Mr.野球小僧


「今年もシーズンが終わってしまったな…。日本一も決まってしまったし、後の楽しみといえば…オフの話題くらいなもんかねぇ…」

「ふーん。そういや父さんはどこのチームのファンなんだよ?」

「そりゃあたる、野球といえば…。父さんこう見えてもなぁ、一時期野球選手に憧れたこともあったんだぞ」

「へぇ〜、父さんがねぇ。そんな話、初耳だよ」

「男だったら1度くらいは憧れるだろ?…ま、あたるはそういうことにはあまり興味無かったみたいだがな」

「男だらけの集団で汗流すなんて、オレにはまったく。第一女の子がいないじゃないか」

「マネージャーがいるだろう?」

「とにかくオレには“白球を追いかける青春”なんちゅーのは、性に合わないよ。どーせ追いかけるなら…」

「…少しは女の子を追いかける以外のことでもやってみようとは、思わんのか?」

「監督ならいいかもね。女子チームの」

「…ああ、そう。お前の世界は…女の子中心で回っているわけだね…くっくっく…」

「…オレ何かおかしいこと言った?」

「いやなに…追いかけるものがあると、毎日楽しいだろう?」

「まぁ、それなりには、ね」

「だからといって…やり過ぎはいかんぞ、やり過ぎは」

「(ぎくっ!)…えっ、やり過ぎ…って、何…を?」

「だから女の子を追いかけるのも、ほどほどにしときなさい、ということだよ。何をそんなに動揺してるんだ?あたる」

「いや〜確かにっ!父さんのおっしゃることも、ごもっともでっ!(あー、びっくりした…)…それじゃオレはこれで…」

あたるは自室に行くため、居間を出ようとした。

「あー、あたる」

「…まだ、なにか?」

「とにかく、やり過ぎだけは、いかんぞ、やり過ぎはな。はっはっは…」

(い、いかん…ここで動揺しては、ボロが出てしまうではないかっ)
「わかったよ、女の子を追いかけるのは…少し控えとくって…」

「はっはっはっは…」

あたるが居間の扉を閉めるまで、父親は面白そうに笑っていた。


「あー、ホントびっくりした…」

「なにがそんなにびっくりなのけ?ダーリン」

「いや、なんでも…。ラム、なんじゃその格好は?」

「今度ウチの星で野球の試合があるから、父ちゃんからチアガールやるように頼まれたっちゃ」

見ればラムは、虎縞柄のタンクトップにフリフリのミニスカート、飾りの付いたブーツを履いて屈伸運動をしていた。

「チアガール〜?で、その格好で…スタンドで応援するのか?どこを?」

ラムはあたるの話を聞きながら、相変わらず屈伸したり、足を高く上げたりして、応援のためのポーズを練習しているようだった。

「鬼族と他の星のチームの交流試合だっちゃ。もちろんウチは自分のとこを応援するっちゃ」

ラムが足を上げたりポーズをとったりするたびに、ミニスカートがひらひらと躍って、虎縞柄のボトムに覆われた下腹部が大っぴらに披露された。いつも見慣れたボトムとはいえ、ミニスカートを着けていると、あたるには妙に新鮮な感じに思えた。

「で、そうやって踊るのか?大勢の目の前で?」

「当たり前だっちゃ。こうやって選手の士気を高めるんだっちゃよ。こーんな風に…ね?」

恥ずかしげもなく、ラムは柔軟な体をリズミカルに動かし続けている。タンクトップの下は…ブラを着けていないようで、彼女のニップルがポチッと浮き出している。背を反らして胸を突き出したポーズをとると、それがより一層強調された。

