(例えば・14) Take the bitter with the sweet.


Take the bitter with the sweet.

(幸運も不幸も、共に甘んじて受け入れよう)

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ラムの電撃で住んでいたアパートが半壊状態になりそこを追い出され、UFOを当面の住まいにしたラムとあたる。そしてUFOはあたるの実家上に停泊させてもらい、ほぼ“二世帯住宅”に近い感じになっていた。(*1)

あたるが両親に散々頼み込んで屋根の上に停めてもらえる事になったのだが、そこは両親もきっちりしたものである。しかも母親は今までのいきさつ(ラムの電撃で破壊された家の修理費用もろもろのローンは今も残っているらしい)もあって、かなり厳しい事を言ってきた。

「1回出たんだから自分たちで何とかするかと思ってたら、また親を頼りにして、まったくっ。ところであたる、あんた、まったく家賃がかからない、とでも思ってんじゃないでしょうね?」

「だって実家だろ?しかも屋根の上に停めさせてもらうだけだし」

「何甘い事言ってんのよっ!あんたの実家で、屋根の上だからって、UFOを停めておく場所代くらいはきっちりっ!払ってもらいますからねっ!大体まだ家の修理費用のローンだって残ってんのよっ!それが嫌なら、他の方法考えなさいっ!」

「冷たいなぁ〜、母さん。ほんのしばらくの間だけだって!だからっ、頼むっ!いや、頼みますっ!」

「しかもUFOと外の行き来でうちの2階と階段、玄関まで使うんでしょ?だったら余計に“ケジメ”はつけるべきでしょ」(*2)

「…わかった、わかりましたよっ。で、いくら払えばいいんだよ?」

「そうねぇ。屋根の上の停泊料と、屋内を通路代わりに使うわけだから…このくらいでどうかしら?」

「もうちっと!まからんかなぁ〜母さん」

「いいえっ、これ以上はビタ一文、まけられませんっ」

「だけどそりゃちょっと、高過ぎない?」

「新しく家借りたりするんなら、このくらい安いもんでしょう?」

「停泊と通るだけだぜ?だからそこを何とかっ!」

と、しばらくの間、あたると母親との押し問答が続いた。結局あたるが粘りに粘って、母親が最初に提示した額より少し安くしてもらったのであった。

「だけどアパートの家賃より、だいぶん安くしてもらえたっちゃね、ダーリン」

「家を借りるわけじゃないんだから、それくらい当たり前じゃ」

「だけど…昔の修理費用とか、払うんじゃなかったのけ?前にお母様が言ってたけど」

「んな事、忘れたわ…」

そんなわけで、諸星家はまたしても、友引町の名物となったのであった。

「ここが屋根の上にUFOを乗せている、珍しい形の二世帯住宅、友引町の諸星さん宅です」

とか何とか、たま〜に、テレビや雑誌でも、ほんのちらっと紹介される事があったりした。

「“また諸星さんとこの息子さんが原因らしいわよ”とか言われてた昔よりは、まだマシだけど…」

息子が出ていって“一難去った”かと思ったら、“また一難”やってきてしまった。母親は、それを時々台所でぼやいていた。しかし、ぼやきつつも…時々あたるに、「今夜鍋物にするけど、一緒に食べる?」と、さり気なく聞いてくるのだ。何だかんだ言いつつも、昔のようなにぎやかな食卓を、時々囲んでみたくなる、母なのであった。


「ダーリン、今日、何の日か憶えてるけ?」

「普通の平日で何のイベントも無いぞ?」

「今夜デートするっちゃ♪」

「何じゃい、出し抜けに」

「いいから、いいから。楽しみにしてるっちゃ♪」

諸星家1階の、玄関先でのそんなやり取りの後、あたるはいつも通り仕事に出掛けていった。

「ダーリン、ウチのチョコ、喜んでくれるかな〜♪さ、帰ってくるまでに作っておかなくちゃ〜うふっ♪」

あたるにとったら会社に仕事に行くというよりも…会社に遊びに行くと言った方が正しいかもしれない。そして出社してからやっと、ラムの言っていた意味がわかった。

「はい、一応諸星君にも。勘違いしないでよね、あくまで義理なんだから。義理っ!」

あたるらしくなく、今年は何故かその事をすっかり忘れていたのだ。

「ねぇ諸星君、ちょっとお願いがあるんだけど…」

女性社員のひとりが、あたるがひとりでいるところを見計らって、意味深な態度で話しかけてきた。

「ここじゃ何だから…屋上で待ってるわね」

期待に思い切り胸膨らませたあたる。屋上に上がってみると、呼び付けた彼女は、いきなり人目の届きにくい場所にあたるを引っ張っていった。

「実はこれなんだけどぉ…」

彼女、後ろに隠し持っていた、きれいにラッピングした箱を取り出すと、あたるに差し出した。

「いや〜嬉しいなぁ、君がボクのこと好きだったなんて〜♪」

すると彼女、あたるのその言葉を即座に否定した。

「何勘違いしてんのよっ!アンタなんかにあげるわけないでしょ!終太郎様に渡してほしいのっ!」

「な〜んでオレが…」

「彼と友達でしょう!?って言えば、わかるでしょ?」

「何が?」

「鈍いわねっ!このあたしの愛のたっぷりこもったチョコを」

「オレにあげたい、と!」

「終太郎様に決まってんでしょ!何のために義理チョコ、わざわざあげたと思ってんのよ!」

「あの、チ○ルチョコたったの1個でっ!?それに今からやったって遅いぞ?アイツもうすぐ結婚すっから」

「えええぇぇーーーっっ!!うそーーーっっ!?」

あたるの目の前の彼女が叫んだ途端、室内の大きな反響音のように、周囲から一斉に同じような声が、どどどーーーっっ!!と聞こえてきた。もちろん、それに驚いたのは、あたるの方である。

周囲を見れば、複数の女性社員たちが、きれいにラッピングした包みを手に、呆然としたり、涙ぐんだりしていた。中には本当に泣き出す者もいたりして…彼女たちは半ばパニックになっていた。つまり、集団でのパニック状態のようなものである。

あたるを屋上に呼び出した彼女、彼の胸ぐらを掴むと、大きく揺さぶりながら、涙ながらに聞いてきた。

「一体っ!どこの誰となのよーーーっ!!」

「みっ、みずのっ、こうっ、こうじっ、あっ、あすかっ、ちゃんっ、じゃっ」

「あのスポーツ業界最大手の水乃小路家のっ!?」

「そっ、そう〜〜、ちょっ、ちょっと、手ぇ、離してくれないっ!?」

言われてすぐさま彼女はあたるから手を離したが、あまりの揺すられ方に、あたるはその場に引っくり返ってしまった。

「あの、水乃小路家の、娘とっ!?…で、いつ決まったのよっ!?」

「いてっ、いってぇ〜…。オレだってこないだ聞いたばっかだって。だけど見合いは高校ん時、既にしてたんだけどね」

「それじゃあ…もう、高校時代に、将来が決まってたって事っ!?」

「いや、はっきりそう決まっていたわけじゃなかったんだが…まぁ、あっちも色々複雑な事情があったりなんかして…」

そう、水乃小路飛鳥には“お兄様”が3人いる。ひとりは実の兄であり、もうひとりは面堂終太郎であり、もうひとりは“さらしを巻いた”竜之介であった。(*3)

