「If・・・」


諸星あたる、友引高校2年4組に在籍。趣味はガールハントと、女性の住所と電話番号を聞く事と、生写真付きの美少女リスト作成である。

クラスには面堂財閥の御曹司がいたり、授業を抜け出して買い食いに走る生徒たちがいたり、まぁなかなかににぎやかだった。

諸星あたるは、三宅しのぶという幼なじみと付き合っている。小学生くらいの頃からよく遊んでいた。そして自然の成り行きというか、学校が同じ事もあって、恋人同士になった。が、しのぶはなかなか身持ちが堅いようで、未だあたるとはキスもした事の無い“清い仲”のままだった。

が、あたる自身、実は、今の生活に妙な違和感…のようなものを、感じていた。

(オレが毎日通ってる高校や、ガールハントで走り回ってる街は、こんなに静かだったか?もっとこう…突拍子も無い事が、引っ切り無しに起きていたような…そんな気がするのだが…いや、気のせいだろーな、きっと…)

「…あたる君、ちょっとっ、あたる君っ!あたしの話、聞いてた?」

「え?何か言ったか?」

「だから今度の日曜日に映画行くんでしょう?その待ち合わせの時間よ、時間っ!もうっ、高校に入ってから何だか変なのよねぇ、あたる君。たまにボーッ、としたりして。…どこか調子悪いの?」

「いや、別に?オレ、そんなにボケーッとしてるか?」

「最近特に、ね。…浮気癖も治らないし、やっぱり1回医者に診てもらうべきだわっ」

「何だよ、ちょっとした考え事くらい、オレだってするわっ。それとも何だ?オレが考え事してちゃおかしい、って言うのか?」

「そういうわけじゃないけど…やっぱり変よ、あたる君。あたしが何か話しかけても上の空だったりする事、増えてきてるもの」

「んな事どーでもいいだろーが。映画の待ち合わせだろ?いつもの公園で、いつもの時間でいいだろ?」

「絶対っ!時間守ってよね。今まで時間通りに、待ち合わせ場所に来た事なんて無いんだから」

「…いや、早めに家出るからな。ウォーミングアップじゃ、ウォーミングアップ」

「ウォーミングアップ〜?一体何のよ?」

「だから映画館に入っても眠らんよーにするための、じゃ」

「ホンットにっ!いい加減な事ばっかり言って…。今度時間守ってくれなかったら、今度こそっ!本当にっ!絶交よっ!」

「映画館は逃げんだろーが」

「そういう問題じゃないでしょーっ!」

そして約束の日曜日がやってきた。


「ふぅ…やっぱりまだ来てないわね。まったくいい加減なんだからっ」

その頃あたるは。

「そこの、おっ嬢〜さーんっ!一緒にお茶しようよ〜♪」

「やーよっ!誰がっ!」

“バチンッ!”

「ねぇ、一緒にお汁粉でもどう?」

「もうっ、しつっこいわねっ!」

“バキッ!”

「…うーむ、今日はちっとも収穫が…無いっ。しのぶとの待ち合わせは…と。…まぁあと15分は大丈夫だろ」

待ち合わせの時間などとっくに過ぎていたのだが、いつものクセで、ガールハントを優先していたあたる。そして前方を見ると、ちょっと毛色の変わった長い髪の女の子が、数メートル先を歩いているのが目に留まった。

「ちょっとそこの、お嬢さーーんっ!一緒にお茶しない?」

「いきなり何だっちゃ。ウチとお茶?」

「そうそう、そこの喫茶店でお茶しよ、お茶♪で、名前なんてーの?」

「その前にお前から自己紹介するのが、礼儀ってもんだっちゃ。いきなりお茶に誘って名前まで聞いてくるなんてっ」

「ところで君って〜ちょっと変わってる…っていうか、個性的だよね〜♪髪、染めてんの?頭のそれはヘア・アクセサリーかなぁ?」

「ウチは地球人じゃないっちゃ!これは地毛で、頭のこれはツノだっちゃ!」

「地球人じゃ…ない?まーたまた、ご冗談を〜♪……ホントに〜?」

「だっちゃ」

(宇宙人の女の子とお茶、っちゅーのもいいかもな。それにしても、なかなか…グラマーじゃな〜)

