彼プラス彼女のジジョウ


ある秋晴れの日。学校から帰ったラムがあたるの部屋で着替え終わった時、窓からテンが入ってきた。そして手にしていたあるものについて、ラムに質問をしてきた。

「なぁ、ラムちゃん、これ何や〜?」

テンが手にしていたのは、以前ラムが作った“コピー銃”だった。

「テ、テンちゃん!そんなもの一体どこから持ってきたっちゃ!?」

ラムは以前の事を思い出し、そしてなぜテンがそれを持っているのか、少々慌て気味にそう聞いた。

「どこて、ラムちゃんのUFOの中にあったんや。なぁ、これどうやって使うもんなんや?」

「テンちゃんが使うにはちょっと危ないから、こっちに渡すっちゃ」

テンは銃口をラムに向けたり自分側に向けたりしながら、渡すのを渋っていた。そしてもし変なタイミングで銃を発射してしまったら…。そう考えると、ラムは余計に焦った。

「いいからっ、テンちゃんそれ、ウチに渡すっちゃ。ね?いい子だからっ」

ラムがふわふわと浮いているテンにジリジリとにじり寄る。そうされるとテンも益々その銃に興味を示した。

「使い方教えてぇなぁ、なぁ、ラムちゃん。ワイ、絶対変な事に使わんさかい」

ラムはイライラした笑顔で、テンから銃を取り上げようとした。と、そこへ。

「あー腹減った〜」

ドアをガチャリと開けて、あたるが帰ってきた。はっ、としたラムが後ろを振り返ったその時、彼女の手が、テンの持つ銃のトリガーに当たってしまった。そして“ぼひゅっ!”と音を立てて弾が発射されてしまった。

「ちゃっ!」

発射された弾は、テンの目の前のラムに当たってしまい…。

「だからテンちゃんっ!」
「だからテンちゃんっ!」

「ラ、ラムちゃんが、ふたりになってもうた!どないしよっ!?」

ふたりに細胞分裂したラムは同じアクションで、テンを睨み付けた。

「早く渡すように言ったのにっ!」
「早く渡すように言ったのにっ!」

「ほほぉ〜、懐かしいなぁ、それ。前にしのぶとランちゃんと同時にデートしようとした時に、ラムがオレに使った…」

「ダーリンッ!ボケッとしてないでっ!」
「テンちゃんから取り上げるっちゃ!」

「いやなに、ちょ〜ど、体がふたつ欲しいなぁ〜、なんて事を思ってたところだったんだ。ジャリテン、オレに向けて撃っていいぞ」

「ダーリンッ!」
「またガールハントけっ!?」

「それともっ!」
「また二股でデートするつもりけっ!?」

ふたりになったラムを見て、テンはたじろぎ、思わず銃を取り落としてしまった。その瞬間。

“ぼひゅっ!”

銃口がちょうどあたるに向いていたため、彼がテンに頼んだ通り、あたるもふたりに分裂してしまった。

「テンちゃんっ!」
「何やってるっちゃーっ!」

「あわわわ…ラ、ラムちゃん…ワイ、ワイ…」

「そんな事より、ダーリンッ!」
「ふたりに分裂してどーするつもりだっちゃ!」

「ふふふ…知れた事よ」
「ふたりで手分けしてガールハントすればっ!」

「そうっ!成果も2倍っ!」
「いや、それ以上じゃーっ!」

「そんな勝手な事〜〜っ!」
「ウチがさせないっちゃーーーっ!!」

ふたりのあたるに飛びかかったふたりのラムは、彼らに電撃をお見舞いした。そしてテンは、というと。その隙に窓からこそこそと表へ逃げて行ってしまった。
部屋に残ったコピー銃はもう弾が無くなっていたのか、ラムの電撃で感電し“ボンッ!”と鈍い音を立てて破裂したが、あたるもラムもそれ以上増える事は無かった。…無かったのだが…。

「とにかくっ、ダーリンッ!」
「外になんか行かせないっちゃーーっ!」

「そうはいくかっ!」
「絶対にっ!意地でも行っちゃるわっ!」

2階のあまりの騒々しさに、階下の母親は。

「…きっと家事の疲れね…あたるとラムちゃんの声がふたり分に聞こえてくるわ…」

などとぼやきながら、昼過ぎのテレビを観て日本茶をすすっていた。


そもそもなぜ、テンがコピー銃を持っていたのか、というと。昨晩のUFO内にて。

「ダーリンまた浮気ばっかりしてっ!もうっ、ムシャクシャするっちゃ!」

今日もあたるの浮気で怒っていたラムは、ひとりUFO内で過ごしていたのだが、あまりにヒマだったので、前からやろうやろうと思ってそのままにしていた物入れの片付けをする事にした。そして物入れの扉を開けて、ひと言。

「…何だっちゃ、これ…」

ラムの性格なので、以前作ったものやら何かのキットの部品が、ロクに整理もされずガラクタ同然に一箇所に放り込まれていた。そしてガチャガチャと騒々しい音を立てながら、あれこれと放り出し、整理整頓というより…UFOのフロアにはさまざまなものが散らかる結果となった。