つまり飛鳥にとって、初対面の男が諸星あたるだったばかりに、“男・イコール・怖い生き物”になってしまった。“お兄様・ノットイコール・男”なのである。
飛鳥が安心して話せる相手。それは、“同性”もしくは“お兄様という男とは違う生き物”。恐るべし、純粋培養。恐るべし、諸星あたる。…いや、この場合は、水乃小路家の“しきたり”に大いに問題有り、だったと思うのだが…。まぁ、それはさておいて。

「複雑な事情、って何よ?」

「いや、それが…話せば長〜〜〜くっ!なるんだよねぇ。何なら今から早退して、お茶と食事しながら、その“複雑な事情”をたっぷりっ!教えてあげてもいいけど♪」

「いえ、それは結構よっ!!…あ〜ん、だけどショック〜〜…。せっかく、直接手渡し出来なくても、渡せるチャンスが出来たと思ったのに〜〜…」

「渡せるチャンスが出来た、ってのは、オレがいるから、って事でしょーが。それがチ○ルチョコたったの1個で…ってのは、ちょっと…ねぇ?」

「何よっ!?…アンタにあげるくらいなら…あげるくらいなら〜〜っ!こ…こんなチョコ〜〜!捨ててやるんだからーーーっっ!!」

そしてあたるが止める間も無く、数人の女性社員たちは、チョコの包みを抱え、涙を拭いながら、屋上から階下へと走り去っていった。

「…何だったんだ、今のは…面堂、面堂…ってなぁ…。オレに渡したって、無事アイツんとこに届くかわからんぞ?…いや、その前に…ラムに捨てられるか、きっと…。そういや今夜、デートする、とか言っておったが…帰りに食事でもして、チョコくれるだけなら、いつもとそう変わらんと思うんだが…」

あたるがデスクに戻って周囲を見渡してみると。女性社員がひとりもいない。

「何でも諸星にひどい事言われたとか言って、皆して、どっか行ったぞ。お前何言ったんだよ?」

隣席の同僚がそう言ってきた。

「あんなぁ…言っとくけどなぁ、オレは面堂が今度結婚する、と言っただけじゃっ。しかもチ○ルチョコ1個で面堂にチョコ渡してくれ、と頼んできたのは、女たちだぞ?」

「なるほどねぇ、それで目ぇ腫らして、大勢揃ってこっから出てったわけか。…わははっ、ははははっ!しかしお前、チ○ルチョコ1個で橋渡し役頼まれたのかよ〜。いや〜、なんつーか、お前普段、やり方はともかく、女には愛想いいからなぁ。しかもあの、面堂財閥の息子と友達ときてる。それを女どもがみすみす放っておくわけねーって」

「面堂が結婚するのが、そんなにショックなんかねぇ、女たちは」

「そりゃまぁ、ねぇ。憧れの“終太郎様”だったからなぁ。上手くいけば玉の輿だろ?しかし良かったな、諸星」

「何が?」

「面堂がまだまだ独りだったら、お前、今度はどんな風に使われるか、わかったもんじゃないぜ?バレンタインどころじゃないかもな、はははっ!」

「他人事だと思って、軽く笑うな、っつーの…」

「ところで、ラムさんは、当然お前にくれるんだろ?いいよなぁ」

「…ま、アイツなりに、色々考えてるみたいだけどな。だけどたまに思ってもみない事するからなぁ…」

「んじゃ、今夜も思ってもみなかった事…とか、あったりしてな…くくっ…くはははっ、ははっ、わははははっ!」

「…なーにが、可笑しいんじゃ…さっきから人の事、笑ってばっかおってからに…。オレが思ってもみない事、ねぇ…。ラムの考えてる事は、よくわからんからなぁ…」

「実際、彼女と一緒にいて、どうなんだよ?」

「何だよ、やぶからぼうに。どうって…別に」

「諸星も実際、よくわかんねぇよなぁ。ラムさんの事、絶対自分から話さないしな。別にのろけるでもなし、自慢するわけでもなし」

「んな事、イチイチ人に言う事じゃなかろーがっ」

「それに特に愚痴るわけでもなし…。お前たま〜に、ラムさんから惚れてきた、って言ってるけどな…。諸星も結構、いや、かなりっ、ラムさんにベタ惚れだろ?…図星だろ?」

「…適当な事ぬかすなっ、余計なお世話じゃっ、うるさいわっ…」

「お前結構、顔に出やすいからな〜。顔そっち側に向けても、耳まで赤いぞ。ホント、わかりやすいよな。…そういやお前さぁ…」

「何だよ?」

「ちゃーんと彼女に言ったのかよ?プロポーズ」

「…んな事言わんでも、ずっと一緒だったからなぁ…。まぁ適当なとこで式挙げようとは…思ってるけどな…ラムもそのつもりだし」

あたるは彼に、ラムが結婚資金をへそくりしていた事や、ドレスはレンタルでもいいと言っていた事を、極々簡単に話した。

「お前とラムさんにとっちゃ…というより、お前にとっちゃ、ずっと一緒にいるからそろそろ、何と無く…ってなつもりなんだろ?」

「オレは別に否定はしとらんぞ、ラムの言う事に対して」

「否定はしてないが、自分からは何も言ってないんだろ?ラムさんのペースでいいって思ってんだろ?色々聞いたとこじゃ、昔っから散々浮気してた女好きなお前がねぇ…」

「お前、ちょっとくどくないか?オレとラムの事だろ、ホントに余計なお世話だ、っつーのっ」

「そう簡単に、身ぃ固めるつもりがあるとも…なぁ?」

「なぁ?って何だよっ!」

「ラムさんが押し掛け女房だってのは、聞いてるからな。今のまんまでいけば…何かあった時に“押し掛け女房のくせに”とか何とか…言いやすい、って思ってんじゃないのかよ?」

「…何を根拠に…しかもいい加減になぁ…」

「一生言われるぜ〜?ちゃーんとケジメつけてプロポーズしてくれなかった、ってな。お前が良くても…ラムさん、ずーっと待ってんじゃないのかねぇ?諸星さぁ、今のまんまじゃお前もラムさんもそのつもりでも、先に進まないと思うぜ、俺としてはな」

「ふんっ…な〜にを知った風な事を言っとるんじゃっ。それにいい加減にしろ、っつーんだよっ!オレとラムの問題だろ?」

「ま、お節介焼きの雑音、とでも思っといてくれよ、な?…さて、俺ちょっと一服してくるわ」

隣席の彼はすっと席を立つと、フロアから出ていった。女性社員たちはまだ席に誰一人戻ってきていない。今日は何故か、他の社員たちも外回りをしたり、来客があったりで、ほとんどの席は空いていた。

あたるは内心、今の会話を誰も聞いていなくて、安心していた。多分隣の彼は、周囲に誰もいないのを見て、あんな話をしてきたのかもしれない。

「…ったく、ホントにうるさい、っちゅーんじゃっ。…それにしても…静かだよな、珍しく」

平日だというのに、外からの電話もかかってこない。あたるはあまりにのどかな空気の中で、次第に眠気を覚えてきた。そして隣の彼が戻ってくる頃には、机に突っ伏して、軽いいびきを立てていたのであった。

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あたるの目の前に、純白のウエディングドレスを身にまとったラムがいた。こちらを見て、満面の笑みを浮かべている。

昔はあれだけ嫌だと思っていたのに。そして今でももちろん、ラム一筋、になったわけではなかったが、“やっとこの日が来たのか…”と、感慨深げに思っている自分が、そこにいた。

“ダーリン、プロポーズの言葉、憶えてるけ?”

