彼女が・・・に着替えたら。


さて、唐突ではあるが。
あの竜之介が、ついに念願の“セーラー服”を手に入れた。なお、入手までの経緯(いきさつ)については各々自由にご想像いただきたい。

早速自宅でセーラー服に着替えた竜之介。そしてこれまたどういう経緯でかは不明だが、藤波家の外で、あたるとラムは彼女が出てくるのを、今か今かと待っていた。

そしてようやく木枠の引き戸を“ガラリ”と開けて出てきた竜之介であったが。

「このせぇらぁふく、ってのはよぉ…足元がスカスカして落ち着かねーぜ…このスカーフってやつも、どーもひらひらし過ぎるぜ…見て憧れてたけどよ、見るのと着るのとじゃ、大違いだな…」

どうも思っていたのと勝手が違ったのか、学ランの時と変わらない男っぽい立ち方、つまり両足を肩幅に開いて、腰に手を当て、片手でスカートを掴んでみたり、スカーフを引っ張ったりして、違和感を思いっきり態度で表していた。

が、あたるの台詞といえば大体決まっている。

「竜ちゃ〜ん、カワイイ〜♪」

ラムも思った以上に似合っている竜之介を見て、素直に褒めた。

「よく似合ってるっちゃよ♪」

そう言われれば竜之介とて嬉しく無いはずは無い。指で鼻を擦りながら、照れ笑いを浮かべてこう言った。

「そ、そうか?おめーらがそう言うなら…まぁ、悪い気はしねーけどよ…」

と、これまた唐突ではあるが。あの竜之介の親父が、どこから湧いて出てきたかは不明だが、いきなり竜之介の間近にひょっこり姿を現したのだ。そして登場するや否や。

「竜之介ーーーーっっ!!父はっ、父はきさまをそんな情け無い♂に育てた覚えは無いのだぞっ!何じゃその、ひらひらした格好はっ!…荒々しい海から陸(おか)へ上がったばかりに、そのような不甲斐無い息子になってしまうとは…わしは心の底から悲しいぞ、竜之介ーーーーっっ!!」

涙を噴き零しながら、空に向かって親父は吠えた。それに対し最初飛び上がるほど驚いていた竜之介も、すぐさま臨戦態勢になった。

「ばっ、ばっきゃろーーーーっ!!この変態親父ーーーっ!!てめーのせいだろーがっ!今まで散々だまし討ちだの、デタラメ抜かしてばっかりいやがってーーーっ!!…もうっ、ガマンなんねぇっ!今すぐ勝負だっ、親父ーーーっ!!!」

すると親父、いきなり冷静な態度になると、腕を組んで、不敵な笑みを浮かべつつ、言った。

「よかろう竜之介。しかしその格好でわしにまともに太刀打ち出来ると思っておるのか?」

「やっと憧れのせぇらぁふくが着られたんでぇっ、ここで負けるわけにいくかっ!」

「よろしい、来なさいっ、竜之介っ!」

この際ファイティング・ポーズであるか、デタラメ・拳法ポーズであるかは関係無い。すっかり緊迫した空気に早変わりした藤波家の玄関前。そして毎度の事であるが、雄叫びを上げながら、親父に向かっていった竜之介。

