら、あたるをちらちら見やって、言った。

「…それじゃあ、ダーリン、そろそろ、お布団…」

ラムの妙に初々しい照れ方に、(何を今更、恥ずかしがっとるんじゃ…)と思いつつも、あたるもついつい、釣られて赤くなった。

「あ、ああ…そうだ、な…(何かこう…初めてのようで、妙に照れるではないかっ…)」

「でも、ダーリンが即物的でスケベだっていうのは、よーく、わかってるけど…」

「…今度は、何じゃ…?」

そんな会話を続けながら、ラムが押入れから布団を出して敷き始めた。あたるは宿題をしていた座敷テーブルを部屋の隅に寄せ、窓を閉めてカーテンを引いた。

部屋の明かりを消して、布団に端座するラム、そしてあぐらをかいて座るあたる。まだ衣服は身に着けたままだ。

「浮気してばっかりだし、すぐにエッチな事ばっかり考えるし…だからダーリンがスケベなのは、十分よーく、わかってるけど…」

そう言いながら、ラムは真正面に座っているあたるの唇に、右手の人差し指を当てて、軽くなぞりだした。

「ダーリンって、変なとこばっかりマメだっちゃねぇ。爪もいつもきれいにしてるし…唇だって…。どうせ他の女にモテようと思って、そうしてるんでしょ?」

「…そうしたら、変か?」

「…ウチとキスするのに、そうしてるんなら…ちっとも変じゃないっちゃよ…」


いつも他の女子たちにキスを迫っては、肘鉄、平手、回し蹴り、もろもろを食らってばかりいるあたる。そんな彼に対して、笑いながらラムが言う。

「ダーリンのそういうとこ、可愛いっちゃ♪…ふふっ♪」

「アホかっ…男にカワイイ、とか言うもんじゃなかろーが…」

まだ服を着たままのあたると、ビキニスタイルのままのラム。ラムは先からあたるの唇をなぞり続けている。

「たまにはこういうのも、いいでしょ?ダーリン」

「いや、オレとしては、もう…。なぁ、そろそろいいだろ?ラム」

「…だーめ…。もうちょっと、こうしてたいっちゃ…」

「だったら、とりあえず、キスだけでも…」

あたるはもう“辛抱たまらん”気持ちを抑えきれなくなっていた。そしてラムの両肩を掴むと、ぐぐっ、と顔を寄せた。

「ダーリン、まだダメだっちゃ…もうっ」

「だ…だから〜いつまで焦らしとるんじゃ〜、ラムのアホ〜」

「ダーリンは、ウチの唇、触ってくれないのけ?」

「だ〜か〜ら〜…くそっ、もう面倒じゃっ!」

あたるはラムの肩を掴んだその体勢で、布団に押し倒そうとした。すると。

(バチッ!)

「いてっ!何するんじゃっ!」

ラムの放った強めの電気で、あたるはラムから手を離した。そして倒れかかったラムは身を起こして、あたるの顔に顔を寄せてきた。そして彼の耳元で、こそりと囁いた。

「ね、ダーリン。いっぱい我慢した方が…いっぱい、気持ちいいっちゃよ…きっと…」

そしてあたるの正面に顔を持ってきたラムは、彼の手を取って、その指先を自分の唇に軽く触れさせた。

「…あ…ラム…」

「どうだっちゃ?ウチの唇は…」

あたるの指先に、ラムのふっくらした柔らかな唇の感触が、伝わってきた。そしてあたるは、ラムの唇を数回、なぞってみた。

「まぁ…柔らかいのは…知っとったが…」

「ふふっ♪いつもたくさん、キスしてるから…でしょ?ダーリン♪」

ラムは自分の唇を撫でていたあたるの手を取ると、その指先に、軽くキスをした。そしてあたるの頬に両の手を添えると、ラムから顔を近付け…彼女はその柔らかな唇を、あたるの唇に、そっと合わせた。