「何が何だかわからないっちゃ。これもこれもこれも…あ、これも、もういらないっちゃね」

そして放り出したものをロクに確かめもせず、四次元ダストボックスにどんどん放り込んでいった。

「ふぅ〜、やっとどーにか片付いたっちゃ〜。ちょっとは気分もスッキリしたっちゃ」

しかし。フロアの隅っこに、例のコピー銃が転がっていた事に、ラムはまったく気付かなかった。そして翌日、テンがそれを見つけて、あたるとラムがふたりずつになる結果となってしまったのであった。

そして時間と場所は現在に戻る。

ラムの電撃に悲鳴を上げつつも、ふたりになったあたるは、ふたりのラムをどうにか振り切ると、ふたり並んで玄関を飛び出した。そして自宅前の道で左右に別れると、あっという間にどこかへ走り去って見えなくなってしまった。

「んもーっ!」
「ダーリンのーっ!バカーーッ!!」

「そんな事よりっ!」
「ウチらもふた手に別れてダーリンを探すっちゃっ!」

という事で、ふたりのラムもふた手に別れて、上空からあたるを探す事にした。
と、どこからか女の子の悲鳴が聞こえてきた。頭に“ダッシュ”マークの付いたラムが声のする方へ行ってみると。

「ちょっとそこのお嬢さ〜〜んっ!」
「3人で一緒にお茶しよーよ〜♪」

「いやったら、いやーーっ!!」

「…何やってるっちゃ、ダーリン…」

“ダッシュ”のラムが見たのは、ふたりのあたるがひとりの女の子を一緒に追いかけている姿だった。

「オレが先に見つけたんじゃっ!」
「声をかけたのは、こっちが先じゃっ!」

「…ダーリンらしいっちゃ…バカバカしいから、ウチ、もう帰ろうっと…」

そして呆れかえったラムは、オリジナルのラムを見つけると、これこれこういうわけで…と見たまんまの様子を説明して、ふたり一緒にあたるの部屋へと戻っていった。

その日の夕食の席には、ふたりのあたるとふたりのラムがいた。

「…ただでさえ食費を節約しているっていうのに…あたるっ!どーゆー事!?母さんは双子を産んだ憶えは無いのよっ!ほらそこっ!おかずはひとり分をふたつに分けてるでしょーがっ!」

「たったこれだけでっ!?」
「育ち盛りのオレの腹が満たされるわけ無いだろーがっ!」

「…アホがふたりになって、うるささも2倍やな〜…」

「何か言ったか!?」
「何か言ったか!?」

「何や、やるんかっ、アホッ!」

「ふたりになったオレを〜!」
「なめるなよ〜、ジャリテンッ!」

「…3人とも、いい加減にしなさーーいっ!!夕食くらい静かに食べられないのっ!?あなたからも何か言ってやってちょーだいっ!!」

「…いや、にぎやかになって…いいんじゃないか?母さん…」

「ダーリンもっ、テンちゃんもっ!」
「いい加減にするっちゃっ!」

そして遂に母親は…ヒステリックに叫んで、キレた。

「い…い…いい加減に〜〜〜っ!しなさーーーーーいっっ!!!父さんのお給料でこれから一体どーしろって言うのーーーーっっ!!!」

母親は血管が切れそうな声を出してその場に仁王立ちになり、ふたりのあたるを居間から追い出して、夫に八つ当たりの罵声を浴びせた。そしてその場に居たたまれなくなったふたりのラムは慌てて食事を済ますと、片方がテンを抱いて、そそくさと食卓を後にした。

「テンちゃんっ!」
「だからあれほどウチが言ったのにっ!」

「…だからあれは、事故やったんやって〜…」

「もうっ…」
「先が思いやられるっちゃ…」

が、母親に怒鳴られていた当のあたるは、というと。何事も無かったような涼しげな顔をして、ふたり揃ってマンガを読んで笑っていた。

「ダーリン…この状況で…」
「何のん気にマンガなんか読んでるっちゃっ!」

「ラム、この状況だからこそ」
「慌てても仕方無いだろーが」

「そうそう、前もそうだったが、2、3日もすれば…」
「ダッシュが付いた方はオリジナルに吸収されて元に戻っただろうが」

「…んも〜…明日から学校…」
「どうするっちゃ!?ウチは制服1組しか無いのに…」

「何もふたり揃って行く事は無いだろ?」
「オレは制服2組あるからいいけどな」

あたるのあまりにものん気な態度に、ふたりのラムはうんざりした表情で、眉間にしわを寄せた。そして責任を感じ、気まずい空気のその場に居たたまれなくなったテンは、こそっと部屋から出ると、階下へと行ってしまった。

「とにかくっ、明日っから2、3日の間」
「ダーリンをふたりも野放しにしとくわけにはいかないっちゃ!」

「…ま、オレはどーでもいいけどな…オレもラムもふたりなわけだし…」
「ジャリテンは下に行っちまったようだし…」

あたるのその言葉に、ピンときたラムだったが…。

「な、何だっちゃ…ダーリン、もしかして…」
「ここで…4人、っていうのは…ちょっと…」

ふたりのラムは、ふたりのあたるを目の前にして、困惑した表情を浮かべ、顔を見合わせた。ふたりのあたるは雑誌を閉じて軽く咳払いをすると、こちらも同じく互いに顔を見合わせ、小声で話し始めた。