「何かおかしいのけ?ニヤニヤ笑って、顔が思いっきり、イヤラシイっちゃ」

「いやいや、何でも♪そんじゃま、そこの店で軽〜くお茶でも…」

「ウチはまだ、いいとは言ってないっちゃよ?…何だか随分と、強引だっちゃねぇ…くすっ…。いいっちゃよ、お茶くらいだったら」

しのぶとの待ち合わせ時間も気になってはいたが、思わぬ収穫にあたるは満面の笑みで、彼女をエスコートし、喫茶店に入った。

「そういえば君の名前、まだ聞いてなかったよね?」

「ウチの名前?まだ言ってなかったけ?ウチ、ラムって言うっちゃ。そういうお前は何て言うっちゃ?」

「諸星あたる、でーすっ♪ラム、かぁ〜…随分可愛い名前…だね……ラ、ム?」

「諸星…あたる?」

「あ、いや…諸星君でも、あたる君でも、どっちでもお好きなよーに呼んでくれていいよ♪で、何、頼む?」

「うーん…あ、この明太子のパスタなんか、美味しそうだっちゃ」

(予算的に…うーむ。…しかし、ラム…ラム?…うーん、どっかで…聞いたよーな、そうでないよーな…)

(諸星、あたる…うーん、どっかで聞いた事あるよーな、ないよーな…だっちゃ)

「で、ラム、ちゃん…は、何で地球に?」

「ウチの星が今度地球を侵略するから、その下見だっちゃ」

「まーたまた〜、面白い事言うね〜。映画じゃあるまいし〜…あっ、いけねっ…」

「どーしたっちゃ?」

「あ、いや、何でもっ(しのぶのやつ、また怒ってんだろーなぁ…)」

「明太子パスタ、お待たせしました〜」

「あれ…それ、タバスコだよ?そんなに一杯…かけるのかっ!?」

「うん、これが無いと味がしないっちゃ」

「宇宙人の味覚、っちゅーのは…ようわからん…」

「…何だかそわそわしてきてるっちゃ。何か用事でもあったんじゃないのけ?」

「えっ、いや、気にしなくていいからっ、ねっ?」

「だったらいいけど…時計見てるから」

(何だか妙〜〜なんだが…初めて会った…よーな気が、せんのだが…。気のせいか?)

(おかしいっちゃね〜、初対面、って気が…しないっちゃ。何でかな〜?)

それからしばらくして、ふたりは喫茶店から出た。

「何か用事があったんじゃないのけ?」

「…いや、多分もう…かなり時間経ってるしな…」

「やっぱり。もしかして誰かと待ち合わせしてたんじゃないのけ?…例えば、彼女、とか」

「そんな事無いって〜(もう映画も始まっとるだろーし…しのぶひとりで行ったかもしれんな…これはやっぱ…絶交、かな…)」

「あのね…ウチ、さっきから気になってたんだけど…」

「何?…実は、オレも…」

「前にどっかで会った事、無かったけ?」

「宇宙人だろ?だったらそんなはずは無いんだが…オレも…初対面のよーな気が…せんのだ」

「ふーーん…不思議だっちゃねぇ…前から、ずーっと、知ってるような…そんな気がするっちゃ」

「(これは一体、どーゆー事じゃ?初対面のはずなのに…)実は、オレも…そんな気が…」

「ウチを口説こうと思って、話合わせてるんじゃないのけ?」

「そんなんじゃない…ぞ?」

「諸星君…あたる、君…うーん、どっちも何だか、ピンと来ないっちゃねぇ〜」

「ラム、ちゃん…っちゅーのも…何だかピンと来ないんだよなぁ、オレも…」

「でもお互いの呼び方なんて、今はどうでもいいっちゃ。そのうち…わかるような気がするし」

「なぁ、ラム…って、呼び捨てでも、いいか?」

「いいっちゃよ。ね、手…繋いでみてもいいけ?」

「え?…あ、ああ…別に、いいけど…」

そしてラムは、あたるの指に指を絡めて、手を繋いできた。

(手ぇ、繋いだら…何か思い出しそーな、気がしてきたが…何ちゅーか…あったかくて…懐かしい…と言うか…。しかも…しのぶとは違った、妙〜〜な感じがしてきたのだが…)

(この手、確かに…握った憶え、あるような、ないような…。懐かしいような…不思議な感じ…だっちゃ)

そんな事を互いに思いながら、あたるもラムの手を握ったその手に、少しだけ力を入れてみた。

“きゅっ…”

(うーむ、この感じ…何かこう、捨てがたい、っちゅーか…)

(この人…何だかウチと同じような事、考えてるみたいだっちゃ…何でかなぁ…?)