「ね、ダーリン…たまには、こうやって…」

「…何だ?」

あたるのその言葉の後は、軽いキスの音だけが、しばらく続いた。そのうちラムも気持ちが高揚してきたのか、唇からチリチリした毛羽のような軽い火花を散らしだした。

「…たくさん、キスだけ…する…のも…」

「…でもな、こっから先の、方が…」

「気持ちいいっちゃ…」  「気持ちいい…だろ?」

一旦ふたりは唇を離して、顔を見合わせ、くすりとした笑みを交わした。

「やっぱりダーリンって、スケベだっちゃねぇ…」

「男はスケベでナンボじゃ…そうでなかったら、ラムとこんな事、するかっ…」

そうしてその後は…先の軽いキスから一気に深いキスへとシフトし、そのままラムを下にして、ふたりは布団になだれ込んでいった…。


<<ACT.2>>

あたるはラムに全体重をかけないよう、いつも腕や膝を布団に着いて、夜のふたりだけの時間を過ごす。が、時々つい、ラムの真上に圧しかかって自身の全体重をかけると、彼女のふくよかなバストを潰したり、細い腰を折ってしまいそうな気がした。

…しかしそれも、ほんの僅かな理性が残っている間だけの事。全身を合わせてラムのナカで…という気持ちが先走れば、仰臥位でラムを下にしたまま、彼女を激しく揺さぶる事も多々あった。

が、今夜は珍しく、ふたりともまだ衣服を身に着けたままだった。ラムはあたるにしっか、と抱き着き、膝を立てて開いた両足で彼の腰を挟んではいるものの、長くて深い、キスを続けていた。

軽く息を弾ませながら、顔を上げたあたる。そして今まで舌を絡ませ合っていたラムの口元に目をやった。

カーテン越しに街灯の薄い明かりが差してくる薄闇の中、ラムの唇が…“ぬらり”とした光を放っている。今までのキスでたっぷり濡れた唇。そしてラムはうっとりした眼差しであたるを見詰めつつ、濡れた唇を舌先で軽く、ぺろりと舐めた。
その仕草、濡れた唇、少しだけ突き出された、ラムの舌先。

「…ダーリン…ダー、リン…」

声というより、吐息に言葉が融け込んでいるような、ラムの囁き。てらりとした愛液のぬめりで潤う秘所…を感じさせるような…ラムの、濡れた唇。
すると、彼女の口角から、唾液が一筋、タラリ…と零れていった。まるで、溢れて零れ、内ももを濡らす、愛液のように。

その表情だけで、十分過ぎるほど淫靡に見える、今夜のラム。

「…ラム…」

「…キスだけ、なのに…ウチ、もう…」

そして再び、ふたりは唇を組み重ねた。あたるがラムの口内に、舌を挿入する。まるで、交合の淫音にも似た、口内にこもる、ねっとりした、水音。

あたるがラムの舌裏の柔らかな粘膜部分や裏筋、歯茎やその裏側、上あご、頬の内側…あらゆる部位を舌先で愛撫してやると、あたるの腰を挟むラムの両足に、力が入る。

あたるはズボンの下で既にいきり立っているものを、虎縞ビキニのボトムに覆われた、ラムの熱くて柔らかなあの部分に、ぐいぐい押し付けた。押し付けながら、キスを続けた。

上の口で…激しくまぐわるように、唇で交わり、繋がり続ける、ふたり。

「…んんっ…んっ…!」

ラムが小さくうめいた。それと同時にあたるへのしがみ付き方が強くなった。両足に更に力がこもり、ラムからも、ズボンをはいたままのあたるの股間に、ボトムで覆われた秘所をぐいぐいと押し付けてきた。