「…で、どーするんじゃ?」
「どーって、お前…やっぱ4人っちゅーのは…」

「そりゃ、まぁ…なぁ…。この部屋じゃ、ちと狭かろーし…」
「しかも…オレ自身がオレとラムを見ながら…っちゅーのは…」

「見ながらっ!?…いや、それはダメじゃっ!」
「オレだってダメじゃっ!誰が貴様なんぞにラムを〜っ!」

「…ふたりして何言い合ってるっちゃ…」
「ウチだって…見られて、ってゆーのは、嫌だっちゃよ、ダーリン…」

「だったらオリジナルがこっちに残ればいいっちゃ」
「ダッシュが付いたダーリンとウチがUFOに行けば…」

「ダメじゃっ!」
「そうっ!ダメじゃっ!」

「何で?どーしてぇ?」
「2組に分かれれば、問題無いっちゃよ?どーして?」

ふたりのラムが、ふたりのあたるを見ていると…どーも様子がおかしい。互いに睨み合って、「誰が貴様なんぞにっ!」「どっちのラムでもダメじゃっ!」と言っているではないか。

「…変なダーリン」
「どっちでも、ウチは別にいいのに…」

「くぅ〜〜…あ、そうじゃ」
「何じゃっ!?」

「とにかくここじゃマズかろーから…UFOに行ってから、とゆー事で…」
「で、どーするんじゃ?」

「…同じオレだろ?だったら…大体のところはわかるだろーが…」
「…ふむ…後は…ラムがどーするか、だな…“いいっちゃよ”と言うと思うか?」

「…さぁなぁ…ダメなら、2、3日は…」
「何も、無し…っちゅー事か…」

「ふたりして何こそこそ話してるっちゃ…しかも…」
「何だか…すんごいスケベそうに…鼻の下伸ばしちゃって…変だっちゃ、ダーリン」

そしてふたりのあたるは、それぞれのラムに対面すると、肩をポンポン、と叩きながら、言った。

「つまり、じゃ…ここでは何なので〜…」
「とりあえず、4人で、UFOに…行こか?」

ふたりのラムはきょとんとした。が、この部屋で4人というのもマズい。そこでオリジナルのラムが言った。

「1組こっちに残ればいいのに…何で4人一緒に、だっちゃ?」

するとオリジナルのあたるがそれに答えた。

「…いくらコピーのラムでも…なぁ?オレとしては、ちょっと…。お前は平気なのか?もうひとりのオレがもうひとりのラムと…ってのは?」

「…だって、別々になれば、見なくて済むし…ウチはダーリンがひとりいれば、それで…十分…だし…」

「うーむ…やはり微妙〜な意識のズレはあるよーだな…」
「コピーのラムも…そうなのか?」

そしてダッシュが付いたコピーのラムも、同じような事を言った。

「うーむ…これはやはり…」
「“いいっちゃ、ダーリン”と、言ってくれるかどーかじゃな…」

「何ふたりして…」
「スケベそうな顔して悩んでるっちゃ」

とか何とか言いつつも、結局4人揃って、ラムのUFOへと、移動したのであった。


「やっぱり1組だけこっちで…」
「もう1組はダーリンの部屋に残れば良かったのに…」

「まぁ、後は…」
「やってみなけりゃわからん、か?」

あたるの要望で、急遽キングサイズのベッドを用意したラムだったが…。

「もしかして…」
「4人一緒に…って…事、け?」

「つまり、じゃ…同じオレとはいえ、どっちもだな…」
「ふたりとも同じラム、だろ?だから、どっちかを選ぶ、っちゅーのも…」

「…出来ん、というワケじゃ…」
「…そういう事じゃ…」

「…どっちも同じウチなのに…何で同じダーリンで…取り合うっちゃ?」
「ダーリンの考えてる事は、ホントーによくわからないっちゃ…」

ふたりのラムは顔を見合わせて、ちょっと呆れ気味に、肩をすくめてみせた。

「…しょうがないっちゃねぇ…ダーリンがそこまで言うなら…」
「ダーリンどーなっても、ウチ、知らないっちゃよ?」

途端にふたりして強気の態度に出たラムは、腰に手を当てニヤリとした笑みを浮かべて、あたるを見やった。そして自らビキニのトップとボトムを脱ぎ、ブーツも脱ぐと、ふたりのラムはベッドに横たわり、あたるを手招きした。

「ダーリン♪」
「早くこっちに、来るっちゃ♪」

「何か思ったより…アレだな…ラムのやつ…」
「いや、今は面倒な事を考えとる場合では無いっ!ラムがああならオレたちもっ!」

「もう二度と無いかも知れんこの瞬間をーっ!」
「そういう事じゃっ!…おい貴様、同じオレとはいえ…」

「互いに抜け駆け無しじゃ…わかってんだろーな?」
「そっちこそ…ひとりでいい思いをする気じゃあるまいなっ!?」

…とか何とか互いの腹の探り合いをしつつ、手早く着衣を脱いだあたるたちは、キングサイズのベッドの海へと…飛び込んでいった。

「ウチ、こういうの…初めてだから…」
「ウチも…何だか…恥ずかしいっちゃ…ちゃっ♪」

ふたりのあたるは、ふたりのラムを、交互に愛撫しだした。仰向けに横たわったオリジナルのラムに、覆い被さったオリジナルのあたるがキスをする。いつものように…互いに上下の唇を吸っては離し、を繰り返した後、口唇の狭間を顔を斜め45度ほどに傾けて組み合わせ、ラムからあたるの口内に舌を挿入してきた。