「お前…ブラ、着けてないだろ?」

「だっちゃ。どう?ダーリン。ウチ、様になってるけ?」

「様になっとるか否かは、どーでもいいんじゃ…。その格好、ちょっと…刺激、強いんじゃないか?」

「そう?でも刺激的な方が、きっと選手の士気も高まるっちゃよ」

「…他の男の士気を高めて、どーするつもりじゃ…。その格好やポーズでは…別のところが…」

「ダーリンもしかして、妬いてるのけ?うふっ♪」

「い、いかん…オレも、士気が…いや、別のところが…」

そしてラムは軽やかでリズミカルな踊りを止めると、あたるに背を向け、ヒールのあるブーツを脱いだ。いつものビキニスタイルに着替えるつもりなのだろう、押入れに置いていたブラを手に取ると、タンクトップの裾に手をかけてそれを脱ぎにかかった。

と、その時。

「も、もう〜〜…辛抱、たまらんっ!」

「ちゃっ!」

あたるは背後から、まだタンクトップで覆われているラムの胸を“ぐわばっ!”と、おもむろに掴んだ。

「大勢の男の前で…こーんなカッコして…士気を高める…だぁ?…」

「ちょっ…ダーリン、たら…まだ…早いっちゃ…あっ」

「この手に収まりきらん、まん丸な胸を…ぶるんぶるん、揺らしながら…し、しかも〜…ブラを着けとらんっ!」

あたるはラムの言葉や態度に嫉妬したのか、その両手に掴んだまん丸な乳房を“むぎゅ〜”と握り、上下左右に揉み込みだした。

「ダ、ダーリン…ちょっと、力…入れ過ぎ…だっちゃ…あ、んっ…」

「野球のナイターは、夜の6時から…っちゅーことで、このまま一気に〜〜っ!」

「6時…は、とっくに…過ぎてる、けど…ま、まだ…9時…だっちゃ…。は、早い…っちゃ…」

「勝負がつかなければテレビの延長放送は9時過ぎても有りじゃっ!…っちゅーことで〜〜早速今からっ、プレイボールじゃーーーっ!」

「ダーリンの〜…エッチ〜〜…ああ〜ん…♪」

あたるはラムを背後から抱き締めたまま膝を折り、ふたりしてその場に崩れこんだ。腹這いになったラムの両脚の間を広げ、その間に入り込んだあたるは、彼女に覆い被さり胸を揉みしだきつつ、ズボンの上から股間をラムの臀部にグリグリと押し付けた。

「ダ…ダー、リン…い、痛いっちゃ…畳、で、擦れて…顔とか…腕、とか…膝、が…」

しかしラムの声が聞こえないのか、わざと無視しているのか、あたるは息を荒げたまま、同じ行為を繰り返した。

「タ…タイム、だっちゃ…ダーリンッ…!」

(ドバババッ!)

「…ぐわっ!…ラムッ、急に電撃出して、何すんじゃっ!」

「何する、は、こっちのセリフだっちゃよ…ウチが痛い、って言ってるのに…ホントに強引なんだから、ダーリンは…」

「…せっかく出足好調だったというに…なーにが“タイム”じゃ…。が、確かに、ちょっと赤くなっとるな…」

「ほっぺがちょっとヒリヒリするっちゃよ…。するならそれなりに…場所も整えないと…試合に集中出来ないでしょ?ね?」

そして数分間のタイムによる協議の末…試合再開。

「これ着たまんま…で、するのけ?」

「嫌か?たまにはこーゆーのも…オレとしては…」

「それより…ダーリンも早く脱ぐっちゃ」

と言いつつ、あたるが上を脱いでいる間に、ラムは彼のズボンを脱がしにかかった。あたるを布団の上に立たせて跪いたラムは、彼のズボンを下ろしてトランクスに手をかけ、既に前面が膨らんでいる下着を手前に引っ張りながら、スルリ、と下げていった。

「…すごいっちゃ、ダーリンの…バット…」

ラムは自分の眼前でぎちぎちにそそり立っているあたるの逸物を目にすると、小さくのどを鳴らした。途端に目を細めて妖艶な顔付きになったラム。
あたるはラムと目線を合わせるため布団に膝を付くと、彼女の両手首を掴んで、唇を合わせた。