ふたりして息を荒げながら、貪るような深いキスを続けた挙句…下半身を繋げないままに。あたるはズボンを白い体液で汚し、ラムはあたるの下で、軽く、達してしまった。

「…あ、あ…ダーリン…ダーリン…すごかった…っちゃ…今の…キス…」

「…やっぱ、着たまんまだと…まずいな、これは…」

「ウチが後で…UFOで、洗っておいてあげるっちゃ…」

「ああ…頼むわ…。しかし、キスだけで…というのは…」

「…ダーリンは、初めてけ?…キスだけで、そうなったの」

「…いや、それだけで、とゆー事は無いのだが…。それよりラムだって、結構…なぁ?」

「“なぁ?”って…何だっちゃ。だって、服着たままじゃ…どうしたって…」

「ところで、ラム。人間の体ん中で、一番…いや、あそことあそこは除いてだな…敏感なのは、どこか知ってるか?」

「もしかして…唇?…ん〜と、そうじゃなくて…舌、け?」

「そ。だからさっきも、ラムのピリピリした刺激が頭のてっぺんにまで伝わってきたわ」

「それでダーリンは、理性がどこかに行っちゃって〜…いつもものすごーく、エッチになるんだっちゃ。そうなんでしょ?」

「…下手したら、記憶までどっかに吹っ飛びそうじゃ…」

「それじゃあ…ウチの、こことか…ここの事も、忘れるのけ?」

あたると言葉を交わしていた最中に体を起こしたラムは、自らゆっくり、ブラを外し、ボトムを抜き取り、ブーツも脱いだ。薄闇の中に、一気に広がるラムの…あの、匂い。
あたるの頭は一瞬で熱くなり、それと同時に全身を巡る血流も熱く速くなった。そして今さっき白いものが噴き出したばかりの部分にも、血液が集まり…次第に頭をもたげだしているのが、わかった。

「いや、それは…有り得んっ!ここがしっかり憶えとるからじゃっ!もう辛抱たまらんっ!ラムッ!!」

「ダーリンさっき、イッたばっかりなのに、もう…なのけ?…ちゃっ…」

そしてあたるは、すぽんすぽんっ!と、手早く服を脱いで、あちらこちらに放り投げた。

「でもその前に…ちゃーんと、キスから、始めるっちゃ…ダーリン♪」

そんなこんなで、一糸まとわぬ姿になったあたるとラム。外はしんと静まり返っており、どこからするのか、虫の音が微かに聞こえてきた。

そしてあたるはラムの肩に手をかけ、顔を寄せ合ったふたりは…。


座したまま対面して、ふたりは顔を寄せ合い…薄暗い部屋の中での夜を、再びキスから、始めた。
くちゅ、くちゅ…互いに唇を舐め合う音。ぬちゅ、ぬちっ…舌を絡めあう音。
先までの余韻もあって、すっかり汗ばんだ肌。上気するカラダ。ラムの肩をそっと掴んでいたあたるの手に力がこもる。そして彼女を更に引き寄せると、片手でラムの長い髪をよけて、うなじに唇を走らせた。

「あ、ん…ダーリン…」

そしてもう片手をラムの背に回すと、生肌のセンターライン…背骨が通っている少し窪んだ部分に、つつつ…と軽く手指を這わせた。

「ちゃっ…ダーリン、くすぐったい…っちゃ…」

薄く目を閉じて頭を反らすラム。あたるはラムのうなじにキスをしながら、抱きかかえた両手で彼女のカラダをくるりと反転させた。長い髪のかかったラムの白い背中を自分側に向けると、そのままゆっくり、布団に押し倒した。

腹這いになったラムの腰に手をやり、膝を立てさせ、尻を持ち上げたあたる。彼女の緩やかに開かれた秘唇に、彼はカラダを屈めて鼻先を近付けた。ラムの秘唇から、すんっ、とした“女”の匂いがする。

そして、その、厚みのある、下の唇に…あたるは上の唇で、軽く、キスをした。

「ちゃっ…」

そのキスは次第に深くなっていき、ぽってりしたラムの下の唇にあたるの唇が食い込み、既にとろりとした愛液でぬめっている唇の狭間に…。

「ちゃっ!…ああっ…ダ、ダーリンッ…あ、あ…あ…っ…だ、だめぇ…っ!」

酸性の蜜の、酸味のある匂い、そして…味。
はぁ、はぁ…と息を荒げながら、ラムのそこにぬるり、と舌を潜り込ませたあたるは、ラムの秘唇に、思う存分、深い深いキスをした。

「ちゃあっ…!…ダァ、リン…ウ、ウチ……」

ふるふると震えているラムの尻、そして両足。そしてとめどなく溢れ、あたるの唇を濡らす、ねっとりしたラムの蜜。
あたるは舌先で、ラムの蜜が溢れてくる入り口を、幾度も愛撫する。するときゅっ、とつぼんでいたそこが、少しだけほころんできた。

泣きそうな声で悶えるラム。あたるの“キス”で、彼の名を呼び、悶え続けるラム。のどの奥から搾り出すような声で、ただひたすら悶え続けているラム。シーツをぎゅっ、と握り締め、布団に顔をうずめ、快楽にカラダを震わせている、ラム。