(ぬちゅ…くちゅ…)

互いの口腔内でねろねろと躍る舌。ねっとりぬるつき、表面が味蕾で若干ざらついているそれを、オリジナルのラムから積極的に蠢かせている。まるでオリジナルのあたるを捕らえて離さないようにするかのように。

「んっ…んん…ん、ん…」

オリジナルのラムは、キスをしているあたるの背に腕を回し指を軽く食い込ませ、彼の下半身に早速片足を引っかけてきた。行為の序盤だというのに、今夜のラムは至極積極的なように、オリジナルのあたるには感じられた。

(ちゅっ…ちゅばっ…)

「…ダーリン…」

あたるからゆっくり唇を離すと、ラムが物足りなさそうに彼を見つめた。その時、コピーのラムとあたるは…。

「ダーリン…コピー同士なんだから…ウチと、ダーリンで…いっぱい…」

「ラム…」

こちらもまた、座して抱き合い、濃厚なキスをしていた。それを見たオリジナルのあたるは…。

「おい、ちょっ…貴様〜…ラムと何やっとるんじゃっ…」

「ウチなら…こっちに、ちゃんといるっちゃよ?…ダーリン、そっちはコピーのウチなんだから…」

「しかしなぁ…ラム…」

「でも…変な感じ、だっちゃ…ウチの隣で…ウチと、ダーリンが…エッチな事してるの、見るのって…」

「…どんな感じ…だ?…何か、最初思っとったのと…違う気が、してきたんだが…」

「4人一緒…のつもりじゃなかったのけ?…でもやっぱり…ちょっと無理が…あるっちゃよ、ダーリン…」

「ん…、ああ…。結局あっちはあっちで…こっちはこっち…という風に…なったみたいだな…」

隣のコピーのふたりが、カラダを絡めだした。コピーのラムが、隣を気にしてなのか、いつもより声を押し殺してあたるの行為を受け入れていた。…が、コピーのあたるの手が、ラムの陰部に忍び込むと。

「あ、ああっ…いいっ…っちゃ…ダー、リンッ…あ、あぁっ…!」

コピーのラムの声がふたりの耳に入る。そしてコピーのあたるの行為で悶える表情が、すぐ目の前にある。コピーのラムは既にあたるの行為でその身を仰け反らせ、青白く光りつつ、足を広げてあたるのモノを受け入れだしていた。

「ダーリン、の…は、早く…あ…ダーリン、が…入って…くる、っちゃ…は、あ…ぁ…」

そしてコピーのあたるが、手と腰を使ってラムのナカに入り込みだしたようだ。もう、コピーのラムは隣のふたりの事など気に留めていないようで、あたるにしがみ付き、頭を反らして、感じるままに声を上げていた。

「あ…は…あ…ダァ、リン…あぁっ…!もっと…ナカまで…あっ…い、い…!」

コピーのあたるが腰を押し進め、ぐいぐいとラムのナカに入っていっている。するとコピーのラムの放電が、一瞬“パシッ!”と強く閃き、後は弱めの細い電気の糸を、カラダの各性感帯から静かに放出させだした。そして周囲に飛散するそれは、オリジナルのふたりにもピリピリと伝わってきた。

「…コピーのウチの、放電で…ウチ…少し、痺れたっちゃ…」

「…ラムは今、どんな感じ…だ?…コピーのオレたちを見てて…」

「どう、って…ウチって…いっつも…あんな感じ…なのけ?」

「ん…ああ…そうだな…あんな、感じだな…。オレも…あんな感じ…か?」

「あんな、感じ…だっちゃ…。だけど…オリジナルの、ダーリンの方が…きっと、あっちより…すごいっちゃよ…」

「いや…しかし…すごい、な…こうして、客観的に…自分たちを見てる、っちゅーのは…」

「…す…すごいっちゃね…。ウチも、こうして、見た事…無い、から…」

「…ビデオでも観てる、と思った方が…いいのか?…これは…」

「でもちょっと…生々し過ぎるっちゃよ…」

(ごくりっ…)

オリジナルのあたるとラムは、ふたり揃って固唾を呑み、隣のふたりを見続けていた。白いシーツの上を、コピーのラムの細くて弱い放電の糸が跳ねるようにして走り、周囲に広がってくる。それがオリジナルのふたりを、特にシーツに横たわるラムを、軽く痺れさせた。

「コピーのウチの…電気が……あ、あ、あ!…痺れる…っちゃ…!ダーリンッ…!」

「ラム…」

軽い痺れを与えるコピー・ラムの放電が、漣(さざなみ)のように、オリジナル・ラムのカラダを痺れさせ続けている。それのせいなのか、まだキスしかしていないはずのラムが、身をよじって軽く悶えだしたのだ。

(ラムのやつ、コピーの自分の放電で…こうなってんのか?)