互いが互いの唇をちゅばちゅばと軽くねぶり、前戯が始まった。

「…野球では…キャッチャーを…女房役…って言う、んでしょ…?…んっ…ウチの…アソコ…、ん、んっ…もう…いつでも…OK、だっちゃ…んんっ…」

「…こんだけで…か?」

「…ダーリンの…キス、だけで…ウチ、もう…」

「…そんなら…もうちっと…んっ…気持ち良く、しちゃる…」

「…だったら、ウチの…おっぱい…も…」

キスをしながら、ラムはタンクトップに覆われただけの弾力のある乳房を、あたるの胸に押し付けてきた。そしてあたるに掴まれていた手首をそっと外すと、自らタンクトップをたくし上げ、生の乳房を露出させた。

ラムのニップルがあたるの胸板の上で、上下左右にぷりぷりと躍っている。ラムが意識的にあたるの胸の敏感な部分に、尖って弾性の増したニップルを引っかけ、弾く。ラムがあたるの肩に腕を回し、あたるはラムの腰を緩く抱いて、膝を立てた対面姿勢での愛撫が、しばし続いた。

「…ダーリン…ダァ…リン…好き…」

吐く息と共にあたるの耳元に言葉を吹き込むラム。その言葉に応えるように、あたるの手が、ラムのボトムの内側に滑り込んだ。

「…パンツの中が…こんなに…ぐっしょりだぞ?…こんなんじゃ…野球の応援なんぞ…無理だろ…?」

「…ぐっしょり、に…なる、のは…ダーリン、だから…だっちゃ…。他の、男じゃ…ちっとも…」

「…ちっとも、なんだ?」

「…見られて、も…好き、って言われても…ちっとも…ウチ…濡れない…っちゃ…」

「…つまり、オレ以外じゃ…まったく感じん…、不感症…というわけか…?」

「…だっちゃ…あっ…あ、あっ!…あ、はぁっ!」

「…どうだ?すごく…感じる、だろ?」

「…あ、あ…あぁっ!いっぱい…いっぱいっ!…で…出ちゃうぅっ!…うぁ、あ、あ…あぁあっ!…ふぁあぁっ!そ、んなっ…に、したらっ…!ダーリンッ!ダーリンッ!!」

ラムがあたるに掴まったまま、頭を後方に振り、顔を天井に向けた。のど元をあたるに曝し、まん丸なふたつの乳房を僅かに揺らして悶え、ゆっくり後方に倒れこんでいく。彼女の両手があたるの肩から離れたその時、あたるはミニスカート下のボトムを、足を上げさせ、スルリと引き抜いた。

引き抜いた後、ラムの両脚は膝を立てて軽く開かれた状態で、ストンと布団の上に着地した。その狭間には…あたるによって内ももまですっかり濡らしている、女体の“ミット”が顔をのぞかせていた。

「…ま、だ…出て、きちゃう、ぅ…ウチの…ここ、から…」

「…打率10割…空振り三振無し…っちゅーことで…」

「…ダーリンの、なら…外れ…無し、だっちゃ…」

「…こーして、下から…すくい上げるよーに…して、だな…」

(にちゅう…)

「…ラムを…芯で、捉えて…一気に…」

「…は、あ、あ…あ、んっ…」

「…振り抜くっ!」

(ずぷぅっ!)

「…ちゃあぁぁっ!あっ、あぁっ!一気にっ…奥、までっ…ダ…ダーリン、のがっ…!」

あたるのバットの勢いに、白いシーツのグラウンド上を、ラムのカラダが少しだけ滑っていった。

(ぬっち、ぬっち、ぬっち、ぬっち…)

「はぁんっ!ウチのっ、上、にっ…当たって…るっ…!」

あたるはラムのM字開脚された両足を更に広げると、彼女の盛り上がったふたつのボールに手を宛がいながら、ラムの濡れたミットの奥を行ったり来たり…を、初めはゆっくり繰り返した。どうやらあたるの逸物は、ラムの膣前壁を丹念に擦り上げているらしい。