「あ、あのな…」  「あ、あのね…」

(しのぶとはキスもしとらんとゆーのに…何なんじゃ?この…さっきから感じる、胸騒ぎ、っちゅーか…ム…ムラムラ…するよーな、この感じ…は…?)

(手を繋いでるだけなのに…何だか、ウチ…ものすごく、ドキドキ…してきたっちゃ…キス…くらいなら…いいかなぁ…)

「オ、オレなぁ…」  「あのね、ウチ…」

「さっきから、どーも…妙〜〜な、感じが…して、ならんのだが…」

「ウチも…だっちゃ。あの、ね…ウチ、UFOに乗って来たから…そこでゆっくり…話してみるけ?何かわかるかも、しれないっちゃ」

「え?UFO?そ、そう…ラム…の、UFOで、ねぇ…(UFO…っちゅーのも…きっと見覚えのあるもんかもしれんな…)」

「それじゃあ、今、呼ぶから…」

「…あ、あれか?あの縞々の?…」

「見た事あるのけ?」

「いや、初めてだと思うが…」

そしてふたりは…虎縞柄にペイントされたUFOの中に、吸い込まれていった。


「地球人をウチのUFOに乗せたの初めてだけど…」

「そんな気がしない、ってんだろ?オレもそうなんだが…」

「街歩いてた時は普通の地球人と同じ服装してたけど、本当はね、ウチのいつもの格好…」

「虎縞ビキニに、ブーツ…だろ?違うか?」

「何でわかったっちゃ?」

「いや、何と無く…」

そしてラムは厚手のコートやセーターを脱いだ。するとあたるが言った通りの虎縞柄の上下に、ブーツといういでたちになった。

「あのね…キス…しても、いいけ?」

「何じゃ、出し抜けに…」

「イヤ?もしかして…彼女の事が気になってる、とか…」

「いや、多分もうひとりで帰っただろうし…。それに最近は、クラスにおる金持ちのボンボンに、気を取られてたみたいだったしな」

「そういうのも、きっと…偶然、とかじゃなくて…」

そう言いつつ、ラムはあたるに近付いていき、ゆっくりと肩に手をかけた。

「彼女と…キス、は?」

「…いや、まだ…」

「そうなの?ウチがキスしても…いい?」

「ん…あ、ああ…」

そしてラムから、あたるの唇に、唇を、そっと重ねた。

“ちゅっ…ちゅっ…”

最初は軽くついばむようなキスだったのだが…。あたるの腕が、ラムの腰に回った。軽く引き寄せて、彼の方からラムの口内に…舌を、挿入してきた。

「んふっ…」

ぬちぬち、ぬちゅ…そんなねっとりした水音が、ふたりの口内から小さく漏れ出た。
ラムからもあたるの舌に、ぬるりと舌を絡めてきた。舌同士、それがまるで単独の生き物のように、ふたりの口内で踊るように…絡み合っている。

互いに初めてのはずなのに、そのディープなキスの味や感触を…ふたりは既に知っているような、気がした。

やがて唾液の銀糸を引きながら、キスを解いたふたり。すっかり気持ちが…高揚していた。

「何だか…初めて、じゃ…無いみたい、だっちゃ…」

「ああ…そんな感じ、だな…。オレ、な…ちょっと、アレだ…」

「アレって?」

「う、いや…その…何ちゅーか…」

「…もしかして…ムラムラ…してきたのけ?…くすっ…」

「そういうラムは…どうなんだよ?」

「ウチ、も…今のキスで…うんと、感じて…何だか…」

「しかし…まだ、ラムも…オレと同じくらいの歳だろ?」

「ウチ、17だっちゃ」

「そんじゃ、オレと同じ、って事か…」

「そうだったのけ?…やっぱり、そうだと思ったっちゃ…ふふっ…」

「で…これから…オレは、どーしたら…いいんだ?」

「あのね…ウチ、まだ…バージン…だっちゃ…」

“ごくりっ”

その言葉を聞いて、思わずのどが鳴る、あたる。

(…いや、こーんな事が、前にも、あったような…ラムのバージンを…って事が…。一体どういう事なんだ?)