「ダ…ダーリン…ウチ、いっぱい…痺れ、て…あ、あ…き…気持ち…いい…っちゃ…は、ぁ、ぁ…ぁ、ぅ…」

シーツ上を走ってきたコピー・ラムの放電が、オリジナル・ラムのカラダに絡み付いてくる。細い電気糸が、オリジナルのあたるの下で横たわるラムの肌に…引き寄せられるように、絡んでくる。絡んできては彼女のカラダの上を走り抜けて、“パシッ”という微音を立てて消失する。それが何度も…繰り返されていた。

「あ…あ…、あっちの、ウチ、の…で、電気、が…ウチの、カラダ中…痺れ、させ、て…くる…っちゃ…あ…あ、ぁぁっ!」

コピーのラムは、コピーのあたるに激しく揺さぶられていた。もう周囲の事など意識の外なのだろう、大きく小さく呻いたり、喘いだり、時として嬌声を上げ、あたるとの行為に興じていた。

「コピーの、ウチの…放電…で、きっと…もっと…」

「…ラム?」

それまで横たわって隣の行為を見ていたラムは、ゆっくり起き上がると、今まさに交合の最中のコピーのふたりに向かって、手を伸ばした。激しく揺れて、あたると愛し合っている自分のコピーに…伸ばした手を、触れさせた、その瞬間だった。

(バシィッ!)

ラム同士が触れ合った部分が、ショートを起こしたように激しく光った。そして…。

「ちゃあぁぁぁーーーーーっっ!!!」
「ちゃあぁぁぁーーーーーっっ!!!」

どういう理由でなのかはわからないが、まさにコピーのラムがアクメに達したその瞬間、オリジナルのラムも共にアクメに達してしまったのだ。
まだあたると交わっていないラムの陰部から、とろりとしたラヴ・オイルが溢れ、数本の筋を引いて彼女の内ももを流れていった。

「あ…あ…ダァ…リ、ン…ウ、チ…あ、ぁ…」

「ラム…ラム…?」

まるでコピーのラムに同期をとるかのように、オリジナルのラムの陰部から、また、粘性のラヴ・オイルが…今度は白っぽい色をした…まるで、既にあたるが白濁の体液を注いだ後のような、それが、零れてきたのだ。

「ラムッ…おい、どうしたんだっ!?」

ラムにはあたるの声が聞こえないのか、コピーのふたりの間に割って入ると、たった今達したばかりのコピーの自分に…カラダを合わせた。するとコピーのラムもオリジナルの自分に腕を回して…互いに青白く発光し、チリチリと放電し合いながら、女体同士の淫猥な行為を始めた。

オリジナルのラムに押しやられ肩で息をしているコピーのあたる、そしてオリジナルのあたるも、呆然とした表情で、重なり合ったふたりのラムを、ただただ黙って見つめていた…。


強く弱く放電しながら、ふたりのあたるの目の前で、嬌態を曝すふたりのラム。火花を散らしながらのキスを続けながら、勝手知ったる互いのポイントにスパークをほとばしらせた指先を這わせている。

「ちょっ…おい、ラムッ!」
「ラムッ、ラムッ!?」

ふたりのあたるはラム同士の行為を止めようと手を伸ばすが、いつもより強い放電のため、彼女たちに触れるたび“バチッ!”と爆ぜる電気によって、何度も弾き返されてしまった。

「…電気、の、味…がして…美味しい…っちゃ…」
「ウ、チ…も…気持ち…い、い…っちゃ…あ、あ、ぁ…そ、こ…」

ふたりのラムは火花を散らした乳首を軽く合わせながら、互いの微振動で擦られ合っている快感で、恍惚の表情を浮かべていた。そして行為はどんどんエスカレートしていった。

トロンとした目のまま、カラダを起こしたふたりのラムは、対面し後ろ手を着いて、下肢を大きく広げ合った。腰を少し浮かせて僅かに捻り、互いの陰部がかみ合うような体勢をとると、その部分を…近付けていった。

(ぬちぃっ…ぬちゅ…ぬっちゅ…ぬっちゅ…)

熱い淫肉と淫水が…接触し、食い込んだ瞬間。いわゆる“松葉崩し”の体位になったふたりのラムは…放電しつつ腰を動かして、女体の陰部による交合を始めてしまった。

「ああっ…ああっ!あ…熱く、て…ぐちゅぐちゅ…して…いいっ…っちゃ…」
「あぁっ…アソコ、が…痺れて…擦れて…は、あ、ぁ…うん、と…気持ち、いい…っちゃ…」

ふたりのラムは、もう、忘我の境地に入っていた。互いの陰部を、淫音を響かせながら、押し付け合い、擦り合っている。

「クリ…が…あ、はぁっ!…もっと、そこ…が…いいっ…もっとぉ…!」
「ウチ、も…クリ、で…すっごく…感じ、て…あっ!ひっ!いいっ…ちゃぁぁっ!」

どうやらふたりのラムは、合わせた陰部の、クリトリスを引っかけ合い擦り合っているようだ。その刺激で、ふたり分の酸性の愛液がどんどん溢れ、ふたりの内ももはぐしょぐしょに濡れていた。

その間も弱く強く、局所局所から放電を続けている。もちろん、陰部からも青白いスパークを飛散させながら、髪を振り乱し、陰部を強く弱く押し付け合い、時に激しく腰を上下に振りながら、ラムたちは…レズビアンの行為に没頭していた。

それまでラムの強い放電で手を出せなかったあたるたちだったが、意を決したのか、互いに顔を見合すと軽く頷き、今まで弾き返されていたふたりのラムそれぞれに、思い切って抱き着いた。