“プ、プロポーズ〜〜?そんなの、オレ、したか?”

“ちゃーんと、してくれたっちゃ。とっても素敵な言葉で…。本当に、憶えてないのけ?”

“あ、ああ…憶え、とらん…”

“…あーーーっ!もしかして、お前、本物のダーリンじゃないっちゃね!!”

“何を言っとるんじゃ、オレは正真正銘、本物の、諸星あたる、だぞ?”

“大事なプロポーズの言葉憶えてないなんて、絶対っ!変だっちゃ!偽者だっちゃ!!”

“そんなのは憶えとらんがっ!オレは本物じゃっ!!”

“ホントのダーリンはどこだっちゃ!?ダーリンッ!ダーリーーーンッッ!!”

ラムは大きな声で叫びながら、あたるの前から走り去って、どこかへ行ってしまった。

“だからオレが本物だって言うとろーがっ!!ラムーーッ!どこ行ったんじゃーーっ!!”

そしてあたるがようやく見つけたラムの隣には…。

“やっと、本当のダーリン、見つけたっちゃ♪”

“め、面堂っ!?”

“さ、ラム、今すぐ式を挙げに結婚式場へ行こうか”

“ね、ダーリン…プロポーズの言葉、憶えてるけ?”

“それはもちろん。1日たりとも、忘れた事なんかないよ、ラム”

“嬉しいっ♪やっぱりこっちが、本物のダーリン、だっちゃ。…お前は偽者だったっちゃ”

“この面堂終太郎が、ラムさんにとっての、本当のダーリン、だったという事だ。ならば偽者には今すぐ、消えてもらおうか…”

“紛らわしいから、偽者は早く消すっちゃ”

“そういう事だ。諸星、覚悟ーーーーっっ!!”

“アホーーーッ!!やめんかーーーっ!!オレが本物の諸星あたるで…本当の…ラムの…”

“ちゃんと最後まで言えないんだから、やっぱり偽者だっちゃ!!さ、終太郎のダーリン、早く式場行くっちゃ♪”

“とにかく…オレが本物だーーーっ!!ラムーーーッッ!!そっちは面堂で、こっちが本当の…お前の…ダーリンじゃーーーっ!!”

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「…うーん、うーん…オレ、が〜〜…本物の〜…ラム〜〜……ぐがーーーっ……」

「…他に人がいないからいいものの…。よーっぽど、嫌な夢でも見てんのかねぇ…」

一服しにいって席に戻ってきた彼は、あたるを横目でちらりと見ながら、静かに席に着いた。


その日の午後5時半頃、あたるの小型通信機に、ラムから連絡が入った。(*4)

『ダーリン、聞こえるけ?今朝言った事、ちゃーんと憶えてる?』

「ああ、今夜デートする、って話だろ?で、どうするんだ?いつも通り外で待ってるか?」

『普通に帰ってきて欲しいっちゃ♪しかも早めに、ね♪絶ーー対っ、寄り道とかガールハントとかしたら、ダメだっちゃよ?』

「普通に帰ってこいって?外でデートするんじゃなかったのか?」

『とにかく、帰ってきてからのお楽しみだっちゃ♪早く帰ってきてね〜♪』

そしてラム側から通信が切れた。

「いつも通りかと思っとったら…早めに帰ってこい、と?どういうこっちゃ?ホームパーティーとやらでも、するつもりか?…それとも、早めに帰って…早めに…と、いう事か?…何しろ、バレンタインだしなぁ…アイツの考えそうな事かもしれんなぁ…オレが喜ぶかもしれん、とか、何とか…。そんなら、まぁ…早めに帰ってやるか…」

定時になると、あたるはとっととタイムカードを押して、帰路に着いた。バレンタイン当日なので、街中そんなデコレーションを施しており、ピンクや赤のハートだらけであった。

「あと数時間で今日も終わるというのに、商売熱心、っちゅーか、何ちゅーか…」

あたるは横目で菓子屋店頭のワゴンに積んである、小さなチョコの包みをちらちら見ながら、早足で歩いていた。そしてふと、ある店の前で足を止めた。

「…やっぱそろそろ、ケジメ、っちゅーか…つけた方がいいんかなぁ…。“運命の扉”ん中で見たラムも、確か、こんな格好だったと思ったが…」

あたるが、落ちていく“運命の扉”の中で見た、ラムが来ていた純白のウエディングドレス。それに良く似たデザインのものが、大きなショーウィンドウの中に飾ってあった。

「…ま、なるように、なるか…。アイツは昔っからせっかちなとこあったけどな…最近は向こうから、それっぽい事言ってこないよなぁ…。もしかして…オレから何か言わんと、先に進まん…っちゅーわけか?」

確かに1度だけ、あたるから“それっぽい事”を言った事はあった。ケンカの後の仲直りで居酒屋へ行き、梅酒で酔って眠ったラムを背負って帰った翌日の朝に、1度だけ。しかも何気に濁して、である。その時のラムの反応は、というと…。(*5)

「…ダーリン、結局何が言いたいのけ?」

と、きょとんとして、あたるの顔を覗き込んだだけだった。

(“いまわの際”で、それとなくわかったんじゃなかろーか、と思っていたが…ラムにはやっぱ、微妙〜な言い回しでは伝わらん、という事かっ!?つまり…オレにはっきり言わせたい、とっ!?)

そしてあたるはしばらくの間、ドレスのショーケースの前で、腕を組み、渋い顔をして、立ち止まったままでいた。

「…いや、ラムの事だからな…この機に乗じて、オレの口から…“あの言葉”を引き出そう、ついでにそれがプロポーズになる、という事も十分有り得るわけだが…」

そこまで言うと、あたるは再び歩き出した。が、今まで“なるようになるだろう”程度に思っていた事が、年月を経るにつれて現実味を帯びてくると、自分でもどうするべきなのか、正直わからなくなってきていた。

「…今までとそう変わるとも思えんし、ケジメ、っちゅーても、一体何をどうすりゃいいんだ?プ…プロポーズ…ねぇ…。って事は、だ。つまり…“あの言葉”を、言わなきゃならん、っつー事で…。いや、しかし、今更その…プロ、ポーズ…とやらを、言う必要も、無いだろ…無いよなぁ…うん…」

あたるの声は次第に大きくなり、独り言のつもりが、道行く人々の耳に言葉の端々が入るほどの声量になっていた。が、本人だけはそれに気付いていない。すれ違い様、少しだけ足を止めて、くすくすと笑っている人もいる。よほど彼の“独り言”が可笑しいのだろう。

「ラムの魂胆は見え見えだ、っちゅーんじゃっ。バレンタインに乗じて何かやらかし、オレの口から“あのひと言”を引き出し、ついでにプロポーズさせようたってなぁ…そうは問屋が卸すか、ってんだっ」