「バージンじゃ…ダメ?…もしかして、責任感じちゃう、とか…」

「そ、そんな事は、ないぞっ」

あたるは既に、ドキドキ、そわそわ、しだしていた。ラムもまた然り、だ。

「だったら、今、ベッド…用意するっちゃ…」

「あ、あのなぁ…初対面だろ?…いいのか?ラムは?…初対面の、オレで…」

「だからさっきから言ってるでしょ?初めて会った気がしない、って…もしかしたら、もう…」

そしてラムは白いシーツのベッドをUFOの隅にしつらえた。あたるは、はやる気持ちを抑え切れなくなって、下着以外の着ていたものを全て、手早く脱いだ。

ラムも自らブーツを脱ぎ、あたるに背を向けてビキニのトップを外した。腕で胸元を隠しながら、あたるの方に向き直るラム。

「初対面のはずなのに…もう、こんな関係になっちゃうなんて…ホントに変だっちゃ」

「いや、多分、初対面じゃ…なかったんだろ、オレたち…」

「そうかも、しれないっちゃね…」

そしてふたりは、ベッドの肌掛けの中に潜り込み、手探りで互いの下着を脱がしていった。
仰向けに横たわるラム。その上から彼女を覗き込むようにして、じっと見るあたる。何かを思い出そうとしているかのように。

ラムはあたるにしがみ付き、再び唇を合わせた。あたるの手のひらが、ラムのカラダをまさぐる。ラムとは初めてのはずなのに、その体温も手触りも、全て知っているような、そんな気が、あたるはした。

キスがラムの耳元に移る。そこからうなじへ、のど元へ。ラムの白い首筋に吸い付きながら…唇を離すと、薄っすら赤っぽい跡がそこに残った。

「あ…あ…何だか…初めて、じゃ…無い、みたい…だっちゃ…」

あたるは無言のまま、ラムの首筋に、いくつもの赤い印を付けていった。

「ウ、チ…すごく…う、ぅ…感じ、て…あ、あ、ぁ…!」

ラムの乳房、そして乳先を…唇と舌で愛撫するあたる。すると、彼の頭を痺れさせるような、ラムの匂いが、そこから微かに発散されているのが、わかった。

その匂いが…あたるの理性を、次第に奪っていった。


ラムの胸を愛撫しながら、あたるの手が彼女の陰毛繁る柔らかな丘に向かって滑っていく。ラムは両足を閉じたままだが、少しだけ力を抜いて、僅かに両足の付け根を開いた。

柔らかなラムの丘。そこには女体の谷間がある。隙間に指を滑り込ませると、陰核の体部…少しだけ硬く盛り上がった部分に触れた。そこから更に指先を挿し入れていくと、皮を被った陰核の頭がある。

あたるはそのまた奥に、手を挿入していった。尿道口のそのまた下に、指に絡み付くようなふやけた襞があり…その隙間をまさぐると、“ぬるり”とした体液が染み出している膣口にたどり着いた。

あたるはラムをもっと濡らすため、ぬらりとした愛液を指先ですくうと、上に向かって伸ばしていった。陰核を下からゆっくり撫で上げていく。そしてその頭を…きゅむきゅむっ、と軽く揉み込んだ。

「は、あ、あ…あ、ぁ、ぁ、あ…あっ、んっ、あっ、はぁっ…!…あっ、あっ、あっ、あっ!そこっ…感じちゃうぅぅ…!」

ラムの両足が次第に緩んできた。開かれていく、女体の陰部…ねっとりした愛液を湛えた、ラムの“ニンフ”が、ゆっくりと開放されていく。

「あっ、あんっ!あうんっ!あんっ、あんっ!きっ、気持ち…いいっ…っちゃ…ああぁあぁっ!」

やがてラムの陰核がぷっくり膨らみ勃起して、包皮を押しのけた。生の先端が、あたるの指先で、にゅるにゅると擦られ続ける。

「ひあんっ!ウチッ…の、ことっ…あんま、り…いじめ…ない、でぇぇぇ…!そんな、にっ…したらっ…カ、カラダ…頭、が…ふっ…ふわ、ふわ…して、きて…あぁっ、あぁっ、あぁんっ!」