ラムはあたるの成すがままその身を任せている。両腕を頭上に投げ出し、軽く局所放電しながら、いつものようにあたるを程よく痺れさせている。

「うんっ、うんっ!あんっ、あんっ!」

「くっ…いっ、いい、ぞっ…ラムッ…」

「ダーリンの、手から…電気、がっ…ウチのっ…おっぱい、にっ…!はぁんっ!あんっ、あんっ、あんっ!」

滑らかで弾性のあるふくよかなラムの乳房をこねながら、あたるの送り込みが続く。一旦腰を引いてから、あたるは別角度からの刺激を欲して、挿入の角度を僅かにずらした。それと同時にラムの乳首を“きゅっ”と摘み上げると、途端にラムの反応が変化した。

「あんっ、あんっ、あんっ、あんっ!ダーリンッ、ダーリーーンッ!!」

ラムは頭上に放り出していた両腕をふわふわと浮かせ、快感に意識の大半を支配されている状態の中で、あたるの二の腕をその手で掴んだ。
あたるの行為でほぼ忘我に近い状態のラムだったが、何かにすがり付きたいのか、彼女の細い指先に力が入り、それが彼の腕に軽く食い込んできた。

めくれ上がった虎縞柄のタンクトップとミニスカートを身に着けたまま、全裸のあたると交合を続けるラム。目を閉じ眉根を寄せた悶えの表情は、あたるが抜き差しの角度を僅かにずらすたびに、さまざまに変化した。

「また…ち…違うとこ…が…擦れ、て…あ、あ、あ!…あぁっ!」

ラムもまたあたるの変化球に合わせて、カラダをくねくねとよじった。足を更に広げたり、持ち上げたり、時に布団から腰を僅かに浮かせてひねり、あたるの逸物を軽く絞って、彼を悦ばせた。

「…う…ラ、ム…いいっ…いいぞっ…はっ、はっ、はっ、はっ…」

ラムの膣道が、微弱な電流を発している。ラヴ・オイルにもそれが含まれ、あたるのバットの芯に染み入るように、痺れさせてくる。溢れたラムのラヴ・オイルが、彼女の赤いミットの狭間に帯電して広がると…あたるの股間がそこに当たるたびに、ラムのクリトリスに適度な圧力と痺れが加えられた。

「ああんっ!ダーリーーンッ!!」

試合はまさに…あたるの本塁打が一発出れば、ラムにダメ押しの“めくるめく快楽の走者一掃”状態が訪れる寸前まで…きていた。


「う、んっ…あ、あっ…!もう、ちょっと…で…、なのに……はぁっ、はぁっ、はぁっ…」

「オレ、もっ…あと、ちょっと…で…なんだがっ…」

「気持ち、いい…のに…イ…イケ…ない、っちゃ…まだ…」

「くっ…な、なんで…じゃっ…」

「ダ…ダー、リン…キス…して…」

「あ、ああ…」

こういう場面で理屈は抜きだ。ラムは何気なく思った言葉を口にし、あたるは言われるがままに、ラムに顔を寄せた。あたるはラムの頭を抱きながら陰部をより深く結合させ、ラムはあたるに抱き着き腰に足を回した。

胸を密着させ、唇を合わせるふたり。唇が触れた瞬間、ラムの陰部からは、更なる量のラヴ・オイルがじんわりと染み出してきた。言葉が無くなると同時に、ふたりは同時にゆっくりしたリズムで腰を揺すりだした。すると結合した部分からは、テンポのゆっくりした粘性の水音が静かに聞こえるばかりになった。

全身余すところなく密着し結合して、ひとつになるあたるとラム。口内で絡み合う舌を、あたるが吸い上げると…ラムのカラダがふわりと浮き上がって布団から離れた。密着したまま座位の体位になると…ラムが口内から弱い電流を発した。

それがあたるの口内からのど、食道を抜けていき、全身に広がった。と同時にラムの陰部が“きゅうぅ…”と軽く締まり、それらに刺激を受けたのか、それまでなかなか決め手の一発が出ずにいたあたるの芯を収縮させた。