少々乱暴な口調で、そこまで言い捨てたあたるだったが、次の瞬間には小さな溜息をひとつ吐(つ)いて、小声の独り言を続けた。

「…アイツの気持ちは…理由はともかく、オレに…惚れてる、ってのだけは、昔っから、わかってたけどな…。しかしオレ自身、今は、ラムと…どうしたいんだ?…どう、なりたいんだ?…で、これから先、一体…どうしたいんだ?…とにかく、アイツがオレとずっと一緒にいるんだろう、って事だけは、変わらんだろうが…。きっと、変わらんだろうが…」

そこで、あたるの歩みがぱたりと止まった。そして彼は、くるりと踵(きびす)を返すと、元来た道を全速力で駆け出した。それから間も無くして、街の歩道には、再び家に向かって走る、あたるの姿があった。


家に戻ったあたるは玄関を勢いよく開け、夕飯の支度途中の母親が「あら、今日は早かったのね」と話し掛けてきた横を通り抜けて2階に上がり、ベランダに出た。そして小型通信機兼・UFO昇降用のボタンを操作して、彼はそこからUFOの中へと、昇降用の光に引き上げられて入っていった。

「ダーリン、おかえりなさい、だっちゃ♪思ったより、うーーんと早かったっちゃね♪」

「あ、ああ…さっきお前が言った通り、真っ直ぐ帰ってきてやったんだからな」

「何、威張ってるっちゃ。それじゃあそろそろ、デートに出かけるっちゃ、ダーリン♪」

「デートって…UFOに乗って、か?」

「たまにはいいでしょ?地球からちょっと離れた場所まで飛んでいって、デート、っていうのも♪」

「…UFOの中では、普段と変わらんだろうが」

「バレンタインなんだし、ウチ、ダーリンとふたりだけで…ゆっくり夜を過ごしたかったから…。ダーリンは外でデートの方が良かったけ?」

「最初はそのつもりだったからな。でもまぁ、たまには、いいんじゃないか?こんなのも」

「それよりダーリン、先にお風呂入ったら?それから夕食にするっちゃ。今日はいつもよりフンパツしてみたっちゃ♪」

「ああ、そう…。しかしいつもと何か変わったようにも思えんのだが…」

「でももう、地球の成層圏は出たっちゃよ。今、月に向かって飛んでるっちゃ。ほら、モニターに映ってるでしょ?」

「三日月なんだな、今日は」

「月齢、約26前後、月の位相が318とちょっと、輝面比が約12.8%程度だから、細い三日月だっちゃね、今夜は。黄緯度や地心距離から見ても、今日は危険度が低い日だっちゃ」(*6)

「危険度?何のこっちゃ?」

「うーん、つまり〜、黄緯度差や地心距離によって、事故や災害が起きやすくなる日があるんだっちゃ。それが危険度。…ウチの“危険日”とは違うっちゃよ、先に言っとくけど…」

「…他の意味はようわからんが…ラムの“危険日”の意味だけは、よーっく、わかったぞ。…んで、今夜ラムは、その…“危険日”か?」

「いきなり何言ってるっちゃ。前に言ったでしょ?ウチ、危険日辺りはいつも避妊してる、って…」

そこまで言ったラムの様子が、少ししおらしくなった。そしてあたるに軽く抱き着いてきた。

「だってお前…土曜の夜は…とか言ってたじゃないか。何だか、前と言っとる事が違うみたいだな…どうしたんだ?」

「だって、ウチが…いくら好きとか、結婚の事言っても…ダーリンったら、結婚の“け”の字も言ってくれないっちゃ。ずーっと、ウチと一緒にいて、一生痴話ゲンカするつもりじゃなかったのけ?…それとも…ずーっと、今のまんま?」

「…いや、そんな事は…それにオレも、お前の言ってる事を、昔みたいに…否定しとらんだろうが?…ドレスはレンタルでもいいか?とか…言っただろ?」

「でもそれだけでしょ?…もし今のまんまなら、ウチ、ずーっと避妊続けるつもりだし…。今までと、ずーっと同じまんまで、一緒に歳とって、ふたりでおじいちゃんとおばあちゃんになって…それで…」

「あ、あのなぁ、ラム…。い、いや、とりあえず、オレ…風呂入ってくるわ…。話は…その後に、な?腹も減ってきたしな」

「…うん、わかったっちゃ。それじゃあウチ、夕食の準備しとくっちゃ」

(…そうなのだ…前にも1度、出来たかと思った事があったが、ラムは別に、子供が欲しくなくて危険日に避妊しとったわけじゃなかったのだ…。昔っからあれだけ夫婦だ、結婚だ、と、騒いでおったのに…オレ、何やってんだろうな…。…ラム…ごめんな…)

UFOの風呂場で小さなバスタブに浸かりながら、あたるはそんな事を思っていた。そしてラムに対しての“ケジメ”についても、長湯をしながら、彼は延々と思いを巡らせていた。

(思い返したら、ケジメつける機会なんぞ、いくらでもあったはずだしな…。そういや一番最初にそれらしい事を言ったのが、2度目の鬼ごっこの後に言った“いまわの際に言ってやる”だったんだが…まぁ、あれじゃあ、ラムには遠回し過ぎて、わからんかったのかもしれんなぁ…。かといって、指輪やった時…に言うべきだったか?…それとも、出来たと思った時に…それともこっちに引っ越してきた時に、清水の舞台から飛び降りるつもりで…うーーーむ…)

そして、あたるの物思いは、まだまだ続いていた。

(…しかし今のまんまでは、結局なし崩しでズルズルと…で、結婚式…をどうするかも、ちゃんと話してないしな…。しかもさっきのラムの様子は、いつもとちょっと違ってたしなぁ…)(*7)

結局結論が出ないまま、のぼせそうになったので、風呂から出てきたあたるであった。

「ダーリン、どうしたっちゃ?随分長かったっちゃね、お風呂。ご飯冷めるっちゃよ」

あたるは部屋着に着替えると、小さなテーブルに着いた。ラムはにこにこしながら、とりとめもない世間話をして食事をしていたが、あたるは彼女のさっきの様子が気になっていた。

ラムのUFOは、宇宙空間の三日月とランデブーしながら、ゆっくり飛行を続けている。銀色に輝く三日月が、大型モニターに映って、室内灯を少し暗くしたUFO内を、ほんのり白く照らしていた。ふたりは黙ってテーブルに着いたまま、それを眺めていた。