「…う、くっ…う…んっ…は、あ、あ…あ!あぁっ…好、き…ダー、リン…ッ」

布団の上で、上半身をゆっくり伸ばし、その身をくねらせ続けるラム。その彼女の腰は、あたるの“キス”によって、切なそうに揺れていた。

それから間も無くして、ラムの秘唇との“キス”を解いたあたる。ひと言「ラム…」と呟くと、彼女のカラダを仰向けにころりと体位転換させて、胸元へのキスを始めた。

あたるのものは、すっかりガチガチになって、そそり立っていた。充血しきって脈打つほどになっていた。先走りの体液が零れ、今にも爆発しそうだった。今すぐ、ラムのナカで…。

そしてあたるは、ラムの乳先にキスをしながら、緩やかに開かれた彼女の両足に手をかけ、濡れた秘唇をゆっくり広げた。ラムの熱い吐息、弾む喘ぎ声が、あたるの耳に入る。

あたるの屹立が、ラムの秘唇の狭間に、深い深い“キス”をする、瞬間。しかしあたるとしては、ラムがよく言う“ムード”などお構いなしに、本能の赴くままに…。


<<ACT.3>>

あたるは、他の女を抱いてもこんな感じなんだろうか…と、不謹慎にもラムを抱いている最中、まだ意識がまともなうちに、時々想像してみる。

ラム特有の放電刺激の無い、普通の女だったら、例えば…しのぶだったとしたら。
サクラさんや竜ちゃん、ランちゃんだったとしたら…などと挙げていったらキリが無い。キリが無いのだが…ついつい、考えてしまう事がある。あたるの事であるから、当然といえば当然の事かもしれないが。

そして一方のラムは。既にラムの理性は快楽という深い深い海の底に沈んで、当分浮上してこられそうになくなっていた。あたると共に官能の海に溺れ、闇にも似た濃い紫紺色の水中で戯れる。汗と体液の香りで満たされた、愛欲という名の海の中で。

ふわりと泳ぐように、ラムのカラダが浮いた。腰も布団から僅かに離れて、自分の上に覆い被さっている、愛おしいあたるの首に腕を回した。

「…いっぱい、大好き…ダーリン…」

ラムにしがみ付かれたあたるは布団に片手を着いて、自身の屹立に手を添えた。

…ぬちゅり…充血して膨らみ濡れているラムの“女”の部分に、先の行為による白い体液で滑りの良くなったあたるの“男”の部分が、軽く触れ合いキスにも似た水音を立てて…そしてゆっくり、彼女のナカへと、忍び込んでいった。

「…は…あ…あ、あ、あ、ぁ、ぁ……好…き…」

酸性の女の愛液に対し、男の精液はアルカリ性なのだという。そのため体内で溶け合うと中和する、性交のためのラヴ・オイル。ラムのナカでぐずぐずとした音を立てながら、あたるは挿すように力強い、下半身での“キス”を続ける。

「…はっ、はっ、はっ…ラ…ム…ぅ…」

「…ダー、リン、ので…いっぱい、で…ウチ、の…奥、が…あ、あ…う、う…んっ…」

感極まったラムの放電を浴びると、あたるはもう、他の事などどうでもいいような気になった。ラムの奥まで押し入り、押し込み、互いの腰が砕けそうになるほどの、激しい交合。あたるとラムの、全身を使った、夜の濃密なキス。

「…熱く、て…いっぱい、痺、れて…す、ごく…い、い…」

深くて熱い、1対1のキス。若いカラダの真奥まで届き、気が遠くなりそうなほどに、狂おしい、キス。

「…奥、まで…熱、く、て…う、ん、ん、あぁっ…!…は、あぁ…ウ、チ…と、飛んじゃ、う…ダーリン、の、で…あ…あ、ぁ!」

全身が、淫靡にうねる舌のように、互いを絡め取って離さない、極上で濃厚な、生殖器同士の、キス。

「…は、あ、あぁあぁっ!…ダーリンッ!…ウチッ…飛んじゃうぅぅっ!…あ、はぁっ!」

ラムからあたるに送られる放電によるパルスが、ラムと繋がっている部分はもちろんの事、つま先から頭のてっぺんまでを程よく振動させる。そしてラムのナカでしごかれる気持ち良さと全身の痺れで、あたるの意識は軽く飛びかけた。