「ぐっ…ぐぉっ!!ラ、ムッ…」
「ラ、ラムッ!…ぐわっ!!」

ラムたちにあたるたちが抱き着いたまさにその時。ふたりのラムに…陰部の交合によるオーガズムが訪れた。

「ちゃあぁぁーっ!…ウ、チ…イ、イッ…イッちゃうぅぅっ!」
「ああぁっ!ウ、ウチもっ…!と、飛んじゃうぅっ!ちゃあぁぁっ!」

ふたりのあたるは、ふたりのラムの強烈な放電で苦悶の表情を浮かべながらも、オリジナルはオリジナルを、コピーはコピーを、しっかと抱き締めた。が、ラムたちはまだ恍惚とした表情のまま、無意識に強めの電気を放ち続けていた。

あたるたちはラムたちの放電に耐えながら4人でくんずほぐれつしつつ、どうにかしてふたりのラムを正気に戻そうと、とにかく躍起になっていた。

ふたりのラムを並べて横たわらせたあたるたち。だがラムたちは今だ手を繋いだまま、互いの放電で互いを痺れさせ合いながら、カラダをビクつかせていた。

「…く、そっ…こうなりゃ…もうっ…」
「…なるようにっ、しかっ…ならんっ…かっ…」

そしてあたるたちは同時に「…えーいっ、こうなりゃ、もう、ままよっ!」と叫ぶと、オリジナルはオリジナルに、コピーはコピーに、同時にキスをした。

「んっ…!」
「んふっ…!」

ラムたちの小さな呻きがのどから漏れ出た。と同時に、彼女たちの放電が、弱まってきた。あたるたちはとにかく、無我夢中でラムにキスをし続けた。次第に弱まるラムたちの放電。
そしてやがて、それは止んだ。それからどのくらいの時間が経ったのか…オリジナルのあたるがラムから顔を上げると、彼女は薄っすらと目を開けた。

「…ダー…リン…ダーリン…?」

「…ラム…やっと元に、戻ったか?」

「ウチ…今まで…どうしてたっちゃ?…あ…」

「どうしたんだ?」

「…ウチとダーリンの…コピーは?」

「あ、そう言えば…おらんな…。どこ行ったんだ?…あ…」

「今度はダーリンけ?…どうしたっちゃ?」

「いや…まだラムと…やっとらんはずなんだが…」

「?」

「何かもう既に…1回、抜いたような…感覚が…あるんだが…」

「…そう言えば…ウチも、ダーリンので…イッちゃったみたいな…感じが、するっちゃ…」

「どういう事だ?」

「さあ…?…あ、もしかして。ほら、コピーのウチとダーリンがいないでしょ?だから…」

「もうオリジナルのオレたちの方に吸収されちまった…というわけか?」

「それしか考えられないっちゃよ。だってダーリンとは、まだキスしか…してないんだもん」

「…しかし…」

「今度は何だっちゃ?急にムズカシそうな顔になって、何かあったのけ?」

あたるは先までの、“ふたりのラムのレズ行為”を思い出してしまっていたのだ。

「うーむ…まさか、ラムが…ああなるとは…全くの予想外じゃ」

「だから何があったっちゃ?気になる言い方するっちゃねぇ〜。ウチに言えない事?」

「…いや、お前が憶えとらんのなら、その方が…。ま、気にするほどの事じゃ…いや、しかし…」

あたるがなかなか本当の事を言わないので、いい加減痺れを切らしたラムはむっくり起き上がって、あぐらをかき腕組をしているあたるの顔を覗き込んだ。
そして当のあたるは渋そうな表情で、時たまラムと目を合わせたり、下を向いて唸ったりしていた。

「さっきから気になる言い方するっちゃねぇ〜。ウチ、何か…変な事…してたのけ?」

「…聞きたいのか?…いや、聞かん方がいいと思うが…」

「そこまで言ったんなら…ちゃんと聞きたいっちゃ」

「いいのか?ここで何があったか…今から言うぞ?」

「だからっ!はっきり言うっちゃ!言ってくれないと、余計に気になるっちゃよ」

「……ラムと、ラムが、だな…アレだ…こう〜、何ちゅーか…禁断…の、ナニを、だな…」

「…禁断…の?何だっちゃ?」

「あーもー…“禁断”のっ、と言えば、大体見当つかんか?…うーむ…今思い出しても…」

「…どうしたっちゃ?ダーリン。カラダは元気なのに…顔が元気じゃないっちゃ」

「…お前、もしかして…レズっ気、あったのか?…オレじゃあ、何か…不満でも?」

「ええっ!?ウチがっ!?」

「だから聞かん方がいいと…言ったではないか…。オレとしては…非常〜〜にっ!複雑な心境じゃ〜。なぁ〜ラム〜…」

「ウ、ウチが…コピーのウチと、そんな…事をっ!?…ウソッ…」

途端にラムの顔が、火が着いたように“ボッ”と赤くなった。それに対してあたるは。

「はっきり言うて、見ていて興奮もしたわっ!だけどなぁ、ラム〜…くれぐれもっ!そっちの世界にだけは〜…頼むからっ…」

ラムは自分が憶えていない痴態をしっかりあたるに見られていた事で、羞恥心を感じ、自己嫌悪にも陥っていた。

「…だけど…ウチ、ちっとも憶えてないっちゃ…。でも、ごめんちゃ…ダーリン…」

「ホント〜〜にっ!全く何もっ!憶えとらんのかっ?ホントに?これっぽっちも?」

「憶えてたら、吸収したコピーの記憶で、ちゃんと思い出してるはずだっちゃよ。だけど、ウチのコピーの記憶で残ってる感覚って…ダーリンと〜…エッチして…すっごく…気持ち、良かった…事、くらいで…」