「あのなぁ、ラム」

「あ、そうそう、今日はバレンタイン・デーだから、ダーリンにプレゼントだっちゃ♪」

あたるの言葉を遮るように、ラムがリボンを掛けた箱を持ってきて、彼に手渡した。

「ウチの手作りチョコだっちゃ♪…ちょっと面白い形してるけど…開けてからのお楽しみ、だっちゃ♪」

長方形で厚みのある箱を開けてみると…中に入っていたのは。

「…何じゃ、これは…」

呆気にとられるあたる。それに対しラムは顔を赤くして、手作りチョコについての説明を付け加えた。

「それ…ウチの胸から、型取ってみたっちゃ…ちょっと恥ずかしいけどぉ…ちゃっ♪どう?ダーリン。よく出来てるでしょ?」

「…確かに、ラムの胸と寸分違(たが)わない形はしとるが…何もわざわざチョコで作らんでも…なぁ?」

「せっかく作ったのに〜。ねぇ、食べるのもったいない?それとも、すぐに食べてみたいっちゃ?」

「うーむ…非常〜〜にっ!微妙じゃな〜〜…あ、そうじゃ」

突然何か閃いたのか、あたるはラムの“おっぱいチョコ”を持って、UFOの隅っこに行って何やらごそごそし始めた。

「ダーリン、何やってるっちゃ?」

「…よしっ、でけた〜〜♪さすがオレだな、器用なもんじゃ♪」

あたるがラムに見せたもの。それは、ラムの“おっぱいチョコ”の内側をきれいにくり抜いてブラジャーのカップのようにしたものだった。

「…まるでブラのカップみたいだっちゃ。…まさかダーリンッ…また変な事考えてんじゃないのけっ!?」

「ラムの胸の形そのまんまだろ?だったらキレーにくり抜けば…あとはもう、言わんでも、何と無〜くわかるだろ?…なははははっ!」

「…何だっちゃ、そのいつもの、スケベそーな笑い方は…。んもうっ、しょうがないっちゃねぇ〜…」

そしてラムは髪を解いて、衣服を脱ぎ、ベッドに入った。あたるもそそくさと着衣を脱ぎ、カップ状にしたチョコを手にして、ベッドに乗った。

「おっ、やっぱピッタンコじゃ〜♪」

「当たり前だっちゃ。ウチがちゃーんと自分で型取って、作ったんだから、合わないわけないっちゃ。…でも体温で、ちょっと柔らかくなってきてるっちゃよ?それにさっき削った余りのチョコはどうしたのけ?」

「それもちゃーんと食っておいたぞ。そんじゃま、こっちのチョコも…」

先までのあたるの悩みはどこかへ消し飛んでいた。ラムが何かを悩んでいるらしい事も…今は、考えていない。ただ目の前にある、濃茶の溶けかかったチョコレートに…かぶりついた。

「あっ…いきなり、先から…なんてっ…あんまり…かじったら…イヤ…だっちゃ…やんっ、ダーリン…」

あたるがチョコの先を軽くかじると、ラムの生の乳先が、茶色に染まって露出した。それをきれいに舐め取っていくあたる。

「いやんっ…あんっ…あ、あ…あんっ…くすぐったい…っちゃ…ダーリン…うんっ…そんな、に…舐め、たら…あっ、あっ、あんっ…」

乳房のチョコを味わいながら、体温で溶けていくそれを、ラムのカラダに伸ばしていくあたる。ラムのカラダのあちこちが、茶色に染まっていく。手に付いたチョコをラムの唇に塗りつけると、ベタベタのカラダを合わせながら、あたるは唇を組み重ねた。

「…甘い、っちゃ…ダーリン、の…キス…口、の中まで…チョコ、の…味が、する…っちゃ…んんっ…んっ…んっ…美味しい…っちゃ…ダーリン…」

「…ラムも…うんと、甘くて…美味い…ぞ…」

甘いチョコでコーティングされた舌同士を絡めながら、ラムが軽く放電した。ピリピリした刺激が、ふたりの口内に充満する。

「…ダーリンの、キス…ピリピリして…美味しいっちゃ…。でも…ベタベタ、して…ウチ、の胸の、チョコが…溶けて…カラダ中、ドロドロ…だっちゃ…」

「でも、チョコの…油分で…ぬるぬる、するだろ?…」

ベタベタ、ドロドロ、ぬるぬるの溶けたチョコレート。あたるは電気を含んだこそばゆい刺激のキスを繰り返し、それからラムのカラダ中に伸ばしたそれを、丹念に舐め取っていった。

「…ダーリン、の…変態…。すぐ、こんな、事…ばっかり…したがる…んだから…んっ、もう…ダーリン、の…エッチ…バカ…」

「…先に、妙なチョコを…作って、用意しとったのは…ラムの方だろうが…お前も…同罪じゃ…」

「うっ、ううんっ…あ、あ、あ…そんなに…おっぱいの…先、ばっかり…舐められ…たら…あ、うんっ…だん、だん…どん、どん…良く…なって…ぬるぬる…して…あ、あぁ、あぁあぁあぁ…ダーリン…ダァ、リン…ダーリン…ダー…リン…」

「…オレの、変態プレイで…悦んどるのは…どこの、誰だ…?ラムは…こういうの、嫌いじゃ…ない、だろ?」

「…ダーリン、の…バカァ…意地悪……でも…ウチ…嫌い…じゃ、ない…っちゃ…。ダーリンだから…好き…。全部…好き…。何、しても…好き…だっちゃ…」

あたるが口に含んだラムの乳先。そこから放出されている電流が、彼の口内に流れ込む。頭が痺れ、そこから背骨を通って、弱い振動があたるの全身に伝わっていった。

痺れる舌を、ラムの乳先に押し付け、潰す。微振動を発している指先で、乳房の頂(いただき)周辺を摘んだり軽くひねったり、押して揉み込む。するとラムの胸先に、あたるからのパルスが伝わって、彼女はカラダを緩く仰け反らせたり、くねらせながら、のどの奥から吐息混じりの艶かしい声を、発した。

「…し、痺れ、て…くすぐったくて…カラダ、が…ピリピリ…ジンジン…して…きて…。ウチ、の、アソコが…熱く、なって…。う、うぅんっ…ダーリン…あ、は、あぁんっ…キス、と…おっぱい…だけ、で…あ、あ、ぁ…あ、あぁんっ!」

“ピシッ!”

あたるの丹念な愛撫で軽く達したラムは、瞬間的な放電をした。あたるの背に回されたラムの指先、濡れた熱い陰部から、彼のカラダに瞬時に流れ込む、熱い電流。ラムの指先が軽く食い込んでいた部分には、薄っすら赤い跡が残った。

「…あちっ…」

「…大丈夫、け?…ダーリン…ヤケド…しなかった?」

「…いや、そこまで熱くないから、大丈夫だぞ…何も心配…せんで、いい、から…。オレのカラダが強靭なのを、知っとるだろ?…10日間、朝から夕方まで走っても…」

「…ウチのこと…一生懸命…捕まえようと…してたっちゃね…。最初の時は…地球のため…だったけど…2度目の時…は…地球のため?…それとも…」

「…あん時は、ラムも色々…やってくれたからなぁ…記憶喪失、装置…だの、出してきたり、してな…」

「…あれがもし…作動、してて、も…本当に、ウチの、こと…忘れたり…しなかったけ?」

「…ああ、絶対、な…」

「…根拠の無い、自信…だけは…しっかり、持ってるんだから…。あ、んっ…。それ、じゃあ…ウチが、絶対…ダーリン、と…ずーっと一緒に…いる、って事も…自信…あるんでしょ?…んっ、んっ、んあぁっ!」