初めてのはずなのに、よく知っている気がする、ラムのカラダ。ラムの腰が浮き、頭をゆったりと反らす。カラダをひねる度に、シーツの衣擦れの音が微かに響く。

そして愛らしく艶かしい声、言葉を、のどの奥から発し続けている。あたるが今まで聞いた事が無いような…あるような、そんな声を。

「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ…は、ぁ、んっ…」

あたるの血流は既に早く熱くなっており、赤い体液が、ある1点に集中して、それを熱く硬く立ち上がらせていた。先走りの体液でぬらぬらと濡れている、あたるの男根。堪えつつもびくびくと脈打つそれを…早くラムのナカに…。

すっかり緩んだラムの下肢。そしてたっぷり濡れそぼった陰部。その狭間に、硬くなったモノの先端を宛がうあたる。と、そこで、ふと気が付いた。

「オレ、着けてないんだが…アレを…」

「はぁ、はぁ、はぁ…大丈夫…だっちゃ…。ウチ、今日は…安全日、だから…」

それを聞いてあたるは内心ほっとした。そして汗ばんだ肌を合わせながら…男根の先を、ラムのつぼみに…まだ、誰にも開かれた事の無いつぼみに、挿入を開始した。

「あぁっ!いっ…痛いっ…痛い…っちゃ、あ、あ…」

ラムはあたるの挿入に、苦悶の表情を浮かべた。彼女の処女膜が、あたるによって裂かれていく…。

「いっ…たいっ…あぁっ!ちゃあぁぁーっ!」

あたるはラムに挿入しつつ、彼女の乳房と乳首を口に含み、軽くかじりついた。そして奥まで入っていく間、ラムのカラダの各所を口で愛撫したり、軽くかじったりして、バージンを喪失する痛みから気を逸らそうとしてやった。

(確か…その手の雑誌とかに、そう書いてあったしな…)

「うんっ、うんっ、うんっ、うんっ…」

「ふんっ、ふんっ、ふんっ、ふんっ…」

ラムの膣壁が、あたるを締めてくる。愛液のお陰で男根の挿入もナカでの往復も、割とスムーズなように感じた。ぴったりと吸い付くようなラムの膣壁が、あたるのモノを舐めるように呑み込んでいく。

“ぬっちゅ、ぬっちゅ、ぬっちゅ…”

くぐもったような、あたるの前後運動の音。ラムの奥まで達しては、引く事を繰り返す。そのピッチがどんどん早くなっていく。ラムは…その摩擦にまだ慣れていないためか、顔を歪めながら、あたるの動きに合わせて、声を漏らしている。

少しすると、初めてのはずのラムの締りが良くなった。あたるを引き絞るようにして、白い体液が射出されるのを手伝っているかのようだ。

そのラムが…頭を左右に振って、乱れていった。痛みのせいなのか、それとも…快感のせいなのか。今まで少し苦しそうに呼吸をしていたラムが、あたるの突きで、声を上げた。

「あぁんっ!ダ…ダ…ダーリーーーンッ!!」

その声、言葉を聞いたあたるは…ラムのナカで、達した。そしてあたるが男根を引き抜いて見てみると…確かに、白と赤の体液が混ざったものが、糸を引いて零れ、乱れた白いシーツを汚した。