それを聞いたあたるは、胸に手を当て、安堵の息を漏らした。

「だけど〜実際には…まだ何も…してないから…。あのね、ダーリン…」

「な、何じゃ…?」

「最初のうちだけ、コピーのダーリンとキスしてみたけど…やっぱり、ウチね…」

ラムは恥ずかしそうに微笑しながら、あたるの肩に腕を回して顔を寄せ、それから軽く“チュパッ…”とキスをしてきた。

「ホントのダーリンじゃないと…やっぱり、ちっとも…感じないっちゃ…」

「ホントか?オリジナルのオレじゃないと?ちっとも?感じない、と?…そーかそーか…」

そこまで言うと、あたるは肩を揺すって笑いだした。

「どうしたっちゃ、ダーリン。急にまた、スケベそーな笑い声出して…何考えてるっちゃ」

「いや何…やっぱオリジナルのオレじゃないと…そーかそーか…」

あたるは相変わらず、ラムが言う“スケベそうな”声で、笑い続けた。それを見聞きしていたラムは、軽く抱き着いていた腕を緩めて彼の肩に手を置くと、呆れたような表情を浮かべた。

「ウチはいつだってホントの事しか言わないのにっ!何だっちゃ、そのムードもへったくれも無い笑い方は…ウチ、幻滅だっちゃ」

「しかしさっきのは…ホントーに…すごかったぞ、ラム。あんなのはそうそう見られるもんじゃないし、な。…ついでに…自分たちが普段どーんな感じなのかも、じっくり拝ましてもらったわけだし…オレとしては非常〜〜にっ!貴重な体験が出来た、っちゅーわけじゃっ。いや、しかし…くっ、くくくくっ…」

「んも〜、また何思い出して笑ってるっちゃ?ダーリンの…スケベッ」

「おっ、こんなところに…ダッシュの点が…ふたつもあるではないかっ」

「…ちゃっ!…やっ…んっ…もうっ…ダーリン…たら…ウチ、の…そこは、ダッシュじゃ…無い、っちゃ…あんっ…」

あたるはラムのふたつの乳先を軽く摘みながら、ラムと再び、キスを始めた。

「オレとじゃないと…感じんのだろ?…コピーじゃない、本物のオレじゃないと…」

「もちろん、だっちゃ…あ、んっ…ダーリン、は…?」

ラムとあたるはキスの合間合間に、そんな言葉を交わし続けた。

「…今、キスしとる方が…いいに、決まっとろーが…」

「それじゃあ…ダーリンは、ウチの事…好き?…ウチは…ダーリンが…いっぱい、好き…だっちゃ…」

「…もう、話しはおしまいじゃ…」

そこまで言うと、あたるはラムの唇を深いキスで塞いだ。塞ぎつつ、ラムの腰に手を回して、白いシーツの海に…ゆっくり倒れ込んでいった。


今夜のふたりは、すこぶる激しかった。1度ふたりに分裂し、また合体したからなのだろうか。たっぷり濡れたラムのナカに入ったあたるは、先のラムの痴態をふとした瞬間に思い出しながら、快楽に歪む彼女の顔を見、腰を動かしていた。

「すごいっ…すごいっちゃ…!ダーリンッ!ウチの、ナカが…いっぱい…でっ…ああっ!」

汗を零しながら、ラムを揺さぶるあたる。先の光景は…正直あまり思い出したくはなかったのだが…ふとした瞬間に、脳裏をよぎってしまうのだ。が、激しく腰を動かした果てに、あたるはラムのナカで…。

「…うっ、くっ…!」

「…ダーリンッ、ダーリンッ!…ダーリン…好き…いっぱい…」

そしてふたりして達した後、あたるは肩で息をしながら、こんな事を思っていた。

(ラムは本当は…放電する相手の方が…いいんじゃなかろーか…。いや、オレじゃないと、ダメだと言っておるし…しかし…ホントのところは…どうなんだ?)

行為が終わった後、汗ばみ上気したカラダのまま、ふたりは並んで横になっていた。上掛けのシーツで下半身だけ覆っているので、横になってあたるの方を向いているラムの胸元が、曲げた腕の隙間から見え隠れしている。

「…ダーリン、何だか元気無くなったみたいだっちゃ。どうしたのけ?…もしかしてウチが…変なところ見せたから…気にしてる、とか…」

「…いや、別に…」

「さっきまでスケベそーに笑ってたくせにっ。やっぱり何か…隠してるっちゃ」

「…いや、だから、別に…」

「ウチだって…ダーリンに変なとこ見られて…すっごく恥ずかしいって…思ってるのに…」

「…ホントに、何も、憶えとらんのか?」

「ホントーに、全然っ、憶えてないっちゃ」

「…お前、コピーの自分の放電で…」

「放電で?…あ…、ダーリン…」

ラムは…あたるの言葉で、薄っすら何かを思い出したらしい。“放電”というキーワードで、眠っていた記憶が無理矢理引きずり出されてしまったのか、ラムは大きく見開いた瞳のまま、しばし固まってしまった。