「行くぜ、親父ーーっ!でやーーっ!」

そして竜之介が跳び蹴りを繰り出した正にその時っ。

「ぶわっ!前が見えねぇーっ!」

「だから言ったであろう」

竜之介が飛び上がったその時、空気抵抗のため、スカートが逆さ釣り鐘状に舞い上がったのだ。その時あたるとラムは。

「うわっ、ラムッ!何すんじゃいっ!」

「しゃがんで上見て、何スケベそーな顔してるっちゃ!」

「この貴重な場面に目隠しするやつがあるかっ!何も見えんではないか!」

「見えないよーに、こーしてるっちゃ!」

「離さんかいっ!竜ちゃんの貴重な生足と下着が見えんだろっ!」

するとラム、目隠しをしたまま、あたるの耳元でこそっと言った。

「ウチの生足と下着と、それ以外じゃ不満なのけっ!?」

「いや、たまには他のコのも見たいんじゃーっ!そーゆー男の浪漫や欲求がわからんのかーーっ!?」

「わかるわけ無いっちゃ!今すぐ電撃で黒コゲになりたいのけーっ!?」

「それも嫌だが、貴重なシーンが見えんのは…もっと嫌じゃーーっ!!」

とか何とかふたりがケンカをしている間に、竜之介親子の勝負はついてしまっていた。

「くっそーっ、俺としたことが、うかつだったぜ…せぇらぁふくがこんなにケンカに向かねぇモンだったとはよ…」

「これに懲りたら、二度と妙な女装癖などに、手を出すではないぞ。わかったな、竜之介」

「だから女装とかじゃねーだろっ!俺は正真正銘、混じりっけ無しの、女だーーーっっ!!」

勝負がついてしまった後の竜之介親子の会話を、あたるとラムは半ば呆れて見ていた。

「ケンカに向いてるとか向いてないとか…そういう問題じゃないと思うっちゃ」

「結局、竜ちゃんにとっての着るものの基準とは…“ケンカしやすいか否か”なワケか…」

「おじさんのせいで、すっかり観点がズレたんだっちゃねぇ…」

「またこれで当分、竜ちゃんのセーラー服姿は拝めんというワケか…」

「まだ言うのけーーーっ!!」

そしてわかりきった事ではあるが。あたるはラムの怒りの電撃で、黒コゲにされた。


そしてその夜。

「ダーリン何だっちゃ、それ?」

「ふっふっふ…これが何かわからんのか?」

「ウィッグ…みたいだっちゃ。それと…白の…下着…け!?」

「ちょっとこれ、着けてみ?」

「何でウチが?…あーーっ!わかったっちゃ!もしかしてその黒いショートカットの髪型にさせて…白のショーツとブラでーーっ!!」

「いや〜さすがだな♪ラム」

「何ヘラヘラ笑ってごまかそうとしてるっちゃっ!ウチは絶対イヤだったらイヤだっちゃ!」

「まぁまぁそうイヤがらんと。たまにはこーゆーのもいいだろーが?気分が変わって。な?」

「気分が変わって楽しいのは、ダーリンだけだっちゃ!ウチはちっとも面白くも何とも無いっちゃっ!」

「そりゃたま〜に、ラムも白の下着を着けとるが、カツラは無いだろ?こーゆーのをコスプレ、っちゅーんじゃ」

「イヤだったら、絶対イヤだっちゃ!ウチはウチのまんまで、ダーリンと…」

「うーむ…カツラはダメか?だったら下着は?ちっとフンパツしたのだが…」

ラムはあたるから顔を逸らして腕を組み、プリプリ怒ったままだ。

「寄せて上げる、フロントホックのブラジャーだぞ?結構したんだぞ、これ」

「だからっ!?」

「つまりオレが自腹でお前のために買ってやった、と言っとるんじゃっ!」

「自分の趣味で買ったくせにっ!何、恩着せがましい事言ってるっちゃっ!…って事は、下着のお店、入ったのけ?ダーリンひとりで?」

するとあたる、偉そうにふんぞり返り、鼻を鳴らして、言った。

「当たり前じゃっ!」

「…それ想像したら…ウチ、何だか急に、恥ずかしくなってきたっちゃ…」

「だからオレはその“恥ずかしい思い”をしてまでっ!こーしてラムのためにっ!買ってきてやったんだろーがっ!!…楽しい夜のために…」

「…ホントに〜?ダーリンの趣味のためじゃなくて?」

「(あとひと押しじゃっ)オレがどんだけ、店員さんや他の女性客から、白い目で見られたと思っとるんじゃっ…」

「…うーん、でも〜…ダーリンだったら、喜んで見てそうだっちゃ」

「(くっそー、何ちゅー疑り深いヤツじゃっ)いや、しかしなぁ、フツー男ひとりで買いに行ったりせんだろーが?女が一緒とか、買い物の付き合いとか、そんなんばっかりだろ?しかも買い物に付き合ったところで、下着売り場にまでノコノコ着いて行くヤツはおらんと思うのだが…」

「それはそうだけど…なーんか、ウチを丸め込もう、って感じがして、すぐ信じろ、って方が無理だっちゃ」

「(むっか〜…これは一筋縄ではいかんっ)…だったらどーすりゃいいんだよっ」

「ウチの好きな色柄の、買ってくれたら、許してあげてもいいっちゃよ♪」

「…これ買ったから、お年玉の残りもあまり無いのだが…」

「んもう、しょうがないっちゃねぇ。無駄遣いしてばっかりだから、そういう事になるっちゃ」

ひとしきり口論したところで、ついに折れたのか、ラムはあたるが手にしていたブラとショーツをその手に取った。

「ウィッグは着けないけど、これなら着けてもいいっちゃよ」

そしてラムは押入れに入り、一旦ふすまを閉めて、中で着替え始めた。…いや、あたるに見せずに着替えても、意味があるのか無いのか、微妙なところであるが。

「どう?似合う〜?ダーリン♪」

くねくねとカラダを揺すりながら、あたるが買ってきた下着を披露するラム。“寄せて上げる”タイプだけあって、いつもより谷間が強調され、バスト自体もツンと上向き加減になっているので、虎縞ビキニのブラより、いくらかグラマラスに見える。

「やはり寄せて上げるのはラムのスタイルでも、正解だったようだな…しかもフロントホックじゃ。そのまま立っててみ、ラム」

そう言うと、あたるはそそくさと布団を敷いて、衣服を脱ぎ、下着1枚だけになった。

「立ったまま…け?…もしかして…」

「いや、とりあえず横になる前に、ブラのフロントホックを…だな…」

あたるはラムの肩に手をかけると、そっと壁際に押しやった。

「いつもより、ちょっとだけ大きく見えるでしょ?…ウチの、胸…」

「しかも見れば見るほど…この谷間の強調具合が…何とも…」

「ウチの…おっぱい…見る前に…いつもみたいに…キスはしてくれないのけ?」

「ん、ああ…いや、それより…ラムの胸の方が…」

「気になって仕方無いのけ?…ウチの胸…そんなに、いい?」

「そりゃ、まぁ…」

「でも、このブラ、ウチに随分ぴったり…っていうか、試着したみたいに、ちょうどいいっちゃ。どうやって選んだのけ?」

ラムがあたるの肩に軽く手をかけて、そう聞いてきた。するとあたるは、ラムのふたつの膨らみに手をそっと当てながら、こう言った。

「こーやってだな、並んでるブラに手のひらを当ててみて、大きさや形を確かめて選んだんじゃ。いっつもただ伊達に触ったり…揉んだり…しとったわけじゃないのが、わかっただろ?ラム」

するとラムは少々げんなりしたような顔になった。あたるのその姿を想像してしまったからだろう。

「…何やってるっちゃ、ダーリン…。ウチ、恥ずかしいっちゃ…顔から火が出そうだっちゃ…」

「まぁまぁ、そう堅い事言わんと。“聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥”と言うではないかっ」