ラムは…胸を上下させながら、荒い呼吸を整えている。あたるも肩を揺すりながら、息を整えている。

「はぁ、はぁ、はぁ…ダーリン、ダーリン…」

「はぁっ、はぁっ…ラム…」

「まだ…ヒリヒリするけど…すごく…良かったっちゃ…ウチの…ダーリン…」


場面は変わって、あたるの部屋。今夜は…狭い押入れの中で、ふたりはくんずほぐれつ、やっていた。

「ど、どうだった…け?“もしも、鬼ごっこの前に出会ってたら”って設定で、シミュレーション…してみたっちゃ」

「で、結局…ああなるわけか…しかし順番が…逆だろ?何で面堂が先にいて、ラムがここで暮らす前に、ナニしちゃってるんだよ?」

「だからシミュレーションだって、言ってるでしょ?それにホログラフィーで、リアル感たっぷり…だったでしょ?」

「しかし、ラムの…処女喪失…っちゅーのは…」

「イヤだったのけ?」

「いや、最初の時を…思い出して…こう、何ちゅーか…妙に初々しかった、っちゅーか…。普段はかんしゃく起こしてばっかのラムが…あんな感じ、っちゅーのも…。また、たま〜に、再現してみんか?」

「ウチの…ロスト・バージンを…け?…でも新鮮味が無くなる気がするけど…」

「…確かに、そうかもしれんなぁ…うーむ…。しかし何で、ラムは放電しとらんかったのだ?」

「シミュレーションだもん、その辺は微調整して、放電無しのウチに設定してみたっちゃ」

「ふーん、あ、そ…」

「でも、ホントにリアルだったでしょ?このチップに登場人物の性格や思考を記録して…それでシミュレーションの世界に入ったんだから」

ラムは仁丹程度の大きさの、粒状チップを摘んで、あたるに見せた。

「しかしお前、悪趣味…っちゅーか…それをしのぶや面堂たちの体にくっつけて、記録して、回収したんだろ?…何か回りくどい、っちゅーか…ラムの考えとる事は、実際ようわからんわっ」

「体のどこにでもくっついて取れないし、小さいから気付かれないっちゃ。大体1日で記録完了するから、それからこの機械使って、チップ回収して…で、後はシミュレーション用のマシンに放り込んで細かい設定すれば、OKだっちゃ」

「しかしいつ会ったとしても…ホントに結局あーなるのか?オレたち?」

「さぁ…あくまで“シミュレーション”だから、どうかなぁ…。でも、ウチがいない地球って、静かで退屈だったでしょ?」

「まぁ、そう言われてみれば…面堂も日本刀振り回さんし、メガネたちもおとなしいもんだ。竜ちゃんやランちゃんも転校してこんかったし、サクラさんもいなかったなぁ、そういえば」

「また女の名前ばっかり出してっ!でもウチが来たから、今みたいなにぎやかな友引町や学校があるっちゃよ?ウチに少しは、感謝して欲しいっちゃ」

「感謝?感謝なら…ほれ、こーやって、こーやって、こーんな事で…感謝しとるだろーが、しっかり」

「こんな事ばっかりで…感謝…とか言ってないで…あんっ…たまには、別の方法で…」

「別の…体位がいい、と?」

「違うっちゃ!」

それからしばらく、ふたりはふすまを蹴ったりしながら、いつも通りに…くんずほぐれつ…なのであった。

「…で、あの後、地球侵略の鬼ごっこは、したんか?」

「うーん…父ちゃんの考えまではインプットしてなかったから、よくわからんちゃ。もしかしたら鬼ごっこ無しで、今みたいになってたかも…」

「まぁ、ラムのかんしゃくやヤキモチは、どんな状況でも変わらんからなぁ…。オレが浮気して電撃浴びとった事だけは、変わりない、と」

「もしも…最初がああだったとしても…その後は、きっと今までと変わらないっちゃ。ダーリンがウチのツノを持って、ウチを追い掛けたあの鬼ごっこも、その後も…きっと変わってないっちゃ」

「結局ラムとナニする、っちゅーのも…前も今も変わっとらん、という事か?…そーかそーか、うんうん。ところで〜ラム〜♪」

「何だっちゃ?…そのスケベそーな笑い方は…」

あたるは一旦押入れから出ると、机の引き出しをごそごそと探り出した。そして何やら取り出し、いかにも“スケベそーな”笑い方をすると、またラムの所に戻ってきた。

「これ、何だかわかるか?」

「何かのチップみたいだけど…ウチが使ったのと同じくらいの大きさだっちゃね。薄くて超小型の…。で、それ一体何だっちゃ?」

「ふっ、ふっ、ふっ…よくぞ聞いて下さったっ!こないだお雪さんからもらったんじゃ。何でも鬼族のエンジニアが海王星に常駐しとって、色々開発して売ってるんだと。で、その試作品がこれじゃっ」

「だから何か、って聞いてるっちゃ、ウチは」

「“ラムちゃんとの時に使ってみてちょうだい。もし良かったら、ラムちゃんの星向けに売り出してみようかと思って”と、いう事らしいぞ」

「…もしかして試作品の…実験台け?ウチとダーリンが?」

「まぁまぁ♪使ってみてのお楽しみ、だそうじゃ♪こーしてオレのコレの…適当なとこにくっつける、と」

「…で?」

「それから〜〜こーするっ!」

“ずぬんっ!”