「…そのつもり、じゃ…ないのか?…」

「…こうやって…ずーっと一緒にいる…のは…ウチと、エッチして…気持ち、良く…なりたい、から…だけ?」

「…何で…そんな事、言うんじゃ…」

「…だって…時々…そうなんじゃないか…って、思ってた、から…。違うの?」

「…何で、そんな事、言うんじゃ…。ラムの、アホ…バカタレ…」

あたるはラムの胸に顔を埋めて、そう呟いた。そしてぬるついた指先を、緩やかに開かれたラムの秘所に向けて、滑らせていった。

「…もうこんなに、濡らしてんじゃないか…」

するとラムの片手も、あたるの股間へと伸びていった。

「…ダーリンのだって…こんなになってるっちゃ…」

ラムの細い指先が、あたるの硬くなった逸物の裏筋を、そっとくすぐる。

「…や、やめんか…おい…ラム…」

「…イ、ヤ…。ダーリン、だって…ウチの、一番…感じる、ところ…いじって…る、くせにっ……ひぁっ…あっ、あ、あ、ぁあぁ…あぁんっ…はぁ、んっ…んっ、んっ…だ、めぇ…そこ、はっ…!はんっ、はんっ、はんっ!いっ、いいっ、けどっ…だめっ…あぁ、ぁっ、あぁっ、あぁっ!…あうぅんっ!」

“ビクビク、ビクッ!”…ラムのカラダが軽く爆ぜて、またしても“ビシィッ!”と、熱くて短い電流を発した。

「…あつっ…つっ…ラ、ム…」

「…はぁ、はぁ…ダーリンの、せいで…また…」

「…今のも…良かっただろ?」

「…うん…すっごく……あ、あんっ…ま、た…今度、は…」

“ぬちゅぅ…ぬちっ、ぬちっ…”

あたるの指が、ラムのつぼみのナカに挿入されていった。ラムのつぼんだ入り口を広げ、浅い部分にあるスポットを、ゆっくり刺激するあたる。ぬるりとした女体の肉壁を、そっと擦っていく。
同時に、ラムの熱い柔らかな襞に親指を食い込ませ、たっぷりの愛液を伸ばしながら、彼は彼女の雌蕊…陰核も、同時に攻めた。

「…はぁんっ、はぁっ、はぁっ、あぁっ!あぁんっ!…そ、そんな、にっ、色んなとこっ…したらっ…あっ…あぁあっ!だめぇんっ!イッ、イッ…イッちゃうぅぅっ…!!…う、う、う、ぅっ…」

ラムを軽くイカせてから、あたるは再びキスをした。さわさわとラムのカラダの各所に触れながら、溶けそうなほど熱くて、深い深いキスをする。あたるがラムの感じる部分にタッチするたび、彼女ののどや舌から、あたるの口内に、微弱な電気が流れ込んでくる。そのたびに…頭が痺れて、ふとした瞬間、意識が飛びそうになるのだ。

先走りの体液が、あたるの逸物を濡らしている。ぎちぎちに硬くなったそれを、あたるは限界ギリギリまで、持ち堪えさせていた。痺れるディープなキスを解くと、唾液の銀糸が、ポトリ…と零れ、ふたりはうっとりした表情になっていた。そして少しの間を置いて、汗ばんだ肌のあたるが、ラムに言った。

「…なぁ、ラム…今夜は…避妊…しとるのか?」

「…もちろん…だっちゃ…。だって、危険日…だもん…だから……。あんっ…また、そんな、とこ…」

「…もう…いい…ぞ…避妊…せんでも…。土曜の夜、は…子供…作るんじゃ…なかった、のか…?」

「…だって…ダァリン…ずっと…ちっとも…ウチ、に…結、婚、とか…言って、くれない、から……だから……もう……はあぁ…あぁ…い、いい…っちゃ…そこ…が…い、い…」

「…その、話は…後で…な…。もう、ガマンしなくて…いいんだぞ…。オレ、も…そうする、から…」

「…ど…どういう…事…け?…はぁ、はぁ…はぁ……ダーリン…早く…ウチの…ナカ、に……ウチ、の、ナカ…に…いっぱい、いっぱい…ちょうだい…ダーリン、を…」

そして、いつものように…。ラムのナカに、あたるが埋もれていった…。


「うんっ、うんっ、うんっ、うんっ!ああぁんっ!…あっ、頭、がっ…と、飛び、そう…っちゃ…!」

あたるが渾身の力を込めて…ラムを揺さぶる。

「ふっ、ふっ、ふっ、ふっ…」

“パリパリパリパリ…パリリッ…パチッ…パチッ…”

ベッドが軋み、白いシーツがチョコレートの茶色でどんどん染まっていく。ラムの青白いスパークが、シーツの表面伝いに走り抜け、ベッドの外側に拡散していく。それが不規則なリズムで繰り返されている。

緩急を付けた交合で、あたるはラムを揺さぶり続けた。いつもと違う彼の力強さが、ラムの最大級のアクメに達するポイントを、いつも以上に刺激した。

「…だ、めぇ…そんな、に…奥、まで…突いちゃ…イヤぁ…。ウ、チ…頭、が…だん、だん…ぼんやり…して、きて…ダーリン、が…ダー、リン…が…見え、なく…なりそう…だっちゃ…。で、も…愛、してる…ずっと…ずっと…好、き…大、好き…ダァ…リン…」

半ばうわ言のように、ふわふわした口調で…ラムはそう言った。それから間も無くして…。

「ちゃっ…ちゃあぁっ!ちゃあぁぁあぁぁあぁーーーーーっっ!!!ダーリーーーンッッ!!!」

ポルチオ・スポットで最大級のアクメに達したラムは…あたるにしがみ付き、悲鳴に近い絶頂の声を上げると、そのまま眠るように脱力した。そして本当に、しばらくの間、目を覚まさなかった…。

…闇に、薄っすら光が射し込んできて、ラムはようやく目を覚ました。彼女の視界に、全体がぼんやりとした、あたるのシルエットが入ってきた。

「おい、ラム…大丈夫か?…また前みたいに気ぃ失ってただろ?」

「…あれ…ダーリン?…ウチ…どうしてたのけ?…気を失ってたのけ?ウチ…」

「そうじゃっ、気を失っておったのか、眠ってたのか、ようわからんが…」

「だってぇ…ダーリンの…本当に、すごかったんだから…頭、真っ白になって…それから先の事、憶えてないっちゃよ…。だけどぉ…さすがは、ダーリンだっちゃ♪うふっ、大好きっ♪」

「そ、そうか?つまり…オレがいかに“すっごい”かが、これでまた証明された、という事かっ!?そういう解釈でいいのかっ!?」

「当たり前だっちゃ…ダーリン、本当に、“すっごい”んだもん…ウチ、もう…ダーリンじゃないと…ダメ…だっちゃ…うふっ♪…ねぇ、そういうダーリンは?前に、ウチじゃないとダメ、って言ってたでしょ?電気体質がどうとか…ウチの放電が無いとダメだとか…。ねぇ、また聞くけど…そんなにウチの放電、イイっちゃ?」

「…うっ…ま、まぁ…そういう事…じゃ…」

「電気ビリビリされて、気持ちいいっちゃ?」

「う…うん…まぁ、な…」

「んもうっ…何だかハッキリしないっちゃねぇ。もうちょっと、ハッキリ言って欲しいっちゃ。イイのけ?ダメなのけ?」

「……くっ…そ、それは〜〜…言わんでもわかるだろーがっ!ラムの電気ビリビリが無いとっ!!セックスした気がせんのじゃーーーっ!!!」

「ちょっ、ちょっと…待つっちゃ、ダーリン…ダーリンたらっ!」

“ドバババーッ!”