「…それとブラを選ぶのと、どーゆー関係があるっちゃ…もうっ…」

「“選ぶは一時の恥”っちゅー事じゃ」

「…まったく意味がわからんちゃ…」

「ま、そんな事はもうどーでもいいだろ?…こーやってフロントホックを…外す…と…」

あたるがブラのフロントホックを外し、カップを両側に垂らした。するとそれまで“寄せて上げる”ブラで中央に形良くまとまっていたラムのふたつの乳房が、“ぷりんっ、ぷるんっ、ぽよよ〜ん”…と、まるで本当に音でも聞こえそうな動きで、あたるの眼前に…弾き出された。

「…何か、ちょっと…ウチ、恥ずかしいっちゃ…あ…ん…ダーリンたら…すぐ、そうやって…いやん…エッチ…」

「オレの手でも寄せて上げつつ…こうして、こうして…こうやって…中央に、集めて…で…」

ラムは壁にもたれかかり、うっとりした表情になっていった。そしてあたるの行為でカラダをくねらせながら、彼の顔をしっかり掴み、その唇に吸い付いたり離れたりを繰り返した。

「ウチ…の…形…や、サイズ…知ってる、なんて…ダーリンの…スケベ…。それじゃあ…ウチ、の…ウェスト…とか…足、の…サイズ…とかも…それに…指の…サイズ、も…全、部…わかって…るのけ?」

「…さぁ…どう…だろう…な…」

「…ウチ、の…形、や…サイ、ズ…ずーっと…忘れ…ない、で…憶えて、て…ずーっと…ずーっと…」

「ん…でも…そのうち、少し…は、成長…する、だろ?…身長、とか…」

「そしたら…また…その、時、の…形、とか…サイズ…全部…憶えて…忘れ…ないで、いて…」

「ラム、は…オレ、の…形…や、サイズ…憶え…てんのか?…全、部…」

「…んっ…もちろん…だっちゃ…だ、から…セーター…も…いつも…ぴったり…でしょ?」

「…そう、いや…そう…だった…な…んっ、んっ…」

互いのサイズどころか…あちこちの色、形、どうすればどのくらいの大きさになるのか…どんな状態になるのか…まで、ふたりは互いの多くを、既に知り尽くしていた。

年を経て大人になれば、また違ってくるだろう、互いの色、形、サイズ…。きっとその時々で、あたるとラムは、互いの細かな部分までを、全て測り直す行為を…繰り返すのだろう。何度も、何度でも。

ふたりはくちづけを交わしながら対話していたので、出てくる言葉は途切れ途切れだ。甘い吐息が互いの顔をくすぐる。
ラムがあたるの唇を仔猫のようにチロチロと舐め回すと、あたるも舌先を突き出して、今自分の唇をねぶっているラムのそれに、自分のそれを軽く絡めた。

ねちょり…とした感触が、互いの欲情を昂ぶらせていく。それだけではなく、あたるはラムの乳房を優しく揉みほぐしながら、指の間にその頂点を挟み込んだ。弾力のある乳房を持ち上げたり寄せたりして揉み込むと同時に、適度な力加減で小さなポッチをくにゅくにゅとひねってやる。

ラムの吐息が…次第に熱くなっていくのが、あたるにはわかる。あたる自身もラムの胸をこうして愛撫してやるのが、好きだ。指や手のひらに感じる、ラムの乳房の小さな突起。それを摘んだり手のひらで転がすと、先より膨らんで弾力を増しているのが、わかった。

「…ダァ、リン…そんなに…焦らさ、ない…で…ウチの、カラダ…全部、が…痺れ、て…」

「…まだ、ほとんど…放電…も、してない…のに…か?」

あたるはラムのほどよいサイズの乳房を中央に寄せ集めると、ふたつの乳首に、交互にキスをした。…時々、舌先で転がしたり、口に含んだりしながら。そうやっていけばいくほど、ラムが乱れていくのが、あたるには、わかる。

乳房への愛撫の空間を作るため、ラムはあたるの肩に緩く腕を回しているだけだった。が、やがてラムの方からあたるに密着してきた。胸をぴったり合わせ、まだ下着で覆われている陰部の前面を、あたるの股間に押し付けてきたのだ。

「…ダーリンの…硬く、なってる…っちゃ…」

それから一旦ふたりはカラダを離すと、立ったまま、下着を脱ぎ捨てた。そして全裸で再び抱擁するあたるとラム。

「ウチが…浮くから…」

ラムはあたるに抱き着いたまま、カラダを浮かせた。そそり立っているあたるの逸物をそっと握る。その先端を女体の陰部…ぬらりとした愛液滴る襞の狭間…に、ラム自身がその手で導き、宛がった。

「…今、入れるっちゃ…」

カラダを浮かしていたラムは、両足をあたるの腰に回すと、宛がったあたるの逸物の頭を、自身の襞の奥にあるつぼみのナカへと、ゆっくり腰を落としながら、入れていった。
頭さえ入れば、後はラヴ・オイルのぬめりが手伝って、ラムのヴァギナの奥へ奥へと、あたるの逸物が忍び込む事は、実に容易(たやす)く出来た。

「…あ…う…んっ…う、んっ…ダー、リン、が…入ったっちゃ…」

「ラム…」

立位…というか、立ち姿のあたるにラムがしがみ付いた格好で、ふたりは繋がった。
間も無くラムがカラダを揺すりだした。飛行能力のあるラムの事、あたるにしがみ付きながら、カラダの浮き沈みを自在にコントロールしつつ、あたるの逸物を擦り上げ、絞り、適度なひねりを加え、あたるの逸物に快感の1点集中攻撃を開始した。