「…う…ぅ…くっ…ぅ…」

それがトリガーとなり、ラムの子宮口に自身の先端が届いたところで、あの部分の筋肉が収縮した。そしてあたるはひと声うめくと、ラムの胸に崩れていった。ラムももちろん、全身を震わせて、ゆっくり脱力していった。

今夜は珍しく、ふたり揃って精も根も尽き果てたのか、ぐったりしたまましばしまどろんだ。

気が付けば、カーテンの外が薄っすら白みかけていた。そろそろ夜が明ける時間なのだろう。新聞配達のバイクの音が通り過ぎていくのが聞こえた。

「…う…今、何時…だ…?」

「…もう、夜が明ける頃みたい、だっちゃ…でもダーリン、珍しいっちゃねぇ…」

「…何が?」

あたるはラムの隣でうつ伏せになって寝ていた。そして眠そうな目で、隣で横になっているラムを見ながら、そう聞き返した。

「あのくらいでグロッキーするなんて、ダーリンらしくないっちゃ」

「あのなぁ〜…オレは化けモンか?そうそういつもいつも…」

「絶対、変だっちゃ。まるで他のとこで体力使ったみたい、だったっちゃ」

「ラムだって…あのまんま寝ちまったくせに…何を言っとるんじゃ…」

ラムはすっかり目が覚めたようだ。が、あたるはまだ眠たいのか、トロンとした目と気の抜けたような声で、ラムと言葉を交わしていた。そして少しすると、あたるはうつらうつらし始め、やがていびきをかきだした。

「ダーリンってばっ、一回目を覚ましたんなら、もう起きるっちゃ!」

「…う〜ん…ラム〜…しのぶ〜…竜ちゃ〜ん、ランちゃ〜ん、サクラさ〜ん…弁天様〜、おユキさ〜ん……ハーレム…じゃ〜〜……ぐお〜〜…すか〜〜…」

「…くうぅぅっ!ダーリンッ、ダーリンッ!…のぉ〜、バカーーッ!!」

そして…夜が明けたばかりの澄んだ空気に、あたるの叫びが木霊した。


やがてすっかり陽が昇り朝になった。ふたりはUFOでシャワーを浴び、身支度を整えていたが、早朝のあたるの寝言でラムはまだ怒っていた。

「いくら寝言でもあんまりだっちゃ!ウチとエッチした後に他の女の夢見るなんてっ!」

「だから夢くらい自由に見たっていいだろーがっ!」

「ウチはダーリンのそういうところが情けないっちゃ!ハーレムの夢なんか見て一体何してたっちゃっ!ダーリンの浮気者っ!」

「いい加減お前もしつこいっ!だから夢で何見ようが、そこまで干渉されるいわれは無いわっ!!」

「く、くぅ〜…悔しぃ〜っ!ダーリンの〜〜っ!バカーーーッ!!」

そしてラムにしこたま感電させられ、あたるはまたしても黒コゲにされた。

夢の事とはいえ、ラムの機嫌をすっかり損ねてしまったあたる。ラムはそれから少しの間、夜になっても彼の部屋に来る事はなかった。

それから丸3日ほど経ったある朝。

制服姿のラムが2階の部屋の窓を開けて、そこから中をのぞいていた。部屋はもぬけの殻、大方朝食でも摂りに階下へ行っているのだろうと思ったラムは、あたるを部屋で待つ事にした。そして間も無くして、あたるが部屋に入ってきた。
彼は一瞬ぎょっとして、僅かの間だったがその場に固まってしまった。

「な、何じゃ…今頃…」

「朝からこっちに来たらダメなのけ?」

「また何か文句言いに来たんじゃあるまいな?」

ラムは腕を組んだポーズで、黙ってあたるを睨んでいる。まだ機嫌が直ったわけではなさそうだ。

「夢でそんなに腹立てられたんじゃ、こっちがかなわんわっ!」

「とにかくダーリンから謝ってくるまで、絶対に許さないっちゃっ!」

と、まぁ、いつものささいなきっかけによる、意地の張り合いの痴話ゲンカ。ラムはあたるの無神経さに怒っていたし、あたるはあたるでラムのこだわりようと、かんしゃくにムカついていた。