そしてまるで堰を切ったように、彼の芯に留まっていたものが、ラムのナカに…勢いよく噴き出した。

「…んっ…!んふっ!…んあぁっ!!ダーリンッ!!」

あたるの飛沫を胎内で感じたラムは、その勢いと快感に、一瞬意識がフェードアウトした。無意識のうちに頭を大きく後方に反らし、キスを解くと、スパーク混じりの唾液がふたりの間にたっぷり零れた。そしてラムはあたるの名を呼び…再び布団の上に倒れこんで、しばし脱力した。

「…はぁっ、はぁっ、はぁっ…ラム…」

「…はぁ、はぁ…ダーリン…大好き…」

ラムのナカに注ぎ込んだ後も、あたるはしばしラムと繋がったままでいた。すると、またムクムクと…あたるは活力を取り戻してきた。あたるの復活を直接感じたラムは…。

「…ダーリン、入ったまんま…また、元気になって…きてるっちゃ…」

「…このまま抜かんで…続き、やるか?」

「…一旦終わったんじゃ…なかったのけ?」

「だから延長もあると、言ったではないか」

「つまりまだ…決着ついてない、ってことけ?」

「一旦決着がついたことはついたが…」

「…ウチは別に…どっちでもいいけど…」

「審判のミス・ジャッジで協議しとるか、もしくは」

「もしくは?」

「…ホームベース踏み忘れた、とか…」

「ダーリン、イッたんじゃなかったのけ?…ウチは…イッたけど…うふっ♪」

「とにかくまた復活してしまったんじゃ。これを放っておいてどーするかっ!もっかい、今度は場外に特大のを…」

「…場外まで特大なんていったら…どんなんだっちゃ…。せめてバックスクリーンまで、とか…」

「甘ーーーいっ!オレがそうすると言ったら、絶対そーするんじゃーっ!…っちゅーことで、次はもっとこう…すっごいのを、だな…」

そして…またしても試合は再開したのであった…。

「…さっき…から…ウチ…もう…何度、も…あ、あ…ちゃあぁぁーっ!!」

「…二塁打、三塁打なんぞ…当たり前じゃ…。じょ…場外本塁打…を…」

「…一体…いつ、まで…頑張る…つもり…ちゃっ!あぁあっ!ダーリンッ!!」

「…あ、いかん…」

「…はぁ、はぁ…はぁ……どうしたっちゃ?」

「…手持ちの、バットの予備が…もう、無い…」

「…んも〜、ダーリンの…バカァ…」

…で、延長戦のつもりが、コールド・ゲームという次第。

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そして後日、鬼星球場内の某所にて。

「父ちゃんが、ダーリンも試合に出ろ、って言ってたっちゃ」

「助っ人というわけか?」

「選手がひとり、ケガしたからだって。だからダーリンも…はいっ、これ着けるっちゃ♪」

「…節分の時と一緒だな…またツノか?…もし相手チームに、美人のチアガールがいたりしたら…」

「なに言ってるっちゃ!ダーリンの士気は、ウチがたっぷり高めるっちゃーーっ!!」

「ツノ着けるのだけは、嫌じゃっ!!」

「ふーーん、それじゃ〜ウチ、他の選手の士気を…たっぷり高めてあげてくるっちゃ♪」

「なーにを言っとるかっ。それにお前、今日もブラ無しだな」

「ダーリンもしかして…妬いてるのけ?」

「誰が妬くかっ!」

「そろそろ試合始まるっちゃ。ダーリンも早く準備…あっ…」

「どーしてお前は…こーんな男をそそるような格好ばかり…するんじゃっ…」

「ウチ、別に…そんな、つもり…じゃ…あ、あんっ…試合、始まっちゃう…」

「今日こそ、場外本塁打をば…決めちゃるからなっ、覚悟せいっ」

「…誰か来たら、どうするっちゃ…」

「試合始まったら…誰も来んだろ…」

「…んもう…ダーリンの…エッチ…」

それから…。

「…だ…誰かの、足音が…するっちゃ…こんな、とこ…見られ、たら……あぁんっ!」

「…カギも閉めとるしっ…心配、いらんわっ…ふっ、くっ…!」

ロッカーにすがり付き尻を突き出した格好で、ラムはバックからあたるに突かれていた。

「…うおっ…!」

「イ…イッ…イッちゃうぅぅーーっ!!ちゃあぁぁぁーーーーっっ!!!」


ドバババババーーーーッッ!!!