「あんっ、あんっ、あんっ、あんっ!」

もちろんラム自身も、自分のポイントを刺激しつつ、あたるをしごき続けた。あたるも息を荒げながら、腰を動かしだした。

「…ふっ、ふっ、ふっ、ふっ…はっ、はっ、はっ、はっ…」

あたるの腰の動きで、ラムのカラダの揺れが、一層激しくなった。やがてラムの微放電が始まった。あたるにしがみ付きながらの交合。微弱な電流をあたるに伝えながら、ラムのカラダが小さく大きく、バウンドしている。

「あんっ!あんっ!あんっ!あんっ!あんっ!…いっ、い、いっ…いいっ、っちゃ…ダーリンッ…!ダーリンッ、ダーリンッ!!」

「はっ、はっ、はっ、はっ、はっ、はっ、はっ…」

体重があるような無いようなラムのカラダをしっかと抱き締めながら、あたるはただひたすら、腰を振り続け、ラムを揺すり続けた。
あたるに抱き着きながら、頭を仰け反らせるラム。かと思うと、あたるの肩に顔を押し付けて、快楽の大波が押し寄せてくるのを今か今か、と待ちわびつつ、激しく悶えている。

「…ま、るで…ダーリン…と、一緒、に…と…飛んで…る、みたい…あ、あ、あ、あ…ちゃっ…あ、あぁっ、あぁっ!…す、っごく…気持ち…いいっ…っちゃ…はぁっ、はぁっ…はぁんっ!」

あたるの逸物に、快楽の大波が押し寄せてきた。頭の中には…何も、無い。ただひたすら、ラムを揺するだけだ。ラムも大波が押し寄せるその瞬間を待っていた。

…やがて、ふたりは“快感の大波”に、ほぼ同時に飲み込まれた。そしてフェードアウトする意識の中、ふたり一緒に飛んでいた瞬間から、次に大波に飲まれ、その直後、深い水底に沈んでいくような感覚…それだけを、全身で、感じていた。

深い水底に沈んでいったふたりは、崩れるようにして、先に敷いておいた布団の上に転がり、横たわった…。


「はぁ、はぁ、はぁ…ダーリン…」

ひとしきり行為が終わった後、布団に入ってあたるに甘えるラム。

「何か…すごかった…っちゃ…ダーリン…くすっ…」

「ラムが浮いてる時は体重を感じんのだが…お前カラダ揺するだろ?…で、カラダ落とすだろ?…その時ちっとだけ、体重を感じるんだが…」

「ウチ、ちゃんと浮いてたんだから、そんな事無いはずだっちゃ…それともちょっと、重たかったけ?」

「いや、重たいっちゅー事は無いのだが…」

「もしウチが普通の地球人で浮けなかったら…ダーリン、もしかして…」

「もしかして?何だよ?」

「…ギックリ腰とか…なってるかも、しれないっちゃね…ふふっ…」

「オレの肉体が強靭なのを知らんわけ、無かろーがっ。こーやって夜の運動で…鍛えとるわけだし」

「それなら安心だっちゃ♪…ねぇ、ダーリン…」

「今度は何だ?」

「…今度一緒に、ウチのブラ…買いに行ってみるけ?…ダーリンの好きな、フロントホックの、寄せて上げるブラ…」

「…だからもう、予算が無いと言っただろ?」

「お買い物に付き合ってくれるだけでいいっちゃ。ダーリンの趣味で選んでも…いいっちゃよ♪」

「…そ、そうか?ホントに?」

「…あんまりエッチな下着は、ちょっとイヤだけど…」

「…うーむ、実はそれを、ちらっと…期待しとったんだが…スケスケの、とか…フリフリの、とか…」

「それはもうちょっとだけ大人になってからだっちゃ。うーんと、エッチな下着、ダーリンのために…着けてあげるっちゃ♪」

「…しかし今夜の白のフロントホックは…オーソドックスだが、実に、何ちゅーか…良かった…」

「…あ、ダーリン、また…変な事考えてたでしょ?…復活…してきてるっちゃ…」

「…何しろ若いから…しょーがなかろーが…」

そんな他愛も無いピロートークの後。

「あんっ、あんっ、あんっ、あんっ、あんっ!」

「ふんっ、ふんっ、ふんっ、ふんっ、ふんっ!」

…という事で、ふたりの“夜の運動”は、夜がすっかり更けるまで、続けられたのであった…。


「ダーリンがこの間、ブラ買ったお店って…ここけ?」

「ああ、ここ、ここ」

にこやかに迎えてくれるはずの、若い女性店員は…あたるの顔を見た途端、露骨に嫌そうな顔をした。が、そこは客商売である。そんな表情も一瞬で消し、若干引きつらせながらも、笑顔でふたりを迎えた。…客商売も大変である。

(この間の、変態男っ!…でもしっかり女連れてんじゃない…って事は、この間買ってったのは、この彼女用…って事は、よ?本人を連れて来なくてもサイズがわかってる…って、事は、よ?…つまり…なかなか出来るわね、この男…)

とか何とか。女性店員は、あたるとラムを笑顔で眺めていたが、内心そんな事を思っていたのだ。

「今日はどういったものをお探しですか?良かったら試着も出来ますから、遠慮なくお声かけて下さいね♪」

「うーん、どれがいいか、迷うっちゃねぇ〜〜。ねぇダーリンだったら、どれがいいっちゃ?この色?このフリルが着いたの?あ、それとも〜、ちょっと大人っぽく、この黒いの…とか…」

「うーむ、どれもこれも…目移りして、確かに…迷うっ」

「ウチ、虎縞ビキニばっかりだから、やっぱりたまには…こーゆーのも、着けてみようかなぁ…。だから〜ダーリンが好きなの、選んでも…いいっちゃよ?」

「そ、そうか?いいんか?ホントに?」

その会話を聞いていた店員の笑顔が、再び若干引きつった。

(見たとこ学生っぽいけど…何?もうそこまでいっちゃってる、って事?男の好みのを選ばせようとしてるって事は…つまり…見せる…つまり、そういう事…よねぇ…。何か、ムカつくよーな…羨ましいような…私だって1回くらい、選ばせてみたいわよっ!)