「何じゃっ!今度はっ!!オレがその気になってきたら、いきなり止めおって!!」

「ホントにダーリンはスケベで即物的なんだからっ。たまにはムードとか、考えて欲しいっちゃ!で、終わったら何か話があるんじゃなかったのけ!?」

「あ、ああ…話、ね…そういや、そんな事も言ったような気も…するかな…」

「何、とぼけてるっちゃ!後で話したい事があったんじゃないのけっ!?すぐにそうやって誤魔化すんだからっ!」

「うーむ…っと、その前に、このカラダ中に付いたチョコを風呂で落とさねばっ」

「本当にちゃーんと、ウチにしたい話、してくれるのけ?」

「とにかく、風呂から出たら、な」

「ウチもベタベタだっちゃ。ダーリンが出てきたら、ウチ入るから」

「一緒に入らんのか?」

「ダーメッ。一緒に入ったら…また、エッチな事…するつもりでしょ?」

図星をつかれたあたるは、ラムをチラチラ振り返りながら…ひとりで風呂に入っていった。そしてあたるが上がると今度はラムが入り、カラダ中に付いたチョコレートをきれいに洗い清めた。それから汚れたシーツを大型洗濯機に放り込み、洗濯と乾燥を短時間で済ませると、ベッドメイキングをして、元通りの状態にした。

「ちょっとチョコの匂いが残ったけど、後で消臭剤撒いておくっちゃ」

ふたりが部屋着に着替えると、ラムはリボンの掛かった箱をまた持ってきた。今度はさっきのより小さめの四角い箱だ。そしてあたるに、にこにこしながら、それを手渡した。

「何じゃ、さっきくれただろ?お前のおっぱいチョコ」

「今度のは、普通のチョコレートだっちゃ。ねぇ、早く開けてみて、ダーリン♪」

「…まさか変なもんとか、入っとらんだろうなぁ…?」

「さっきしっかり食べておいて、何言ってるっちゃ」

箱を開けてみると、今度はハート型をしたチョコレートが入っていた。左右の色が微妙に異なっている。

「半分ずつ色が違うようだが…何か意味、あるのか?」

「ウチとダーリンと一緒に食べようと思って、味の違うのを半分ずつくっつけてみたっちゃ」

「ラムも一緒に?何で?バレンタインは男にチョコをやるもんだろ?」

「ダーリン、今までホワイト・デーにお返しくれた事無いんだもんっ。だからウチも一緒に…あーーーっ!!」

“ひょいっ、ぱくっ”

ラムの言葉が終わらないうちに、あたるは目の前のハート型チョコを、丸ごと口に放り込んだ。

「どーしてそう、意地汚いっちゃ!ダーリンのバカーッ!」

「…うっ…」

「どうしたっちゃ?」

「…半分は、甘い普通のチョコだが…半分は…無茶苦茶…苦いぞっ…!なっ、何じゃ、このチョコはっ!!」

「ふふ〜ん♪やーっぱり、引っ掛かったっちゃ。半分コして食べよう、って言えば、ダーリンの事だから、きっと丸ごと食べると思ったっちゃ♪で、苦い方のお味は、どうけ?」

「…甘いのと、苦いのが…口ん中で混ざり合って…うっ…こっ、これは…何とも言えん、味じゃ…。かっ、辛いわけでは、無いがっ…」

「辛い方が良かったけ?」

「…アホかっ!!…かといって、口から出すのも、もったいないではないかっ…」

「変な味だったら…ウチが少しだけ、助けてあげるっちゃ…」

少し涙目になって口をモグモグ動かしているあたるの肩に、ラムがそっと腕を回し…そしてキスをした。あたるの口内にあるチョコを、少しずつ吸い出している。しかしその彼女の顔も、微妙に歪んできた。眉根を寄せて、その味の不味さにキスを解くべきかどうか、迷っている風にも、あたるには見えた。

が、そのチョコをふたりで味わっていると…次第に、“甘い”と“苦い”がほどよく融け合って、思ったほど不味さを感じなくなっていた。やがてふたりはチョコを飲み下し、唇を離した。その途端に、こぼれる笑み。

「ふふっ…可笑しいっちゃ、ダーリン…口の周り、チョコだらけだっちゃ…くすっ…」

「ラムだって同じだろーがっ。口の周りが茶色くなっとるぞ…わははっ」

ひとしきり笑い合い、ふたりとも口の周りをきれいに拭うと、今度はあたるが神妙な顔付きでラムに話し掛けてきた。

「そんじゃまぁ、今度はオレから…」

「何かあるのけ?ホワイト・デーは来月だっちゃよ?」

きょとんとしているラムを尻目に、あたるは仕事に持っていっているカバンの中から、書類袋を取り出して、持ってきた。

「何?ダーリン」

「いいから、そん中、見てみ」

「…あ、これ…」

「あ、あのなぁ…“あの言葉”だけは、“いまわの際”っちゅー事に、絶対っ!しとくが…」

ラムはあたるから渡されたパンフレットを見ながら、嬉しそうに微笑んでいる。

「だ、だから、な…つまり、だ…。そ、そろそろ…どーだ?けっ…けっ……結婚…するか?……ふぅ〜…(これ言うだけで、うんと疲れたわ…)」

「…ホントに?ホントけ?…ダーリン…ダーリン…ウチ、ウチ…今、一番…嬉しくって…幸せ…だっちゃ…嬉しい…」

「…んで、ドレスだけどな…。“運命の扉”ん中で見たのと…そっくりのが、あったから…それで、どうだ?」

「でも…高いんじゃないのけ?それに…前に言ってた、“副業”とか…結局やらない事にしたし…大丈夫?」

うれし涙を拭いながら、ラムが少し心配そうに、そう言った。

「まぁ一応だな…こういう日も来るだろう、と思って、だ…それなりのもんは貯めておいたんだぞ?…一応、な…」

「そういう事なら、ウチだって…家賃浮いた分、ちょっとずつ、貯めておいたっちゃ♪ねぇ、今度このお店、一緒に行って、決めてくるっちゃ♪それから〜婚姻届はいつ出すっちゃ?その前に地球に帰化する手続き、まだとってなかったから、それもしないとっ。これからすっごく!忙しくなるっちゃねぇ、ダーリンッ♪それからウチ、教会で式がいいっちゃ。決まったら、皆に招待状書いたりしないといけないし〜…それから〜…新居も決めないとっ♪」

「何だかすごい物入りだな…しかも忙しいし、かなり…面倒だな…」

「ウチ、ダーリンから言われるの…ずーーーっと、待ってたんだもん…。ウチが勝手に話進めても…本当にダーリン、結婚したいのかなぁ、してくれるのかなぁ…って、思って…ちょっと、不安だったから…。でもこれで安心して、話進められるし♪いつ子供が出来ても問題無いっちゃ♪ねぇ〜ダーリンッ♪」