「ちゃあぁっ!!い、いきなり、なんてっ…いくら、まだ…ウチが…濡れてる、から、って…」

“ずっぽ、ずっぽ、ずっぽ、ずっぽ…”

「ひやんっ!ひっ!なっ、何っ!?あぁぁっ!ぁああーーーーっっ!!」

「こっ…これは、またっ…すっ、すごい、ぞっ…ラムッ…!!」

「…ちゃあぁあぁあぁーーーーーーっっ!!!」

…しかし、ねっとり、しっぽり…というわけにはいかなかったようだ。ふたりは“超特急”並みのスピードで、達してしまったのだから。

「な、何だか…ワケわからないうちに…イッたっちゃ…。これじゃあ、ムードもへったくれも…無いっちゃっ!ダーリンのバカッ!」

「いや、しかし…すごかった…すごすぎて、あっという間だったな…いや、これは、お雪さんには悪いが…ちょっと、アレだな…」

「大体何で、お雪ちゃんからこんなもの、もらったっちゃ!?」

「いや、こないだお前んとこに遊びに来ただろ?で、お雪さんひとりになった時にだな…こっそりと、もらった…っちゅーわけだが…ちょっと楽しみ半減…かもしれんな…」

「当たり前だっちゃーーっ!」

その後日。ラムはこっそりお雪の元を訪ねた。例の、あたるが使ったチップを持参して。

「お雪ちゃん、これ、悪いんだけど…ちょーっと…早過ぎ、だっちゃ…。もうちょっと、こう、何て言うのかなぁ…」

「つまりもっと、時間をかけて、ねっとり、しっぽり…が、いいというわけね?ラムも旦那様も」

「あはっ、あはははっ…そ、そういう事…だっちゃ…(お雪ちゃんも随分、恥ずかしげも無く、はっきり言うっちゃねぇ…)」

「そういう事なら、話は早いわ。鬼族の技術屋さんにそう報告しておくわね。他にご希望は無いかしら?ラムや旦那様の」

「えっ、べ、別に〜…(ウチの口からじゃ、恥ずかしくって、言えないっちゃ…)」

「お雪さ〜ん♪ついでに来ちゃいましたっ♪」

「ダーリン…どうやってここに?」

「ラムが開けた異次元トンネルが、開いたままだったのだ。そんじゃま、オレからお雪さんにリクエストをば…」

「なっ、何言うつもりだっちゃ!ダーリンッ!」

そしてあたる、お雪にリクエストを耳打ちした。

「あらあら…まぁ…おほほほ…旦那様の趣味ったら…そんな事して、ラムは大丈夫かしら?」

「いやいや、むしろきっと、絶対にっ!…ごにょごにょごにょ…ですって〜♪」

「まぁ、イヤだわ、旦那様ったら。でもそれだと、個人的趣味になってしまうから、広く販売出来るかしらねぇ…」

「宇宙は広いですからねぇ〜、隠れ…ごにょごにょ…だって、絶対いますって〜♪それじゃ、そゆ事で、よろしく〜♪お雪さん♪」

「ダーリンッ、一体何頼んだっちゃ!?」

「この間のより、もっとすごいもんじゃっ!…くっくっくっ…楽しみに待っとれよ〜、ラム〜〜♪」

「この間よりすごいもの、って…どんなんだっちゃ…。ウチにはダーリンの頭の中の構造だけは、ちっとも理解出来ないっちゃ…ふぅ…」

そんな次第で。あたるが一体何を頼んだのか…それがいつ出来上がって、実際ふたりが使ったかどうかは、今のところ、不明である。

--- E N D ---

あとがき


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