…いや、このふたりに触発されても、あまりいい事は無いと思うのだが…。まず、思考回路や観点が…違う。そう、決してこのふたりの真似をしてみよう、などという考えは、間違っても起こしてはいけない…のだ。

「ねぇダーリン。これなんか、どう?寄せて上げて、フロントホックだし」

「ラムのサイズは〜…ああ、こっちの方がいいぞ、きっと」

「そうなの?」

「そうじゃっ!」

そこへ店員が寄ってきた。

「あの〜、よろしかったら、試着も出来ますよ〜?」

「ウチ、一応試着してみるっちゃ。あ、別にダーリン信用してない、ってわけじゃないけど…ね、ちょっと一緒に来て、ダーリン♪」

そしてラムは、あたるが選んだブラを手にして、フィッティング・ルームに入り、厚手のカーテンをしっかり閉めた。それから少しして、ラムがカーテンでカラダをしっかり隠しながら、顔だけひょっこり出してきた。

「ダーリン、ダーリーーン。んもうっ、どこ行ったっちゃ!ダーリンッ!!」

「あの〜男性のお客様〜、お連れの方がお呼びみたいですけど…」

「え?ああ、そうですか、ども。ところでお姉さんの住所と電話番号教えてもらえません?こうして2回もご縁があったわけですし〜♪」

「いえ、それよりお連れの方が…」

「ダーリンッ!!何やってるっちゃーっ!!後で超ド級の電撃、お見舞いされたいのけっ!?」

そう言われたあたるは、そそくさとフィッティング・ルーム前へとやって来た。カーテンから顔だけ出しているラムが、中に顔を引っ込めた。するとそれと入れ替わりに、あたるがカーテンの隙間から、顔を中に突っ込んだ。

「どうけ?この色柄とか、形とか」

「うーむ、純白とはまた違った楽しさ…いや、良さがあるかも…だな」

「…すぐにそーやってエッチな事ばっかり考えるんだからっ」

「ちょっと…中、入っていいか?」

「…えっ、でもぉ…狭いっちゃよ?それに…人目もあるし…」

「外からは見えんのだから、心配する事無いだろ?」

とか何とか言いながら、あたるは半ば強引に、狭い個室に入っていった。

「ラム、お前ちゃんと鏡見て着けたのか?」

「もちろんだっちゃ」

「もーちっとだな…谷間を強調するには…」

「ちょっ、ダーリンッ…いきなりブラ外して、何するつもりだっちゃ…こんなとこで…」

「オレが微調整をしてやろうとしてるだけだろうが」

「でもぉ…何だかちょっと…恥ずかしいっちゃ…」

「こーやってホックを留めるだろ?で…胸を持ち上げ〜左右からも寄せて〜♪」

「…ちょっ、ダーリン、どこ触ってるっちゃ…エッチ〜…」

「いや、ちょっとついでだ、ついで」

「…ついででエッチな雰囲気になったら…こんな所じゃ困るっちゃよ…」

「ほれっ、どうじゃっ!完璧じゃーーーっ♪」

「へぇ〜…ダーリンなかなかだっちゃ。ウチの胸、普段よりも大きく見えるっちゃ」

その頃、あの女性店員は。

(ふたりで入って、一体中で何やってんのよっ!?声かけ辛いし、他のお客様が来たらどーするつもりっ!?私、一体どーすればいいのよーーーーっ!?)

そしてまた、フィッティング・ルーム内へ場面は戻る。

「ここじゃマズいから…ちゃーんと外出て、それから…だっちゃ」

「…オレだってそれくらいわかっとるわっ」

「でも何だか…こんな時間なのに…ちょっと、エッチな気分に…なってきたっちゃ…」

「う…オレも…。いや、そんな事はさておいて、だ。それでいいだろ?」

「それじゃあ着替えるから、ダーリンは外に出てて」

「…うーむ、いかん…段々、こう…」

「だからエッチは…お店出てから、ウチのUFOで…だっちゃよ?」

「そんじゃ、ま、それの下準備、っちゅー事で…」

着替えのために、ラムが試着していたブラのホックをあたるがプチンと外した。寄せて上げて谷間を強調していた乳房が、カップを外された途端、“ぷるる〜ん”、とこぼれた。

「下準備…って、どうするつもりけ?」

「ちょっとだけ…」

「ウチの、おっぱい…あんっ…乳首、は…感じる…からっ、だめだっちゃ…あんっ…」

あたるはラムに軽くキスをしつつ、こぼれた乳房の、桃紅色の乳首にちょっとだけ悪戯をするように、摘んで弾いた。そして間も無く、彼はそこからするりと出てきた。
それから少しして。ラムは少し頬を赤らめながら、元の格好に着替え、試着したブラを手にして出てきた。

「これにします、っちゃ」

「これ、このメーカーの最新作で、とっても可愛いんですよね。それにとても着けやすかったでしょう?胸の形もきれいに見せてくれるんですよ。お客様ならこのブラじゃなくても、十分きれいな形、してますけどね」

女性店員、一応誰にでもそう言うのだが、悔しいかな、ラムの場合はそれがお世辞にも社交辞令にもならないほど、本当に形のいい胸をしていたものだから、内心あまり面白くなかったのであるが…やはりそこは“忍耐の接客業”である。