「ウチとエッチした後に他の女の夢見るなんてっ!情けないちゃっ!!」

「アホッ!朝っぱらから何を言っとるんじゃっ!!」

「ウチの事だけ思って…抱いてくれてるとばっかり思ってたのにっ!信じたウチがバカだったっちゃっ!」

ラムは悲痛な叫びを上げると、かんしゃくの放電を撒き散らし、心底悔しそうな目であたるを睨みつけた。そして彼が声をかける間も無く、空高く飛んで行ってしまった。

学校でもツンケンしたままのラム。そしてわざとらしく面堂やメガネたちと楽しそうに話す姿をあたるに見せつけていた。
もちろんあたるが面白い気分なわけはない。

「終太郎、今度ウチとデートするっちゃ」

「ラムさんからお誘いいただけるなら是非とも!素敵な場所へご案内しますよ」

「この際だから、ウチ、終太郎に…乗り換えちゃおうかなぁ〜」

ラムの言う“乗り換える”という意味にピンときたあたるだったが、あくまで“頑固”な態度を貫き通した。

そして帰り際。学校の裏にラムを引っ張っていったあたるは、周りに誰もいないかチラッと確かめると、今朝のラムに劣らない剣幕で彼女に食ってかかった。

「そんなに面堂に乗り換えたかったら、勝手にしろっ!!オレもオレの好きにするからなっ!!」

「ダーリンが謝らないからいけないっちゃ!本当にいいのけっ!?ウチが他の男とエッチしてもっ!?」

「ああっ!お前の好きにしろっ!面堂とだろーが、誰とだろーがっ!!」

そして互いに一歩も譲らない意地の張り合いによる口論が少しの間続いた。
興奮で顔を真っ赤にし怒鳴り続けていたラムだったが…突然、その大きな瞳から涙をポロリと零した。

「ちょっ…お、おい、ラムッ」

「そんなに他の女がいいっちゃ?ホントにウチが…他の男に…抱かれてもいいのけ?…ダーリンの…ダーリンの〜〜っ…」

ラムのその言葉の後は…学校裏から秋晴れの澄んだ空に向かって、強烈な稲光が何度か閃いた。そして稲光の音に混じって、あたるの絶叫が、学校周辺にまで響き渡った。


その日の夜。何とも形容しがたい気持ちを抱いたまま、ラムはUFOのカプセルベッドの上で、ごろごろしていた。やがてカプセルベッドの天蓋を閉じるのも忘れ、静かな寝息を立てて、眠ってしまった。

ラムの目の前に、面堂やメガネ、パーマといった見覚えのある男たちがいた。そう、彼女は今、夢を見ていた。
大勢の男たちがラムに押し寄せてきた。そして先まで制服を着ていたはずの彼らは、いつの間にか全裸になっていた。が、その体つきはあたるとまったく同じだった。何しろラムは、あたる以外の男の全身裸の姿を見た事が無かったのだから。

「ど、どういう事、だっちゃ…ちゃっ!」

男たちの股間には、あたるとそっくり同じものが、しっかり立ち上がっており、しかも先走りの体液で、ぬらりとした鈍い光を放っていた。

「さぁ、ラムさん…今から貴女は、僕のモノになるんです。こんな邪魔なものがあっては、ラムさんを抱く事が出来ないじゃないですか」

「何するっちゃ!終太郎っ!嫌っ!嫌だっちゃーっ!!」

あたるのカラダの面堂が、慣れた手付きでラムのビキニを外していった。
立ったままのラムに、押し寄せてくる、男たち。ラムの股間に、濡れた屹立の先端が何度も当たった。電撃で撃退しようにも、夢の中だからなのか、思うように放電出来ない。

「ちょっ…終太郎…嫌っ……あっ…メ、メガネさんまで…」

「ラムさんっ!俺の、俺の熱い思いをっ!…おい面堂、ラムさんはあたると別れたんだぞ?だったら権利は皆平等で然るべきではないのかっ!?…この俺にも、ようやく、この時、この瞬間がーーーっ!ラーームッさーーーんっ!!!」