あたるが宣言した“場外本塁打”で激しく絶頂したラムは…その場に崩れるようにして脱力し、少しの間、恍惚とした表情で横たわった。

「…ラム、ラム?…おい、大丈夫か?」

「…あ…ダーリン…」

「放電した途端、倒れるから…びっくりするだろーが…」

「なんだか…すごかったから…。もしかして…場外、け?」

「…いや、もう場外は…やめとくわ…。あの放電だし、ラムは倒れるし、で…」

「確かに…あの放電だと、アースとか無いと…大変だっちゃ、ダーリンが」

「…かといって…」

「かといって?」

「…アレを使う…というのもなぁ…」

あたるは独り言のように、ぼそっと言った。

「アレ、ってなんだっちゃ?」

「…えっ!?いや、なんでも…ない…(昔チェリーに頼んだアレを今になって使う、っちゅーのも…オーソドックス…だしなぁ…。第一、フツーと変わらんではないかっ…)」

それから間も無くして、あるアナウンスが流れた。それはロッカールーム内にも聞こえてきた。

“ただ今原因不明の停電により…試合を一時中断しております…間も無く再開いたしますので…”

「…ロッカーがアースの代わりになったお陰で、ダーリンは感電しなかったけど…」

「ラムの星にしては珍しいな。漏電とか停電対策はされてないのか?ここは?」

「あ、そういえば…他の星から持ってきた、って父ちゃんが言ってたっちゃ」

「この球場を?…随分とまた、スケールのでっかい話だな…で、放電しない宇宙人でも使ってたのか?」

「確か…物質転送用のメカで…地球から持ってきたとか言ってたっちゃ」

「…そんな話、聞いたこと無いぞ?どういうこっちゃ?」

「タダ同然だからどーぞ持っていって下さい、って地球側から言われたそうだっちゃ。ウチにはなんのことだか、さっぱりだけど」

「…ふーん…。ま、そういう手合いがこの先増えなきゃいいけどな…」

…この際時代設定など意味無しであるが…近い将来、地球にそのような建造物が増えたのは、悲しいかな、事実なのであった…。

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「ダーリンが言ってた“アレ”って、もしかして〜“アレ”のことけ?」

「えっ…一体なんのことだ?」

「アース以外でウチの電撃が防げるのって、“アレ”くらいしか思い出せないっちゃよ。ほら、あの…黄色い…」

「ちっ、違うぞっ!断じて違うっ!!オレは何もアレを使ってラムをフツーにするつもりなんぞ…あっ…」

「や〜っぱり、そうだったっちゃ。アレ使うと、超能力まったく使えなくなるから…それでダーリン、昔チェリーにアレ作ってもらったんだっちゃよね〜?」

「…なんだか妙〜に、含みのある言い方するな…」

「この際だから〜1度試してみるけ?放電しないウチとの…エッチ」

「だからそれでは…フツーと変わらんだろーが…」

「でもぉ…やっぱりちょっとだけ、ウチ、試してみたいっちゃ♪」

「なんでそんなに、アレにこだわるんじゃ?」

「ウチが放電しなかったら…ダーリン、どんな“珍プレー”してくれるのかなぁ…って思って♪…ちゃっ♪」

「“珍プレー”の“珍”は余計だろーが…せめて“好プレー”の方を…期待せんかいっ!」

「ウチは〜どっちでもいいっちゃよ、ダーリン。うふっ♪」

その後本当に“アレ”をふたりが使ったかどうかは…今のところ、不明である。

--- E N D ---

あとがき


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