「どうもありがとうございました〜、またお越し下さいませ〜(もう来なくていいわっ)」


「どういう風の吹き回しけ?ダーリンが買ってくれるなんて。お年玉、もう無いんじゃなかったのけ?」

「…文句あるなら、返品してくるぞっ」

「ううんっ、ウチ、すっごく嬉しいっちゃ♪で、これ着けて〜…うふっ♪」

「…あのコは見たとこ…Aの70ってとこか…。お、あのくらいだとDの70くらいか?…いてっ、いててっ、何すんじゃいっ!」

「これからウチと…の、くせにっ、何見てニヤニヤしてるっちゃ!しかも見ただけでサイズわかるのけっ!?」

「まぁ、長年鍛えたこの眼力が、モノを言う、っちゅー事じゃ。なははははっ」

「…触ったりしてたから、ウチのサイズがわかったんじゃないのけっ!?もうっ、ウチだけでUFOに戻るっちゃ!」

「何だよ、さっき言ってた事はどーするんだよ?」

「ウチ、怒ってるんだからっ!エッチは無しだっちゃ!」

「あーそーかいっ、だったらブラ、返品してきちゃるっ!」

「それもダメッ!」

「…あれもダメ、これもダメ…って、お前なぁ〜〜…」

「…ふんっ…知らないっ…」

互いにしばらく顔を背け合っていたものの、間が持たなくなったのか、ほぼ同時に顔をくるりと相手のいる方へ向けた。同時に目が合ったせいでか、あたるとラムは、これまたほぼ同時に、くすり、と笑った。

「ダーリンがそんなんだから、いっつもケンカしてばっかりだけど…」

「どーにも間が持たん、というか…」

「それに、せっかくダーリンがウチに買ってくれたんだし…でもこれからしばらく、お小遣い無くて大丈夫け?」

「まぁ、何とかなるだろ。“♪金は無いけど心配するな”って歌もあるしな」(*)

「ホントに無計画ってゆーか…能天気だっちゃ、ダーリン。ウチまだお年玉残ってるから、ちょっとくらいなら…」

「…まぁ、何とか、なるだろ…多分…。そういやラム、ちょっと聞きたいと思っとったんだが…」

「なーに?ダーリン」

「お前の実家って親父さんは星の大将だろ?結構何不自由無く、生活してたんじゃないのか?」

「確かに父ちゃんは鬼星の頭領、って事になってるけど、生活自体は他の人たちとそう違わなかったと思うっちゃよ。別にメイドさん雇ってたわけじゃないし、テンちゃんの母ちゃんだって働いてるし、家は普通のUFOだし。確かに父ちゃんの母船は大きいけど。それがどうしたのけ?」

「いや…地球に来るまで結構いい暮らししとったんじゃないか、と思ってな…。面堂んちみたいな」

「星の学校だって、今の友引高校とそう変わらなかったっちゃよ。毎日騒がしいとことかよく似てるし、先生にイタズラしたりしてよく怒られたもんだっちゃ」

「ふーん、そういやそうだったよなぁ。結構な悪ガキだったんだよな、ラムは」

「それを言うなら“活発で明るい子”とか言って欲しいっちゃ。ダーリンだって相当な悪ガキのくせしてっ」

「今の生活で…別に不自由しとらんのか?小遣いとか…色々」

「どーしてぇ?お小遣いなら毎月父ちゃんからちょっとだけ仕送りあるし、毎日ダーリンと一緒にいられて楽しいから、そう思った事なんて無いっちゃよ?」

「このままずーーーーっと、貧乏かもしれんのだぞ?」

「今はまだ…正式な夫婦じゃないけど…そのうち、ウチの父ちゃんが、何とかしてくれるっちゃ」

「いや、それはどーでもいい」

「何で?」

「ラムが今の生活で別に不満無いんだったら…まぁ、それでいいんじゃないか?別にお前の親父さんに、例えば…生活の支援とか…んな事してもらわんでも」

「やっぱりダーリン、強情だっちゃ。素直に家のローン払ってくれ〜とか、言えばいいのにっ」

「…それじゃあ、面白くなかろーがっ…。オレは面堂んちみたいな仰々しい暮らしは…正直、性に合わんっ」

「根っからの貧乏性だっちゃねぇ、ダーリンは」

「…別に貧乏性でも何でも良かろーがっ…オレも結構…ラムとかいるから…楽しいし、な…」

「ふふっ♪嬉しいっ。…それじゃあ、さっき言ってた、ウチのUFOで…っていうの、そろそろ…行ってみるけ?」

「おい、ラム…いつも言っとるだろ?あんま人前でベタベタするな、っちゅーんじゃっ…暑苦しいわっ」

「下着屋さんで、あーんな事しといて、よく言うっちゃ」

天邪鬼なのか、頑固で強情なのか、とにかく、あたるのする事なす事、言う事は…矛盾ばかりである。しかしラムは、いつでもそれを…怒る時も当然あるが…ニコニコしながら、見つめている。ずっと一緒にいられる事を、心の底から信じて。


そして場所は変わって、ラムのUFOの中。

「真っ白より、可愛いでしょ?ダーリン♪それにこれ…ウチさっき、こっそり買っておいたっちゃ。ブラとお揃いの、パンティ♪しかも両サイドが紐になってるんだっちゃ、うふっ♪」