「皆して、何勝手な事言ってるっちゃーっ!ダーリンッ!ダーリーーンッ!!」

ラムは寝言で、あたるを呼んだ。そして自分の声で、はっと目を覚ました。

「…何だったっちゃ、今の夢は…。きっと、ダーリンとあんなケンカ、したから…なのかなぁ…もうっ、ダーリンの、バカ…」

そしてラムが夢を見ていたのと、ほぼ同じ頃。あたるも夢を見ていた。
自分の目の前で、ラムが大勢のクラスメートたちと…キスをしているのだ。面堂やメガネ、そしてその他大勢と。ラムはうっとりした表情で、彼らに何度もキスをねだっていた。
やがて、ラムのビキニが外され…うっとりした表情のラムは、あたるの目の前で…面堂の下に横たわり…ふたりの唇が近付き、そして…。

「…ラムーーッ!!」

あたるはぐっしょり寝汗をかいていた。そして彼もまた自分の声で、目を覚ました。

「…何ちゅー嫌な夢じゃ…しかし、あんなケンカをしたんじゃ…まさかとは思うが、ラムのやつ、本当に…」

夢見が悪いと寝覚めもすっきりしない。しかもまだ外は暗かった。時計を見ると…そろそろ夜が明ける時間に近かった。
すっきりしないまま寝床から起き上がると、あたるはカーテンを開けた。暗い夜空のその端っこが、薄っすら白みつつあるのが見えた。窓を開けて、外の空気を吸う。しかしあたるの口から出てくるのは、大きなため息ばかり。

ベランダの手すりに寄りかかったあたる、ため息を吐(つ)きつつ、夜明け前の空を見上げた。

「…何じゃ、あれは…もしかして、流れ星…いや…」

青白く輝く発光体。最初小さな点だったそれは、次第にあたるの方へと近付いてくるではないか。

「あ…」

光るそれは…泣きそうな顔をした、ラムだった。あたるの所まで飛んでくると、無言のまま、彼に抱き着いてきた。

「ラム…」

あたるは、ほんのり光るラムを抱いたまま、後ろ歩きで部屋に入っていった。

「…うわっ!」

まだ暗いのと、足元をよく確かめなかったせいで、あたるは背中から布団の上にぶっ倒れてしまった。

「…ダーリン、大丈夫け?」

体を起こして四つん這いになったラムが、倒れたあたるの顔をのぞき込んだ。

「ウチね…嫌〜な夢、見たっちゃ…だから…」

「…いや、実は…オレも、嫌な夢を…」

「今度はどんな夢、見たっちゃ?」

「ラムこそ、どんな夢、見たんじゃ?」

「そんな事…言えないっちゃ」

「オレも…言えんっ…」

「ウチも変な夢、見ちゃったから…ダーリンとおあいこだっちゃ」

「おあいこ?…もしかして、ラム、お前…ゆ、夢でもなぁ〜、浮気するなんぞ、このオレが許さーんっ!…わかってんのか?おい」

「ウチもダーリンが夢の中で浮気するのは、すっごく嫌だけど…。夢だから、しょうがないっちゃねぇ〜」

「何だよ、もう怒ってないのか?」

「夢だったんだから、しょうがないっちゃ。現実の中だったら、思いっ切り電撃浴びせられるのにっ。それに〜ちゃーんとウチも入ってたんでしょ?寝言で名前呼んでくれてたから」

「…だから人の夢にまで、イチイチ干渉するなっ、ちゅーんじゃっ…んな事、どっちでもよかろーが…」

「夢の中より、こっちのウチの方が…いいでしょ?」

「今更何を…恥ずかしい事言っとるんじゃ…」

「朝になるまで、もう少し時間あるから…」

「ほんじゃま…まずは軽〜く、キスから…始めるか?」

「それじゃあ、軽〜く、キスから…始めるっちゃ…」

次第に白んでくる空。次第に白んでくるあたるの部屋。軽いキスから始めたふたりは…薄明るくなってくる部屋の中で。夢の中ではない現実の中で。
互いの姿を確認し合いながら、少しひんやりした秋の空気に熱気を撒き散らしつつ。

「ダーリン…ダーリンッ…ダーリンッ…!」

「ラ、ムぅ……うっ……」

…天高く、朝からナニするふたり哉…。

--- E N D ---

あとがき


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