「ウ、ウチ…」

そこまで言うと、ラムは大粒の涙をポロリ、と零した。

「えっ…おい、ラム…何も、泣かんでも…」

「…ちょっとだけ…思い出したっちゃ…。確かに…ウチ、コピーの放電で…でも、途中までしか憶えてなくて…」

「いや、だから…それ以上は、思い出さんでも…」

ラムは寝そべっているあたるにカラダを起こして寄り添うと、涙を拭いながら、ぽつりぽつりと話し始めた。

「…確かに、コピーの放電で…気持ち、良かったのは…憶えてるっちゃ…それからどうしたのかは…ぼんやりとだけど、ちょっとずつ…思い出してきてるっちゃ…。でもね、ダーリン。ウチ…ダーリンに、それを見られてた方が…うーんと、恥ずかしくて…嫌だなぁ、って思ってるっちゃ…。顔から火が出るくらい…恥ずかしいっちゃ…」

「だから…もう、それ以上は…。それにオレも、気にしとらんから…」

「ホントに、恥ずかしくって…。でもね、ウチ、電気で気持ちいいだけじゃ…ダメなんだっちゃ…。だってさっきのだって、もう忘れてたでしょ?…つまり、ね…放電が無くても…」

「放電が、無くても?」

「ダーリンと〜、エッチした…“気持ちいい”は…ずーっと、憶えてるっちゃ…ふたりで、ウチの電気で…ビリビリしたのも…いっぱい…気持ち良くて…すっごく…」

「(ごくりっ)…すっごく?」

「…んも〜ぜーんぶ、ウチに言わせるつもりけ?ダーリンの…エッチ。…だから〜すっごく…気持ち、良くて…たくさん、感じて…たっちゃ…」

「…放電せんオレでも、すっごく?」

「…ちゃっ♪…もうっ、今更何聞いてるっちゃ、ダーリンたら…。今までダーリンとたくさんしてきた…エッチな事、どれもぜーんぶ…最初から今まで、全部…すっごく…だっちゃ♪」

「なぁ、ラム…」

「な〜に?ダーリン」

「いや、何…1回分裂して、また合体しただろ?だから…オレもすっごく!すっごい事をっ!今また、したいのだっ!な?な?」

「ウチも〜ダーリンと〜…すっごい事…してみたいっちゃ…。ちゃっ♪…でも、明日学校、大丈夫け?寝坊したりしない?」

「もっかいコピー銃作っておけば…あ、いや…それはやめとくか。とにかくっ!明日は明日の風が吹く、じゃっ!今からその“すっごい事”をっ!いざ、実践せんっ!!」

「…やっと元に戻ったっちゃねぇ、そうじゃないと…ダーリンらしくないっちゃ…ふふっ♪」

「そんじゃま、軽〜くウォーミングアップ、ちゅー事で…オレのここに、ちらっと放電を…」

「…何言ってるっちゃ…もうそんなに…元気なのに…」

「まぁまぁ、いいからいいから♪」

どうやら…分裂して合体したためか、あたるのモノは普段よりもパワーアップしていたし、お互いの体力もふたり分ほどは持続した。

そして翌朝。

「2、3日は吸収されないところを…もう、吸収したからだっちゃ…きっと…」

「…だな…体力が…2、3日は、こんな感じ、か?」

「…かもしれないっちゃ…」

「そんじゃま、今夜も…“すっごい事”を〜♪」

「何言ってるっちゃ。どーせ昼間のガールハントで…夜の“すっごい事”どころじゃなくなるくせにっ」

「しかしまぁ、もしオレが放電体質だったとしたら…ラムも直に飽きてたんじゃないのか?」

「…どーゆー事け?」

「つまり早いうちに天井を知ってしまっていては…後の楽しみが無いっ、っちゅー事じゃっ。わははははっ」

「…ちょっとウチが褒めたら、こうだっちゃ…。調子良過ぎるっちゃ、ダーリン」

そんなこんなで、若いふたりは…その夜も、“すっごい事”によって、互いの“すっごい”ところを、少しずつ、開拓していったのであった…。

「…ちょっ、ダーリンッ…あっ…そっ、そこ…はっ…!あっ、あ、あぁっ!す…すっごい…っちゃぁっ!」

「ラム、こそっ…す…すっごい、ぞっ…くっ…そ、そうっ…それがっ…」

「だ…だ…だめぇーーーっ!!と、と…飛んじゃうぅぅっ!!…ダーリーーンッ!!」

「…ラ、ム……うぉっ…!」

そして“すっごい事”が終わった後。

「…ねぇ、ダーリン…。ウチがふたりいた方が、いいっちゃ?」

「…いや、別に…」

「ひとりで十分、とか言えないのけ?ウチは〜ダーリンがひとりいれば十分だっちゃ♪」

…そう、このふたりが、それぞれふたり以上いては…とてつもなく、大変な事に…。

「余計なお世話じゃっ!!」  「だっちゃ!!」

…という事で“コピー銃でさぁ大変”、これにて一巻の終わり…で、ございます。

--- E N D ---

あとがき


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