「真っ白も良かったが…こっちの色柄も、なかなか…しかも、紐パン、っちゅーところが、また…うん、うん♪」

「…それよりダーリン…今度ダーリンのトランクスくらい、ウチ、買ってあげるっちゃ」

「何だよ、この色柄じゃ嫌なのか?」

「そうじゃなくて…あんまり枚数持ってないんじゃないのけ?」

「そんなわけあるかっ!同じ色柄を複数枚持ってるのが、ホントーのお洒落、っちゅーもんなんじゃっ!」

「…え〜、そうなのけ〜?ホントに〜?ウチにはまったく同じにしか、見えないっちゃ」

「んな事は、どーでも良かろーがっ!ラムはオレのパンツとエッチな事するんかいっ!?そうじゃなかろーがっ?」

「ん〜、でもぉ、たまにはウチの好みで、虎縞柄のトランクスとか〜着けてみて欲しいっちゃよ」

「…だから、どーでもいいだろーが、オレの下着の話は…とっ、そんな事よりっ!」

あたるはベッドの淵にラムを座らせ、さっき買ったばかりのブラのフロントホックを外す。カップで押さえ付けられていたラムの乳房が、“ぽよよ〜ん”とあたるの眼前に披露される。そして肩紐をそっと下ろして…紐パンの紐を、ゆっくり解いていく。

ラムは少し恥らうようなうつむき加減の様子で、あたるに身を任せている。“ごくり…”あたるののどが、唾を飲み下した。

「何だかちょっと…恥ずかしいっちゃ…いつもと、そんなに、変わらないのに…」

立っているあたるの顔を見上げるラムの目が、少し潤んで見えた。
…やがて、白いシーツを思い切り乱しながら、ふたりはベッドのスプリングが軋むほどの愛撫と交合を、続けた…。

ふたりは汗だくになりながら、全身に官能の悦びを、まとう。

あたるの両手が、ラムの乳房を優しく握り、軽く絞り上げる。

桃紅色のラムの乳首が、ツン、と上向いて、あたるを誘う匂いを発する。

ラムのヴァギナの、あるポイントを、あたるが巧みな指さばきで刺激する。

「ちゃあぁぁぁーーーーーーっっ!!!」

“びくんっ、びくんっ…”ラムは全身を爆ぜさせながら…潮を吹いた。

やがて繋がる、ふたり。“ギシギシギシギシ…”ベッドが間断無く、揺れ続けている。

互いの体液を、全身にまとい…あたるとラムは、全身で愛情を表現する。何度も、何度でも。

微弱電流で痺れたあたるが、体表面にスパークを走らせながら、ラムを抱く。

するとそれが…ラムの全身を、包み込む。ふたりして、青白い網目状のスパークに、包まれていく。

ラムの愛情表現があたるに与えられ、そしてまた、それがラムに返される。

「ラム…」

「…その…続き…は?…ダー、リン…。ウチ、は…こんな、に…ダーリンの、こと…好き、で…仕方が…無い、の、に…」

「…ラム、ラム…」

「…もっと…名前、呼んで…ダーリン…。ウチの…名前…を…いっぱい…いっぱい…キス、の…回数、より…もっと、いっぱい…」

「…ラム…オレ、な…」

「…そ、の…続き…は?…あぁっ…はっ、あっ、んっ…あぁんっ!ウチッ、ウチッ…!…ダーリンッ、のでっ…痺れ、てっ…は、あ、あ、あ…す、ごく…ものすごく…気持ち…いいっ…っちゃ……あ、ふっ…あうんっ!!」

“…ガクガクガクガク…ヒクッ、ヒクッ…”