「しかし…日本は一夫一婦制だろ?」

「大体の国はそうじゃないのけ?」

「つ、つまり…ラムと結婚したら、だなぁ……」

「ハーレムが作れなくなる、って言いたいんでしょ?何言ってるっちゃ。どーせ一生かかったって無理だっちゃ」

「何でっ!?」

「ダーリンと、甘いのも苦いのも半分ずつ、分け合えるのは…ウチだけだもんっ♪」

「甘いのも苦いのも、半分ずつ…ねぇ…」

「人生みたいなもんだっちゃ。甘い事も、苦い事も…たくさんあるけど…。ウチ、ダーリンさえいてくれたら…ずーっと、大丈夫だっちゃ。ねぇ、ダーリンは?」

「人生、甘〜〜い事だらけならば何も言う事なんぞ無いっ!!っつーか甘い事だらけならばっ!この世は正にっ!パラダイスじゃ〜〜〜っ!!!…ふっ、ふふふふふっ…。ま、もっとも、苦い事なんぞも色々あっただろーが、オレもう、ぜ〜んぶ、忘れたわ。すっぱりとっ」

「ウチと一緒に、人生の幸せもそうじゃない事も、半分コずつにするつもりあるのけっ!?もしこれからも浮気が治らないんだったら〜〜…」

「それだけは無理じゃ、絶対にっ!!」

「浮気なんかしたら、ウチ、家出してやるんだからっ!戻ったって当分エッチ無しっ!それにエッチしたって、電気ビリビリしてあげないんだからっ!!わかったのけっ!?」

「で…電気ビリビリが…無くったってなぁ〜…オ、オレだって〜…ラムにな〜んも、してやらんもんねっ!」

「…な、何をだっちゃ…」

ムキになったあたるの言葉に、ムッとしつつも顔を赤くするラム。そしてあたるの態度はコロリと変わり。

「…しかし、既にもう昔っからアレだ…くんずほぐれつ…な、わけだが…」

「な、何言ってるっちゃ…バカッ…」

そしてラムの顔は先にも増して赤くなった。

「し、新婚、初夜…っちゅーのを、結局…体験出来ん…だろ?新婚…だが…新鮮味に欠ける、っちゅーか…」

それまで顔を赤くしていたラムだったが、あたるの意外な問い掛けに“きょとん”として聞き返した。

「…で、ダーリンは、どーしたいのけ?」

「つまり…新婚…初夜…を、だな…体験出来る、何かいいもんは、無いか?ラムとオレが、初々しくチチクリ合える…っちゅーか…そんな感じの…」

「…結婚式まで、絶対に浮気しない、って約束してくれるんなら〜考えてみてもいいっちゃよ♪」

「あるのかっ!?そんなシミュレーションか何かが出来るモンがっ!?」

「それは…約束守ってくれるまで、内緒だっちゃ♪うふふっ♪」

「…し、新婚…初夜…かぁ〜〜一生経験出来んと思っとった、初夜が…経験出来るのかぁ〜〜…そーかそーか…うんうん♪」

「何だかヤケに…嬉しそうだっちゃねぇ…ダーリン」

「だってなぁっ!一生に一度っきりの、だぞっ!?お前の処女喪失とっ!オレの童貞喪失とっ!新婚初夜だけはっ!!一生に一度ずつだけではないかっ!!その貴重な体験をだな…出来るっ、と想像しただけで〜〜〜っっ!!!」

…そして、大型モニターの三日月が、少し傾き始めた頃…。

「…そ、そろそろ…寝ない、と…朝…辛いっちゃ…よ?…あんっ…もうっ…ダーリン、の…エッチィ〜〜…あぁ〜ん…」

「も、もっとこうっ、こんな慣れきった感じじゃなくてだっ!う、初々しいチチクリ合いをっ!…と、想像しただけでーーーっっ!!」

…あたるの頭の中は、既にその“新婚初夜の初々しいチチクリ合い”の妄想で、一杯…なので、あった…。

「…まず、ラムが…あーんな感じで、あーんな風に…で、こうなって、こうなって…だなぁ…オレが、こうする…とっ、こう…こう、こうでっ…」

「…何ひとりで、盛り上がってるっちゃ…変なダーリン…。そんなに新婚初夜に、こだわらなくたってぇ〜…」

「何を言うかっ!しっ、新婚初夜はなぁっ!…男の…浪漫なんじゃーーーっっ!!!…で、ラムがこーんな風に…で、ついにこうなってこうなって、で、あーなって…だなぁ…ふっ、ふふふっ…うひょひょ…うひひひひっ…」

「…新婚初夜にばっかりこだわって…バカみたいだっちゃ、ダーリンたら…。その先の方が、うーーーんと、長いのに…。でも、ダーリンがどんなに浮気ばっかりしても…甘い事や苦い事、ぜーんぶ…ダーリンが一緒だったら…ウチ、絶対、大丈夫だっちゃ…。ねぇ、ダーリンは?ねぇったら、ねぇっ!!」

夜が更け、ラムとのチチクリ合いが終わった後も…あたるは“新婚初夜”への飽くなき妄想を…暴走させていたのであった…。

んで、翌日の会社にて。

「よぉ、諸星。バレンタイン、どうだったよ?」

「ああ…まぁまぁだったな…」

「結構いい感じだったんじゃないのか?」

「遂に、とうとう…プロポーズ…ってやつをだな…オレとしては思いもしなかった事を…したんじゃ…夕べな…。ああ…これで華の独身生活も…終わりじゃ〜…」

「何だよ、そうだったのかよっ!ラムさん相当喜んでただろっ!?」

「そりゃ、まぁねぇ…。華の…独身生活…が、終わったとして……いやっ、しかしっ!オレには…結婚した当日の…楽しみが〜〜っ!!」

「もしかして…初夜、か?…お前とラムさん、もう長いんだろ?何を今更…」

「いいやっ!ラムの星の科学力でっ!アイツは言ったんじゃっ!新婚初夜を実現してあげるっちゃ!とっ!!…今から考えただけで〜〜…その先なんぞっ、電撃リンチをいくら浴びようがっ!家出されようがっ!アイツが拗ねて、電気ビリビリしてくれなかろーがっ!新婚初夜さえあればっ!その先どんな事があろーともっ、乗り越えていける気がするんじゃーーーっ!!」

「…おい、諸星…周り全部に、しっかり聞こえてるんだけどよ…電気ビリビリがどーだの…初夜がどーだの、ってなぁ…いいのか?そんなんで…他人事ながら、俺の方が心配になってきたぞ、おい…」

「いいんじゃっ、人生、酸いも甘いもこれからだがっ!初夜は一度っきりじゃっ!アイツなら…ラムならっ!何とかしてくれるはずじゃーっ!!」

結局あたるにとっては、今のところ…それが一番重要なようである。そしてその後、“運命の扉”の中で見た通りに、ふたりは…。

“Bitter with the sweet.”(喜びは悲しみの後に/CAROLE KING)

--- E N D ---

(*1)・・・(大人編)「ふたりはふうふ(後編)」参照。
(*2)・・・UFOに直接入る事も可能だが、あえて(?)実家を通路代わりにしてみた。何と無く。
(*3)・・・「ワイド版10巻/飛鳥ふたたび=その3=」参照。
(*4)・・・(大人編)「別離(わかれ/後編)」参照。
(*5)・・・(大人編)「やわらかな背中」参照。
(*6)・・・ちなみにこの数値は2007年2月14日現在のもの。
(*7)・・・「大人になったら編」の「手前勝手度:MAX」な駄文のあちこちにそれぞれのエピソード有り。

あとがき


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