「…あ…あ…は、ぁ、ぁ…」

アクメに達したラムは、全身をひくつかせながら、しばしぐったりした。脱力したあたるも肩で息をしながら、ラムの隣に横たわった。

「…今、何時…だ?」

「…さぁ…」

「…このまま…寝るか?」

「…うん…」

そしてふたりは互いの体臭をまとったままカラダを寄せ合い、シーツにくるまって、しばしまどろんだ…。


「うーむ、やはり制服に昨日のブラでは、いつもより、こう…盛り上がって見えるな…他の男どもの目の毒じゃ」

朝のシャワーを浴びて、身支度を済ませたラムとあたる。制服に着替えたラムを見て、あたるはそんな事をぼやいていた。

「でも虎縞のはダーリンの部屋に置いてきちゃったし、今日はしょうがないっちゃよ。何なら、ダーリンが…微調整してくれるけ?」

「おおっ、そうか、その手があったなっ!」

「…ちゃっ…もうっ、どこ触ってるっちゃ…あんっ…ちょ、ちょっと…ダーリン…」

「微調整してくれ、と言ったのは、ラムではないか。それにこーせんと、微調整に…ならんだろ?」

「先っぽ、いじらなくたって…調節くらい…出来るっ…はず…だっちゃ…いやんっ…」

「よしっ、このくらいでいいだろ」

「…もうっ、ダーリンのエッチ…スケベッ…わざとウチ刺激して、どーするつもりだったのけ!?」

「ついでじゃ、ついでっ」

「朝から、ついでであんな事されたんじゃ…ウチ、堪らないっちゃ…」

「何なら学校休むか?」

「そうはいかないっちゃ!…ダーリン先に行ってて…学校の上まで、UFO移動させるから…」

「お前はどうするんだよ?」

「…ちょっと気持ち落ち着けてから…行くっちゃ」

そして学校上空までUFOを移動させ、ラムはあたるを送り出した…つもりだった。

「…ふぅ…。んもうっ、ダーリンのせいで、気持ちが落ち着かないっちゃ…どうしよう…」

そう言いながら、ラムは制服を脱いでいった。そして…ブラとパンティーも外してしまった。

「ダーリンが悪いっちゃ…朝からあんな事するんだもんっ…もうっ…」

ラムはベッドに横たわり…疼く胸先を愛撫し始めた。それと共に陰部も熱く、疼いてきた。そっと指先を挿し入れると、にゅるり…とした愛液で、潤っている。

「ああんっ…ダーリン…ダーリン…」

目を閉じて、自慰に耽るラム。と、自分の上に誰かが覆い被さってきた。

「…えっ…あれっ?…ダーリンッ…学校行ったんじゃ…なかったのけ?」

「何をしとるかと思えば…こーんな事をしておったのか…やっぱりなぁ…。そうだろうと思って、降りるフリだけしてたのだっ」

「だって、ダーリンがっ…朝から、あんな事、する…から…あんっ…いやんっ…う、んっ……は、あ、あ…だめぇ…そこ、は…」

「なーにが“だめぇ”じゃ…ガマン出来なくて、オレ想像して…こーんな事しとったくせに…」

「…やっぱり今日は…学校、お休み…するっちゃ?」

「…そのつもりだったんだが、オレは最初っから…」

「だから、あんな風に、ウチの…おっぱい…刺激したのけ?」

「…ま、そういう事じゃ…ほんじゃ、ま…」

そしてこの日、ふたりは揃って“病欠”という事にして、学校を休んだ。


さて、その翌日。ふたりが学校へ来てみると、竜之介はすっかり元通りの学ラン姿になっていた。

「竜ちゃ〜ん、おっはよ〜〜♪あれ?セーラー服は?」

「…うるせーな、朝っぱらから…。あんなケンカ向きじゃねぇ服なんて、やっぱ俺には向いてねーんだよっ…」

どうやら竜之介は、憧れのセーラー服は着たいが、違和感バリバリだったので、がっかりしているようだった。

「だからあれはケンカするために着るもんじゃなくってさ〜」

「だけどよっ!もしいきなり隣町の高校がケンカ売りに来たら、どーすんでぇっ!?俺に落ち着いて見物してろ、って言うのかよっ、おいっ!?それにあの変態親父相手に、おとなしくしてろってのか!?」

「…ぜひとも竜ちゃんには…セーラー服を着て欲しいのだが…」

「どーも無理っぽいっちゃねぇ…。ところで竜之介はケンカやめる気無いのけ?」

「ケンカしなかったら、どーやって生活していけ、ってんだよっ!あの親父相手だぜ?卑怯モンで変態の、あの、親父と一緒なんだぜ?闘わねーで、どーやって飯にありつけ、ってんだよっ!!人んちの事情にイチイチ首突っ込んでくるな、っつーんだよっ!!」

「…だ、そうだっちゃ。ダーリンも諦めるしか無いっちゃねぇ〜」

「ああ…貴重な竜ちゃんのセーラー服姿がもう拝めないなんてっ…せめてあの時、カメラ用意しとくんだった…」

「またそんな事言ってーーーっっ!!天誅だっちゃーーーっっ!!!」

そしてまたしても、であるが。諸星あたるの黒焼き、一丁上がり。

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それから数日後の夜…。

「はいっ、ダーリン♪」

「何じゃ、その虎縞柄のモンは?」

「ダーリン用の、鬼のパンツだっちゃ♪」

「いらん、いらんっ!!」

「え〜〜っ、ウチのビキニと同じ素材だから、すっごく丈夫だし、防臭抗菌加工してあるから、これ1枚持ってれば、十分だっちゃよ?」

「“♪鬼のパンツはいいパンツ〜”という歌はあるがな…ぜーーーったいにっ!!着けんっ!!絶対じゃっ!!」

「せっかく星から取り寄せたのに〜。それにトランクスばっかりはいてると…あそこがね…元気無くなるって…だからそれ対策も…してあるのに〜〜」

「…余計なお世話じゃっ…んな対策せんでもっ、十分元気じゃっ!!」

「洗濯しなくても、大丈夫だっちゃよ?これ1枚あれば替えがいらないから便利なのに〜」

「さらっとした綿のトランクスで十分なのっ!オレはっ!!」

「何でそんなに嫌がるっちゃ?」

「そーゆーお前こそ、何でそんなにしつこく勧めるんじゃっ」

「ウチはただ、便利だと思ったから、勧めただけだっちゃよ?それにウチとお揃いになるし♪」

「(とにかくラムが持ってきたモンを着るのだけは、避けねば…)とにかく、いいからっ!」

「…そう…そんなに嫌なら、しょうがないっちゃ。でもぉ、将来単身赴任、とかになったら、洗濯しなくていいから、便利だっちゃよ♪」

「あーもー、ラム、チミもしつっこいねぇ。オレが嫌だと言ったら、嫌なのっ!」

「もうっ、わかったっちゃ…(あ〜ん、もうっ、せっかくダーリンとお揃いになれると思ったのに〜。それに、あそこも…鍛えられるのに〜…)」

(ラムが持ってきたモンを身に着けて、まともな結果になったためしがあったか?耐電スーツだの、本音が出るTシャツだの、ド派手なハンテンだの…ったく、ちっとも凝りとらんではないかっ。あそこを鍛える、っちゅーのも…どーも怪しいもんだ…。きっと、ロクな結果に…ならんっ!絶対にっ!!…もし使いモンにならなくなったら、どーするつもりだよっ、ラムの…アホ〜〜ッ…)

そして結局、ラムが取り寄せた“鬼のパンツ”は、使われないまま、ラムのUFOの物入れに放り込まれた。

「せっかく取り寄せたのに〜〜ダーリンの薄情者っ!ホントに身勝手なんだからっ!!ウチにだけ自分の趣味のブラ着けさせておいてっ!」

結局その後、鬼のパンツがどうなったかは、不明である。

--- E N D ---

(*)・・・正しくは「♪金の無いやつぁ俺んとこへ来い、俺も無いけど心配するな」だが、適当にはしょってしまった。。。

あとがき


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